先月20日に行われたプロ野球ドラフト会議にて埼玉西武ライオンズから1位指名を受けて蛭間拓哉(スポ4=埼玉・浦和学院)が球団から指名あいさつを受けた。
指名あいさつ後の記者会見に臨む蛭間
圧巻の活躍を見せた早慶戦から1週間。蛭間は安部寮にて指名あいさつを受けた後、野球部の室内練習場にて記者会見を行った。時折緊張した表情を見せながらも、終始リラックスして会見に臨んだ蛭間。プロに入ってからの目標について問われると「開幕1軍だったり、新人王だったりそういういろんな目標があると思うんですけど、自分はそんなに言えるような選手ではないのでこれから一日一日を大切にして、その中でそういう賞を取れるように、チームのために頑張っていきたい」と一歩ずつ着実に歩んでいく姿勢を見せた。
交渉権と直筆のサイン色紙を掲げる蛭間
この秋のリーグ戦は優勝まであと一勝届かなかった。蛭間自身も打率.222、1本塁打と本来の姿を見せることはできなかった。それでも、早慶戦では本塁打を放つなど宿敵撃破に大きく貢献した。「賜杯奪還」の夢は果たせなかった。その悔しさを胸に『ワセダ』を背負ってきた男は新たな舞台に飛び込んでいく。
渡辺久信GMと写真を撮る蛭間
(記事 山本泰新、写真 田中駿祐)
コメント
蛭間拓哉(スポ4=埼玉・浦和学院)
――指名の挨拶を終えて、今の率直な感想を教えてください
他の選手がやってて自分はまだやってなくてすごいワクワクした気持ちで、朝早く起きちゃったりして、やっとプロになるんだなという実感がすごく湧いてきました。
――ドラフト直後の反響などいかがです。
すごいいろんな方におめでとうと言ってもらって嬉しかったですし、それから今まで以上に頑張っていかなきゃいけないなっていう気持ちにはなりました。
――先ほど実際話されたと思うんですけど、どういった人の言葉をいただいたのでしょうか
いろいろ期待しているとか本当にちょうど縁があって外野手、来年のチームっていうのを含めてすごい期待していただいたのでその期待に応える頑張っていこうと思います。
――どういった部分を自分で評価されていると感じていますか
やっぱり全力プレーっていうところが一番評価していただいたところなので、やっぱりその自分のいいスタイルっていうのは変えずにやっていきたいなと思います。
――この1月からプロ生活というのが始まっていきますけど、このオフっていうのはどういった過ごし方しますか
本当に今まで以上に練習をしてとにかく体力っていう部分でまだないと思うのでやりこんで1月から行けるようにしっかり準備していきたいと思います。
――最後に改めて今後のプロに入ってからの目標を教えてください。
開幕1軍だったり、新人王だったりそういういろんなですね目標があると思うんですけど、自分はそんなに言えるような選手ではないのでこれから一日一日を大切にして、その中でそういう賞を取れるように、チームのために頑張っていきたいと思います。
――浦和学院の同期の渡辺勇太朗(西武ライオンズ)とのやり取りあれば教えてください
常に連絡を取り合ってる中なのでいろんなこれからのことを聞いたりとか、なにか寮で必要になるもとかを聞いています。いろいろな話をします。
――先ほどちょっと渡辺投手とのお話出ましたけど、2人でそのチームを引っ張っていきたいとかそういう思いとかっていうのはいかがでしょうか?
高校の時はすごい仲良かったので、同じチームになれてすごい嬉しい気持ちがやっぱり一番です。もしライオンズさんに入れたら自分と渡辺で同じヒーローインタビューっていうのは自分としても描いてますし目標でもあるので、本当に2人でヒーローインタビューをしたいという気持ちです。
――渡辺投手とかもそういう話をしたことあるんですか。
そうですね自分はそういう目標があるのでお互い頑張ろうという感じです。
――昔からちょっと西武ファンだっていう話もお伺いしたんすけど、目標にしている選手がいましたら教えてください
目標の栗山選手です。やっぱライオンズで2000本安打を達成していますし、プレースタイルがすごいかっこいいなと思うので。将来的には栗山さんのようになるようにそして超えられるように頑張っていきたいと思います。
――栗山さんの好きなところはどこになりますか
冷静というかクールな感じですけど、プレーになると闘争精神むき出しになるところです。
――GMとかも全力プレーっていう点も評価されてましたけど蛭間選手としてもやっぱそういう闘争心というか、そういうものは見せていきたいですか。
見せるというか自然に出るものなので、本当にチームの勝利にっていう気持ちでやったらそういう形になっていると思います。チームの勝利のために全力を尽したいと思います。
――先ほどまだまだ自分はその新人賞をとか、そういうふうに言える立場じゃないとおっしゃってますけどもこれから練習っておっしゃいますけど、特に技術面でこの期間を高めていきたいことっていうのは何かありますか。
やっぱり振り込みかなと自分は思います。今年はオランダに行ったりとかいろいろ行事があって、他のメンバーより振り込む量っていうのはおそらく少ないと思うので。それも含めてこれからしっかりと振り込む中で、その中で体力もついてくると思うので振ってこれからに向けてしっかりとフォームを固めていきるようにしっかり練習していきたいと思います。
――それと小宮山監督からそのプロに行くにあたっての心構えって何か言われていますか
やっぱりこれからが勝負になるのでそれで頑張れ言われます。
――最後にもう一点結構、計画立てて1日スケジュールを組むとおっしゃってましたけども、その中でこれまでこだわってきたスケジュールとか、このときに必ずこれをするとか、ルーティンのようなものになるのかもしれませんけども、何かこだわってきたものって一つ教えてもらうことできますか。
いや、こだわりというか、この時間に食事をされて、この時間に練習して、この時間はちょっと休憩して、またこの時間から練習するただそういったことです。
――大卒のドラ1ということで即戦力として期待される部分が大きいのかなと思うんすけど、1年目の目標を教えていただけますか
ホームラン20本とか打率何とかとかそういうのは自分は特にないんですけど。本当に大卒でうちで取ってもらったんですけど、まだまだそれに見合った実力がないのでこれから本当にどれだけ力をつけて勝負できるかが、大切になってくると思います。
――あと将来的に打撃の主要タイトルの中で取りたいなと思うようなタイトルっていうありますか
自分はホームランバッターじゃないので首位打者を取れるバッターになりたいと考えています。
――プロで対戦してみたい投手今考えてる人いますか。
パ・リーグなので、各球団のエースもそうですけどやっぱり山本由伸投手だったり。佐々木朗希投手だったりと対戦したいと考えています。
――大学生活も残り短くなってきましたけれども、野球以外の面で何かしたいことって今考えてますか。
キャンプしたいです。自然が好きなんで。
――走るという部分では何かどういうふうにこだわっていきたいとかどういうふうなのを目指していきたいとかってありますか。
盗塁数が大学の中でもあんまりできてなかったんで、やっぱそういう技術っていう部分を教えていただいて、学んで、その中でやっぱり走塁もできるような選手になりたいですね。
――松井監督も走攻守揃った選手ですけども、そういったところも学びたいところですか
そうですね。本当に学びたいことはたくさんあるので走攻守全てで本当にいろんなやっぱり先輩方にいろいろ聞いて、いろいろ吸収して自分のものにできたらいいかなと思います。