TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 計 | |||||
日体大 | 4 | 7 | 5 | 5 | 21 | |||||
早大 | 1 | 4 | 2 | 2 | 9 | |||||
▽得点者 田中7、眞板、樋爪 |
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ついに新シーズンが開幕した。最初の大会は関東学生リーグ戦。昨年は1部最下位と順位を落とし、早大が苦汁をなめた大会でもある。新しくなったチームで昨年の雪辱を晴らせるか。まず1戦目は、数々の大会で優勝をかっさらってきた超強豪チーム・日体大だ。早大は序盤に先取点を得るが、徐々に調子を伸ばす日体大に逆転され、連続得点を許してしまう。試合は終始日体大ペースで進み、早大は9-21で敗北を喫した。
第1ピリオド、日体大にセンターボールを取られるとぐいぐいと攻められる。しかし、序盤から高い集中力を保っていたゴールキーパー・谷健太朗(スポ1=東京・明大中野)の好セーブもあり、日体大が決める前に早大が先に先取点を得た。ただ、シュートミスは多いものの何度もシュートを打ってくる日体大はゴールを量産。逆転されてしまう。第2ピリオド、眞板晃生(スポ4=東京・明大中野)が相手を引きつけ、フリーになった田中要(スポ3=埼玉・秀明英光)にパスを出し、見事ゴール。この良い流れから得点を重ねたい早大だったが、その後も日体大にペナルティスローを与えてしまうなど、なかなか自分たちのペースには持っていけず前半を5-11で終える。
ハンドアップで自陣を守った
追い上げを図りたい後半。チームの思いとは裏腹に、日体大に第3ピリオド序盤から猛攻をしかけられる。後半開始4分までに5点を献上。修正をかけ、前半より洗練された日体大の動きに圧倒された。早大は体力がなくなっていくうちに前に入られることが多くなり、パスコースやシュートコースをふさがれ、なかなか攻撃につなげられない。田中がなんとか前を向き、ミドルからのシュートを重ねるが、追い上げもむなしく9-21で後半が終了。黒星発進となった。
パスコースを見定める岡田遼(社1=石川・金沢工)
今回の試合は負けてしまったが、新チームになっての収穫も多い。ゴールキーパーである新1年生・谷はこの試合大健闘。一体いくつのシュートを止めたのか。果敢に守る姿に期待を寄せた人も多いことだろう。また、眞板や田中がフィジカルで競り勝ちシュートを決める場面も印象的だった。中嶋孝行監督(平13教卒=福岡工)も「上位に食い込む」と闘志を見せた。リーグ戦はまだ始まったばかりだ。
(記事 佐鳥萌美、写真 飯塚茜)
コメント
中嶋孝行監督(平13教卒=福岡工)
――きょうの試合、どのような戦略を立てて挑まれましたか
オフェンスに関しては選手に任せているので、基本的にディフェンスについて言ってました。やっぱり抜かれないこと、カウンターをかけられないことが一番で最初の1ピリオド目はやっぱりまだ体が動けていたので良かったです。ただ、だんだん試合が押しになるにつれて抜かれる、カウンターをかけられる機会が多かったなと思います。オフェンスに関しては全員ではなくて、何人か攻めれる駒で極力無駄なカウンターをいかれないというようにやっていますね。日体大の毎年のオーソドックスな形ということです。
――守備の面はいかがでしたか
結構カウンターもいかれてましたし、キーパーで助かっているような部分が多々あったので、そこはもっとディフェンスで守りたかったです。1対1で負けてる場面というのもありましたし、前に行かれる、抜かれる、泳がれて前に入られるというドライブも多かったです。その前に入られるというのは負けに等しいので、極力外に追い出すようにしていかないと、ほかのチームにも同じことが言えるので、ディフェンスでこそ守ってカウンターのチームだと思いますし、やっぱりそこは意識してやっていかなきゃならないのかなと思います。
――ポジションやゾーンでのプレーは前半と後半で何か変えたのでしょうか
そんなに大きくは変えてないです。一人フローターで、積極的に使ってたので、浮いてることが多かったですけど、ちょっと後半は外れる機会が多かったので、(敵陣のゴール前の)スペースが大きく空いで、他の人間が(そのスペースに)入る機会が多かったんだと思います。
――選手が5人増えての新チームはいかがですか
1年生が5人増えてきょうの試合も基本的に1年生全員が出れていたので、特に1試合目日体大というところで良い経験ができたと思います。もっともっと経験を積んでいけば、伸びしろはあると思いますから、もっと経験を積ませたいと思います。チームとしても去年4年生が多かったので、その分の人数が増えたんですけど、結構1年生が意識高くやってくれているので、チームとして刺激になっているのかなと思います。
――あすの意気込みをお願いします
絶対勝ちます。日体大にはきょう負けたので、優勝は点数から見ると厳しいところもあるのかなと思うんですけど、攻めて筑波に勝って上位に食い込めるように2位以上を目指さないといけないのかなと思います。しっかり勝ちたいです。
谷健太朗(スポ1=東京・明大中野)
――リーグ戦が始まりましたがいかがでしたか
初めてのリーグ戦だったのでなるべく多く止めようと思ってやっていました。
――何度もセーブする場面がありました
良いセーブもあったのですが、もっと止められるシュートもあったのでそこは気をつけて次の練習につなげたいです。
――高校と大学で何か違いを感じましたか
高校の水球は泳ぎとかがメインで、あまり力とかは無かったんですけど大学に入るとやっぱりどのチームも体がしっかりしてきてパワー勝負の水球になってきている感じがしました。
――リーグ戦での目標をお願いします
大学1年でキーパーとして出ているのが自分だけなのでそこでしっかり目立つように頑張って世界ジュニアのチームに入れるように頑張ります。
――あすの筑波大戦へ意気込みをお願いします
きょうは負けてしまったのであすは全部のシュートを止める気持ちでしっかり勝ちを取っていきたいと思います。