2位で最終予選を通過!

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
健志台クラブ 18
早大
▽得点者
瀧川、深田、深川

※第4ピリオド途中でコールドゲーム

 前日の試合で本戦出場を決めた男子部。1位通過をかけて健志台クラブとの一戦が繰り広げられた。最後まで得点をつなげることに苦労したワセダは、3-18でコールド負け。3日間を通じてフルメンバーで挑んだ男子部は、予選2位通過を決めた。

 第1ピリオド開始1分半、深川幹徳(スポ3=福岡工)がふわりとしたループシュートを決めチーム初得点をもたらした。しかしその後は、相手にパスカットされる場面が多くなり、このピリオドだけで6失点を許してしまう。また、深川や池水勇太(スポ2=鹿児島南)らがシュートを狙うも、キーパの好セーブに阻まれた。続く第2ピリオドでも、相手チームのカウンターから得点を許してしまったワセダ。退水になる場面が目立ち、苦戦を強いられる。そのなかでも中盤には瀧川峻也主将(スポ4=京都・鳥羽)が深川のパスからシュートをゴール左端に放ち、チームに待望の2点目を加えた。第3ピリオドでは開始2分半に深田隼輔(スポ4=鳥取中央)がゴールを決めたものの、そこから反撃することはできずに点差は引き離されていく一方に。結果、最終ピリオドで3-18とコールド負けを喫した。

ループシュートでチーム初得点を挙げた深川

 この試合では、フレッシュな顔ぶれの活躍もあった。ゴールキーパーの海田陸(国教2=米国・Worthington Kilbourne High School)が初スタメンを飾る。試合中、何度もディフェンス陣に向かって指示を出していた。「5メートル付近からのシュートはちゃんと止められるようにしたい」と今後の飛躍を誓う。また途中からは中安正巳(スポ1=静岡・磐田南)が出場。状況判断や考えてプレーすることに課題を見つけたようだ。きのうチーム最多得点を挙げた吉村崇(スポ1=大分商)と共に、今後チームを牽引していくことが期待される。

初スタメンの海田はディフェンスを統率した

 「ちょっとしたミスからカウンターを出されてしまった」と池水が振り返るように、ミスが目立ったこの試合。ミスを減らすことが一つの課題として浮かび上がった。10月9日から日本選手権本戦が開幕する。初戦では、この最終予選でも対戦した日体クラブと当たることが決まった。「健志台を倒して、3位入賞が目標」(深川)。目標達成のためにはディフェンスを固め、いかにカウンターを仕掛けられるかがカギとなるだろう。

(記事 杉野利恵、写真 寺脇知佳、吉田安祐香)

コメント

深川幹徳(スポ3=福岡工)

――コールドゲームでの敗戦となってしまいましたが、きょうの試合を振り返っていかがですか

けが人が多くて、大会前に病気になってしまった人もいたのですが、思っていた結果といえば思っていた結果だと思います。これからあの点差をどう縮めていくかを考えていくしかないですね。日本選手権もそうですが、来年も。次の代に向けてどうやってやっていくかを考えるしかないと思います。

――今回、ベストメンバーではない中、この試合はどのように評価されますか

まずディフェンスがうまく機能しなかったので…。ディフェンスからディフェンスにかけてのカウンターができなくて。だから評価と言われれば、とても悪いほうです。

――相手との差はどのようにお考えですか

やはり向こうはマンツーマンディフェンスというのがチーム全体で組織化されていましたね。本戦出場が決まっている全日体とかはすごく守ってくるし攻めてきますし。組織化というのはやはり大事だなと感じましたし、そういう風にやらないと勝てないなと思いました。

――最終予選全体を振り返っていかがですか

4年生はもうすぐで引退なので、次の代の1・2・3年生が大事になってくると思います。4年生も4年間の集大成というか、やってくれると思いますけど、どちらかといえば僕らが支えて送り出すという気持ちでやっていくしかないと思うので。本戦出場が決まっている去年の王者とかは格上で日本代表とかもいるので、そこと戦うというよりもこういう健志台クラブとかとどう競っていけるかを考えたいです。いい終り方をしたかったなというのがありますね。

――本戦にあたってのチームとしての課題はありますか

僕らもディフェンスからのカウンターのチームなので、もう一回ディフェンスの練り直しと、あとは退水という数的量で攻められるときの形とかをもう一回見つめなおしていきたいです。

――本選の目標をお願いします

3位ですかね……1位とはもう言えないですね。健志台を倒して、3位入賞を目指します!

池水勇太(スポ2=鹿児島南)

――きょうのゲームを振り返って

格上の相手ということはわかっていたので、自分たちのできることをいろいろ試してみようということでの、この結果でしたが、普段出ていない人も出れたので良い経験になったのではないかなと思います。

――反省点はありますか

ちょっとしたミスからカウンターを出されてしまっていたので、そういうミスを減らしていかないといけないなと思います。個人の反省点としてはやはり緊張してぐちゃぐちゃしてしまったのと、立て直すのがうまくできなかったので、そこで焦らず仕切り直せるように頑張ってやっていきたいです。

――相手との差はどのあたりにあったと思いますか

相手はプレスとかがうまいので、そこからのカウンターの意識がみんながあるという点が違うと思いましたね。

――もっと得点できたという部分はありましたか

ありましたね。でも他の場所にプレスするのもいろいろと強いので、パス投げるのが難しいと思って、投げやすい動きをしてあげないとなと思いました。

――ご自身の役割を評価していかがですか

まったくダメだったので、選手権(日本選手権)では少しでも多く(得点できるよう)頑張りたいです。

――本戦は2位で出場されますが、この結果について

組み合わせがどうなるかわかりませんが格上のところと当たる可能性が高いので、選手権まで練習して、少しでも良い結果が出せるように頑張れたらなと思います。

――選手権に向けて、チームとして個人として、それぞれどのように修正していきたいですか

チームとしてはやっぱり最後というのもあって、みんながひとつになって頑張れたらなと思いますし、個人としてはもっと得点を決めることができるようなかたちをつくっていけたらなと思います。

――選手権に向けての目標は

やっぱりチームは1勝でも多くして1試合でも多くできればなと思いますし、得点を少しでも多くして、チームに貢献できたらなと思います。

海田陸(国教2=米国・Worthington Kilbourne High School)

――きょうはスタメンでの出場でしたが、ご自身のプレーを振り返ってみていかがですか

初めて先発で出させてもらって、相手が健志台というのもあって止められない球が多くて、自分でもけっこう悔しいプレーでしたね。

――試合中意識していたことは

相手がシュートをばんばん打ってくることはもうわかっていたので、自分で止められるものは止めてということです。

――ディフェンス陣への指示で意識していたことは

カウンターで抜かれてくることが多いと思ったので、そのあたりはしっかり指示して、自分が止めやすいように指示を出そうとしていました。

――きょうの試合の中で見つかった課題はありますか

一対一の場面でシュートを止めるのは難しいですが、トップのほう、5メートルの付近からのシュートはちゃんと止められるようにして、自分たちが逆にカウンターに持っていけるように頑張っていきたいと思います。

――日本選手権本戦への目標を聞かせてください

個人的には自分で守れるものはきちんと守って、チームでは上に行けるところまで行きたいです。

中安正巳(スポ1=静岡・磐田南)

――途中からの出場でしたが、プレーを振り返っていかがですか

泳ぎとしては予選前にチームの練習としてスイムを多くやっていて、泳ぐことができました。ディフェンスもあまり上手くいかず、シュートも大事なところで外してしまったので、もっと考えてプレーができたら良かったなと思います。

――相手チームとの差はどんなところだと感じられましたか

カウンターを多くされてしまったことと、(自分たちが)決めきれなかったところたと思います。

――プレーでの課題は見つかりましたか

泳ぐことはできましたが、他の人と比べるので全然だったのでもっと泳ぎたいと思います。あと、状況判断をきちんとできるようにしたいです。

――最後まで相手の攻撃を防げなかった印象を受けましたが、どのように感じられましたか

ゴールサイドで相手に攻められて、そこから退水などの反則を取られてしまいました。あと、上でパスカットされてしまって相手チームのボールになってしまったので、無駄なところで相手チームのボールになってしまったところが良くないところだと思います。

――最終予選を振り返っていかがですか

自分はきょうの試合しか出てないのですが、前の2試合とも接戦を制して最後は負けてしまいましたが、本戦出場ということでひとまず良かったです。