20得点で快勝! 勢いをつけて順位決定戦へ

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
早大 20
日大 10
▽得点者
中村10、都田2、永津2、加納(恒)2、永野2、古谷、加藤

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)、予選リーグはいよいよ最終戦を迎えた。直前に行われた中大対明大戦で、4位の中大が勝利したことにより、早大の下位リーグ行きが確定。それでも、「来週にいい流れで臨めるように(永野冬惺、スポ1=東京・明大中野)」と気を入れ直して、日大との戦いに臨んだ。前半は、得点を重ねてはいるものの失点も続いてしまう。しかし後半第3Pからは、守備の修正に成功。カウンターアタックから得点も量産し、攻守が揃った。終わってみれば中村大智(スポ3=埼玉・秀明英光)は10得点。そのほかにも多くの選手がポイントを入れ、20ー10と危なげなく勝利した。

個人10得点の中村

 試合開始1分、まずは永津智也(スポ3=熊本・済々黌)が久々の得点で先制し、チームを勢いづける。それに続けて中村、加納恒心(スポ1=東京・明大中野)、古谷典也(スポ2=東京・明大中野)らもゴールを決めた。途中シュートミスも見られたが、5-3とリードして第2ピリオド(P)へ。再開直後には得点を許すも、すぐさま中村がゴール目の前から近距離で刺し込む。3分には永野のワンタッチシュート、4分には都田楓我主将(スポ4=鹿児島南)が、早大がポストに当ててしまったボールをもう一度打ち返し、見事に決め入れた。しかしこのPは、日大にも自由な攻撃を許してしまい4失点。最後に2点を重ねるが、10-7と差を大きくつけることができなかった。

ゴールを狙う永津

  相手を突き離したい後半。中村のワンタッチシュートやバックシュートから、第3Pがスタートした。退水(※)から数的優位を生かし永津がゴールを揺らすと、中村がペナルティースロー、永野が相手ディフェンスに囲まれながらも中からしっかりボールを出してシュートを決め、5連続得点。「しっかりと組織のディフェンスをやれていた」(永野)。失点も1に抑え、16―9で試合は最終Pに突入した。センターボールを取りそのまま入った攻撃では得点に至らなかったが、そのカウンターで都田がインターセプト。ゴール前の中村にパスが渡り、余裕を持ってネットを揺らした。その後も都田のシュートや2度のペナルティースロー成功により、着実に得点を重ねる。また、このPからGKには渡邉空(スポ2=新潟産業大付)が投入。相手のペナルティースローを阻止するなど、長い腕を生かしてボールを何度もはね返し、2失点に収めた。ラスト1分には、ルーキー加藤旺道(スポ1=静岡・磐田)が相手のエクスクルージョンファウルを誘う。そのままペナルティースローをバウンド気味に決め、大いに盛り上がったところでゲームセット。最終スコアは20ー10と快勝した。

ゴール前でディフェンスする選手達

 少人数での攻撃やシステムディフェンスなど、早大の強みが出ていたと振り返る今回の試合。途中連携がうまく取れない場面も見られたが、今後着実に修正していくことだろう。次戦からは順位決定戦に突入し、初戦の相手はこの日と同じく日大だ。「残りの試合を全て勝ちきる」(永津)。少しでも上の順位で、リーグ戦の閉幕を迎えたい。

 

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

 

※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません。

  

(記事、写真 中村凜々子)

コメント

  

永津智也(スポ3=熊本・済々黌)

――個人としては2得点でした。周りの選手も盛り上がっていましたが、いかがでしたか

 やっと決まったという感じです。自分に回ってきたチャンスをしっかり決められたことが、今日の得点という面に関してはよかったところだと思います。これまでずっと、試合のチャンスの場面で得点しきれていないところがあって、そこを今日決めきれたのはよかったなと思っています。

――チーム面で振り返ると

 最初の方は特に守備の課題の修正が効かず、大量得点を許してしまったところが課題だと思います。自分個人としても修正できず、まだまだ練習しなければいけないな、磨かなければならないなという風に思いました。

――逆に良かったところで言うと

 後半は、自分達が警戒していた相手からの得点をしっかり防げていて、システムがうまくいっていたかなと思います。

――来週以降に向けての意気込みをお願いします

 上位下位(リーグ)という風に分かれてしまい、目標としていた上位の方には行くことができなかったのですが、残り試合を全て勝ちきって、7月の頭にある早慶戦までチームでいい雰囲気で持っていけたらなと思います。

永野冬惺(スポ1=東京・明大中野)

――昨日の負けがあっての今日でしたが、どのように試合に臨まれましたか

 今日の明治対中央戦で、明治が勝たなければ上位が無いという中で明治が負けてしまい、下位が確定した状況で、もう来週試合があるのでそれに良い流れで臨めるようにしっかり勝ちきるというのを目標にしていました。

――ディフェンス面について、特に後半は失点を抑えられていましたが、何が要因だと考えられていますか 

 しっかり組織のディフェンスをやれていて、その中で相手チームのキーマンをこちらが複数人で守って飛び出したりだとか、空けるべきところを空けることができたのが良かったと思います。

――攻撃面ではいかがですか

 攻撃面も、早稲田の強みである少ない人数で攻めたり、カウンターの攻撃というのが何回か出ていて、それが得点に繋げられました。そういった強みが今回の試合では出せていたのでよかったと思います。

――逆に課題もありましたか

 課題は、2P目などの失点の多さという部分と、僕個人としてもそうなのですが、パスミス、シュートミスが何回かありました。なのでそういったところを修正して、来週に臨みたいと思います。

――最後に、順位決定戦に向けての意気込みをお願いします

 来週はスタメンから2人いなくなってメンバーが変わってしまうのですが、早稲田の水球としてやることは変わらないので、いつもと違うメンバーでも、守ってからのカウンターであったりアーリーな攻撃というのを生かして、個人としてもしっかり勝ちに貢献できるように頑張りたいと思います。