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都立富士高校から早大競走部への入部という同じ進路を選択し、再び同期として歩み始めた、上島周子(スポ1=東京・富士)と広瀬夏希(社1=東京・富士)。お互い専門とする種目は異なるが、様々な全国大会で輝かしい成績を収めて入学し、エンジを盛り上げる準備は万端だ。そんな2人に春からの大学生活や競技における目標について伺った。
※この取材は4月29日に行われたものです。
高校の同期が大学の同期に
笑顔で質問に答える上島
――他己紹介をお願いします
広瀬 上島周子と言います。短距離の100、200、400メートルという幅広く活躍されている選手で、とても速いのですが、普段はこんな感じでにこにこしています(笑)。試合になると、大きい走りで、かっこいいです。とてもフレンドリーに話しかけてくれます。
上島 広瀬夏希さんです。広瀬さんは、競歩の選手なのですが、中学までは長距離で普通に走っていて、高校で競歩を専攻されました。ものすごく速いですし、全国入賞もされていて、頭もよいです。性格の面では、見た目とは裏腹な性格をしています(笑)。例えば、幅広いジャンルの話ができるなどです。
――お二人は高校が一緒だったそうですが、お互いの第一印象を教えてください
広瀬 高校までは本当に面識がなくて、入学して高校1年生でクラスが一緒でした。そこでは、あまり話した記憶がなかったのですが、(上島の)第一印象は、にこにこしていて人当たりがよさそうだなという感じがあって、いろいろな人にフレンドリーに話しかけていました。あと、とても速いと聞いていたので、怖い人なのかなと思っていたのですが、そんなことはなかったです(笑)。
上島 そうなんですね(笑)。私は、コロナの影響で最初に会ったのが6月とかだったので、それまでZOOMなどで陸上部に入る人たちの話し合いがありました。その時は、(広瀬が)「ああ、いるんだな」という感じでしかなかったです。その後初めて会った時に、私の身長が大きいからか、(広瀬の)身長が小さいなと思って(笑)。
広瀬 私も(上島の身長が)大きいなというのが第一印象です(笑)。
上島 (広瀬の身長が)小さかったので、清楚系でかわいいキャラなんだろうなというのを初対面では思っていました。
――逆に今、印象が変わったところなどはありますか
上島 とても変わりました(笑)。(お互い)全然しゃべらなかったので分からなかったのですが、しゃべるようになってからは、(広瀬は)私みたいなのとも話せるとても面白い子です(笑)。いろんな話ができます。
広瀬 私も、高1の最初は本当に話さなかったのですが、高2になって仲良くなって。
上島 え?仲良くなっていないよ。ずっと(高2も話さない)そのままで。冬季練くらいで、深いところまで話すようになって。
広瀬 そこまで(冬季練まで)はふざけ合うとかはなかったのですが、今は一緒にふざけられるというか、ノリがすごく合うなという印象があります。あと、高校で(上島は)副部長だったので、皆をまとめて引っ張っていってくれるなと感じますし、今も、いろんな先輩とすぐに打ち解けていて、それもすごいなと感じます。
――早大を志望した理由を教えてください
上島 最初は他大学の全く違う他学部を志望していたし、陸上もやる気はそんなになくて。しかし、高3の国体(国民体育大会)の時に、東京都の短距離コーチが、今の競走部の大前監督(大前祐介監督、平17人卒=東京・本郷)だったんです。すごく親身になって話を聞いてくださったり、(国体の)2カ月くらい前に会った時に国体までの1カ月のメニューを立ててくださったりなど、すごく信頼できるし、この方と陸上をしたいと思いました。あとは、早大に元々2年生の山越さん(理子、人2=東京・富士)がいて、誘われていて、山越さんと玄應さん(瑞記、スポ2=東京・富士)がいるのだったら、心強くていいなと思ったからです。p>
広瀬 6月くらいに1回早大の競走部の練習に参加させていただいて、上島さんなどと一緒に行ったのですが、そこで、雰囲気がいいなと感じたからです。個々で練習をするという自主性を重んじていながら、全体としてのまとまりはあるのは、すごくいいなと思いました。あとは、競歩の(選手で)一つ上の藤田真美加さん(スポ2=千葉・成田)という方がいるのですが、この方が憧れというか。南関東ブロックで一緒だった時にとても速かった選手でしたし、一緒に練習をしたり、お話をしたりした時にすごくいい方だなと感じました。インターハイ(全国高校総体)などがあった時に、全部出し切れたし、陸上はもういいかなと思ったりしたこともありましたが、やはり、2週間くらいたった時に未練タラタラでもう1回やりたいなという気持ちが戻ってきて。それだったら早大でぜひやりたいなと思って志望しました。
――高校の時に思っていた早大の印象と実際に入部して感じる早大の印象で、異なる部分はありますか
上島 皆さん競技力がすごく高いから、根詰めて練習する怖い方が多いのかなと思っていたのですが、話してみるとお一人お一人はすごく優しいし面白くて。しかし、いろいろな練習の相談に乗ってくださったり、アドバイスをくださったりしますし、たわいない話もできるので、競走部は家族みたいで、優しい方が多いなと感じています。
広瀬 私も、最初は(競走部が)強いので、とても怖いと思ってびくびくしていたのですが、実際入ってみたら、違うブロックの先輩方も「今日の調子はどう?」などすごく優しく話しかけてくださって。監督も私の調子などをすごく気にしてくださっているので、そういう面で手厚いなという印象があります。当初持っていた怖さは少し薄れてきた気がします。
――大学に入って大変だなと感じることはありますか
上島 通学が大変です。実家通いで、1時間10分くらいで小手指に着いて来るので朝が早くて大変です。
広瀬 私も、授業は早稲田キャンパスで受けて、部活は所沢キャンパスという生活なので、そこが大変な面ではあります。授業が終わってすぐにお昼を食べて、こっち(所沢キャンパス)に来ないと間に合わなかったりするので。しかし、自由に授業を取れるのは高校と違うので大学のいい面だなと感じています。
――面白いなと思っている授業などはありますか
上島 私は、教職を取ろうと思っているのですが、そこの道徳教育論というのが、自分が今まで道徳の授業を受けてきた身で、(道徳では)こういう授業を展開するよという準備の方を知れて。すごく面白いなと感じています。
広瀬 私は、会計学や簿記の授業を取っていて、(会計学では)現在の実際の企業の状況を、数字だけを見るのではなく、企業の本質を学びながら知るのが楽しいです。簿記は、簿記検定のためにかく表など、企業で活用できるような内容を学べています。
――練習面で高校と大きく異なる面はありますか
広瀬 私は、筋トレが嫌いで、避けてきたのですが、大学ではちゃんとやろうということで。腕と足の筋肉をつけたいのですが、どういった筋トレをすればよいか全然分からないので、先輩に聞いて毎日行っています。あと、距離が、高校のレースでは5キロだったのが、10キロ、20キロになったので、日々の歩く距離が長くなりました。
上島 富士高校の陸上部は人数がとても少なく、100から400までの幅広いスプリンターの子たちが、スプリンターでなくても一緒に練習をする感じだったため、みんな一緒のメニューが多かったです。しかし、競走部は自分で考えてそれを実行するという個々の活動がとても多いので、自分で考えなければいけないというのが(高校と)一番違うかなと感じています。
――付いてくれる先輩はどなたですか
上島 私は、清水奈々子さん(文構2=北海道・札幌南)です。
広瀬 絶対面白い(笑)。
上島 日々笑わせてもらいながら、やってもらっています。もう終わってしまったのですが。
広瀬 私は、藤田真美加さんのですが、私の中では憧れの先輩だったので、隣で歩いてもらっているというのが不思議というか、一方的に高校の時から速いなと思っていた方が隣にいて、興奮しました(笑)。不思議という感じです(笑)。
――大前監督にどんな印象を持っていますか
上島 選手時代は、元々速いスプリンターだったのを存じ上げていて。その方が、私にとっては第4くらいのお父さんというか(笑)。第3は高校の監督なんです(笑)。大前さんが全然興味ないような私の話も聞いてくださる、優しい方です。あとは、競走部を盛り上げて、引っ張っていこうというのを感じる監督です。
広瀬 私は、花田監督(花田勝彦駅伝監督、平6人卒=滋賀・彦根東)の方が関わりがあって、大前さんとはあまり関わらせていただいていないのですが、いいお父さんなんだろうなと思います(笑)。あとは、部員の自主性を重んじつつも、常に競走部に干渉しないけど、見渡しているような。私が(そう思うのは)長距離だからかな。
上島 干渉しないよ。やはりお父さんだね(笑)。
――花田監督は
広瀬 花田さんは、毎日「足の状態はどう?」と聞いてくださって、こうした方がいいというアドバイスを言ってくださいます。あとは、ポイント練などで、私は端で練習しているのですが、練習中も練習後も「今日、腕の振り小さかったよ」などのアドバイスをくださるので、こういった面で私のことも見てくださっているんだなという優しさを感じます。
――女子キャプテンの川村選手(優佳、スポ4=東京・日大桜丘)はいかがですか
上島 女神みたいな存在で。競技力ももちろんのこと、私生活でも陸上への向かい方がすごく尊敬します。ずっと陸上界の第一線で活躍されている方なので、本当に尊敬しますし、羨ましいなとも思います。
広瀬 私も本当に尊敬の気持ちがあります。あとは、ブロックが違うので一緒に練習する機会があまりないのですが。それでも私がストレッチをしていたら、(川村さんが)「足痛いの?」など聞いてくださって、「○○が痛いです。」と言うと、「こうした方がいいよ」などのアドバイスを言ってくださるので、自分の競技力が高いだけでなく、周りのことも見渡して気にかけてくださる優しさと心の余裕がすごいと思います。
今は土台作りをしっかりと
笑顔で質問に答える広瀬
――高校時代に一番思い出に残っている試合などはありますか
上島 高校2年生の時のインターハイ出場を決める南関東大会です。リレーで決勝に行けたのですが周りは強豪校ばかりでどうしようと思っていた中で、やはりインターハイに行きたい気持ちがあったので、決勝の舞台をいざ走ったら、走り終わってゴールした時点で7位でした。6位までがインターハイに出場できるので、7位だと思って陣地の方に戻ったら、「(インターハイに)行けるかもしれないよ」と言っていて、よく聞いてみたら、何校かが内側の線を踏んでいて不正になるかもしれないという話があったそうです。当時の顧問の先生が神奈川陸上連盟の人に直談判してくれて、「行けるかも」とみんなで画面を見ながら結果を待っていたんです。そしたら、「6位富士」と書いてあって。今までやってきたこともそうですし、みんなでインターハイに行けるということが嬉しすぎて。ドラマみたいだなと思って感動してみんなで喜びを分かち合ったのを覚えています。
広瀬 私は2つあります。1つ目は、高2の10月の関東新人(関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会)が印象に残っています。そこまでは1年生の時から故障や貧血に悩まされていて、練習を中断してタイムも伸びないというような感じだったのですが、その中でも自分なりにコツコツやって結果が出たのが、この大会でした。当時の自己ベストから1分半くらい速くなって、自分でもその試合に手応えを感じられたし、収穫が大きかったです。自分が立てたレースプラン通りに進められたのもその試合が初めてで、嬉しかったし、その試合から記録が伸びるようになりました。あとは、徳島インターハイの決勝は、ずっと憧れていた舞台だったので印象に残っているのですが、結果は全然良くなくて。自己ベストを最後に出したかったのに出せなかったし、東京都記録を出したい目標はあったのですが、(その記録とは)程遠かったです。その悔しさを一生忘れないし、その悔しさを晴らすために今こうやって頑張れているので、印象に残っています。
――陸上競技を始めたきっかけを教えてください
上島 小学校四年生の都大会があった時、小学校時代に足が少し速かったので、「今だったら他の子達がクラブチームに入っていないから勝てるのではないか」と姉に言われて、出てみたら60メートルとソフトボールで優勝しました。そこから楽しむくらいで陸上を始めてみようとなって、週1回だけのクラブチーム入って始めました。
広瀬 私は小学校から長距離チームがずっと好きで、水泳を本格的にやっていたのもあって肺活量が少しあったため、長距離を走るのも好きでした。中学の時のスポーツテストで、5000メートルを走っていたら、中学の顧問がそのスポーツテストを見に来ていて、「陸上部見に来なよ」と誘ってくださいました。元々陸上部に入ろうか迷っていたのと、とてもいい先生だったので、入ろうと思いました。
――(上島選手は)種目は始めた時からずっと短距離ですか
上島 そうですね。ずっと短距離です。少しずつ始めたときから距離が伸びてきて、今は400メートルも走っているという感じなのですが、ソフトボール投げもそうですし、中学の頃までは少しだけ投てきをやっていました。
――正直苦手な距離などはありますか
上島 とてもあります(笑)。100の時は200走るのがきついなと思うし、200の時は400走るのがきついなと思います。速く走れば早く終わると考えるようにしています。
――広瀬選手が競歩を始めたきっかけを教えてください
広瀬 競歩は、中学の頃からとても興味があって、普段の歩く速さが速いなという自負があったりもしたので、自分の中で、競歩いけるかもとずっと考えていたんです。実際初めて見たら普段の歩きとは全然違うし、相関関係がなかったのですが、歩くのは好きだし、きつい練習も楽しいと思えています。
――(広瀬選手の)高校に競歩の先生などはいらっしゃったのですか
広瀬 そうなんです。富士高校に入学前に見学に行ったのですが、競歩の外部コーチがいるというのも富士高校に入学する決め手の1つでした。普段は動画をLINEなどで送って、アドバイスをいただくという形なのですが、そういうコーチがいらっしゃったし、先輩も同期でも競歩をやってくれた子がいたりしたので、環境がとても整っていました。
――山越選手から早大をおすすめされたのですか
上島 「早稲田いいよ」というよりは、「早稲田に来ない?」と熱烈にお話をしてくださって、そんなに言っていただけるなら行きたいなという感じでした。鷺さん(麻耶子、スポ3=東京・八王子東)の方が山越さんより早く出会っているのですが、鷺さんもいらっしゃって、4継もできたらいいなと思って。他にも知り合いの大川さん(寿美香、スポ2=東京・三田国際学園)も同じ支部で一緒だったりしたので、知り合いがたくさんいるという点で心強かったです。
広瀬 私も山越さんというよりは玄應さんにLINEなどで、色々興味があると相談をしました。あとは、中学の頃の先輩だった菅野さん(雄太、教3=埼玉・西武文理)が早大に入って箱根を走っていたのがすごいなと思ったり、中学の頃の顧問から、菅野さんの話や早大の競走部の話を聞いたというのが(早大に入った)きっかけです。 山越さんの活躍はTwitterで確認していてかっこいいなと思っていました。
――大学に入学してから自身の競技の調子はいかがですか
広瀬 私は、受験のブランクがあって、共通テストが終わった後から一応トレーニングを再開したのですが、きつい練習を全然していなかったです。春休みに数回早大の競走部の練習に参加して、少しずつ練習量を増やしていったのですが、入学してすぐに足を故障してしまって。1回練習を中断したのですが、今は、治って練習量を少しずつ増やしていって、ポイント練習の量も増えてきてはいます。しかし、高校の時に比べたら感覚がまだ掴めていないし、スタミナも落ちているなという感じです。
上島 私も国体が終わってから、受験の合格が出るまで、まったく運動をしていなくて、しいて言えば犬の散歩をしていたくらいでした。今(練習を)再開して、基礎から作っている状況で。やはりそのブランクのせいか全く走れないので、辛いし、感覚も今まで通りではないのですが、長い目で見て活躍できる選手になれればいいかなと思っています。
――高校で引退されたのは何月頃だったのですか
上島 私は8月の2週目です。
――共通テスト終わりまで5カ月ほどあったのですね
広瀬 そうですね。(それまで)何もできなかったので。フォームも忘れていたので、今は基礎からコーチに教えていただいて改善している最中です。
――自身の競技における強みは何ですか
上島 私は、今までは、身体が大きい分ダイナミックな走りで、着地に一歩一歩力を込めて走ることができるというところでした。今は、(その走りに)戻している途中です。もっとダイナミックに、いろいろな強みを得ようと頑張っています。
広瀬 私は、他の選手に比べてピッチがとても速いのが強みだと思っています。しかし、ピッチが速い分縮こまった歩きになってしまうので、今はピッチを速くしつつも、腕振りなどの動きを大きくできるようなトレーニングを行っています。あとは、冷静にレースを進められるという点で、気持ちの面であまり緊張しないことが強みだと思っています。
――では、先ほど憧れとおっしゃっていた藤田選手と初めて会った時も平常心でいられたということですか
広瀬 一応興奮はしたのですが、隠しました(笑)。
――目標としている選手はいますか
上島 一番近くて遠い存在の山越さんです。山越さんは、練習で全然疲れた様子を見せないのがすごいなと思います。そういう面で自分と体質が違うのですが、ロールモデルとなっています。この方の後ろを歩いていきたいし、いつかは越したいなと思っています。
広瀬 私は、近くの存在で言うと藤田さんが憧れだし、目標ではあります。フォームは私達全然違うのですが、練習を一緒にさせていただいている時に、真剣に一つ一つの筋トレをやっている姿を横で見ていると、こうならなければなと思いますし、練習を丁寧に行っているという面でとても尊敬しています。あとは中学の先輩だった菅野さんは、一般受験でこの早大に入ってとても頭が良くて、速いのに、謙虚だし、私が知っている中で一番の努力家だと思っています。その努力はすごいなと思っていて、箱根を見てとても感動して、早稲田に来て3年ぶりくらいに再会したのにとても話しかけてくれるし、不思議な感じです。競歩の選手で尊敬しているのは藤田菜々子さん(エディオン)という、オリンピックに出た選手です。世界大会で入賞しているような選手なのですが、歩きのフォームの面で目標としています。とてもダイナミックなのですが、私が目標としているようにピッチがとても速くて。伸びやかだけど速いというフォームが好きです。去年の4月の大会で話しかけた時、優しく対応してくださって、写真も撮ってくださったので好きになりました(笑)。
上島 とても語るじゃん(笑)。私も、山越さんは、100、200、400全てできるので尊敬しています。
――大学4年間を通してどんな選手になっていきたいですか
上島 今の川村さんのように、周りを見れて競走部を引っ張っていける存在にもなりたいですし、競技面では、全国大会入賞、優勝で名を連ねられるような選手になりたいです。
広瀬 距離が高校と比べてとても伸びるので、そこのレースでしっかり戦っていけるようなスタミナと筋力、フォームを1から見直して、少しずつでも毎日成長していければなと思っています。そのうえで、上の大会で入賞、優勝していければいいなと思っているし、自分の中でインターハイ入賞できなかった悔しさが大きいので、大学ではその悔しさを晴らせるように頑張ります。
――今シーズンの目標を教えてください
広瀬 今シーズンは、まず夏までに、高校時代の現役の時の状態に戻したいです。そのうえで、秋と冬の試合に向けて体力をつけていきたいし、フォーム改善をしていって来年の春の大会でしっかり入賞できるような体作り、食事調整を1年間コツコツしていきたいです。土台固めをするというのが目標です。
上島 今シーズンの目標は、フィジカルの面でも身体を作っていく、そして体力面でも、400メートルだったら、400メートルに合わせた体力作りをしていくことです。日本選手権(日本陸上競技選手権大会)リレーの4継に鷺さんなどと出場して入賞することも目標です。個人では、100、200、400でベストに近い、またはベストを越せるような記録が出せたらいいなと思っています。
――ありがとうございました!
(取材・編集 戸祭華子、堀内まさみ、草間日陽里)
◆上島 周子(うえしま・ちかこ)(※写真右)
2004(平16)年6月9日生まれ。172センチ。東京・富士出身。スポーツ科学部1年。自己記録100メートル12秒17、200メートル25秒10、400メートル56秒56。踊ることが好きだという上島選手。広瀬選手と二人でいる時は、KーPOPダンスを踊り、『布教』しているんだとか。対談を盛り上げてくださった上島選手の走りにも期待です!
◆広瀬 夏希(ひろせ・なつき)
2004(平16)年7月30日生まれ。160センチ。東京・富士出身。社会科学部1年。自己記録5000メートル競歩24分9秒、10キロメートル競歩51分41秒。「ナンは1枚食べきれない」という広瀬選手は、抹茶が大好物。一日一品抹茶が使用された食品を食べることを日課としているそうです。関カレでは早速入賞を果たし、今後の活躍にも期待がふくらみます!