小野元が決勝打! OB9名出場の明治安田生命に競り勝つ/明治安田生命戦

野球
TEAM
早 大
明治安田生命

 早大はこの日、OBを数多く擁する明治安田生命とのオープン戦を行った。前日の中大戦に引き続いて、連戦となった。

 先攻の早大は初回、好機で岩本久重副将(スポ4=大阪桐蔭)がバットを折りながらも巧みに一二塁間を破り、先制点を挙げた。追加点は同点に追いつかれ迎えた4回、この日スタメンの小野元気(人4=千葉・芝浦工大柏)の2打席連続となる安打が適時打になり、勝ち越しに成功した。一方の投手陣は、初先発のユエン賢(国教2=セントジョセフ)が低めに集める丁寧な投球で3回を1失点でしのぐと、加藤孝太郎(人2=茨城・下妻一)、伊藤大征(社2=東京・早実)らが無失点で粘りを見せた。最後を任された山下拓馬(法4=埼玉・早大本庄)も危なげない投球で、社会人チーム相手に1点差を逃げ切り勝利した。

 


初回、先制の適時打を放つ岩本

 


先発し粘投したユエン

 


4回、勝ち越し適時打を放つ小野元

 


明治安田生命ベンチを見つめる岩本(左)、山下

(記事 有川隼翔、写真 中原彩乃)

☆金子銀佑、福岡高輝らOBが総勢9選手出場!


スタメン出場した福岡

 この日の対戦相手、明治安田生命は所属選手のうち多くが六大学野球出身者であり、その数は所属33選手中26選手にも及ぶ。その中でも早大出身者9人は最多だ。スタメンには先発の竹田和真(令2スポ卒)を含めて5人の早大出身者が並び、結果的には9選手全員が試合に出場した。同じく早大出身の成島広男監督の計らいもあったのだろうか。

 試合は、岸本朋也(平31スポ卒)と大野大樹(平26社卒)に安打が飛び出すが、登板した竹田、北濱竣介(平30人卒)がそれぞれ1失点。早大に軍配が上がるかたちとなった。

 

出場選手:大野大樹(平26社卒)、道端俊輔(平28スポ卒)、木田大貴(平29商卒)、北濱竣介(平30人卒)、佐藤晋甫(平30教卒)、岸本朋也(平31スポ卒)、竹田和真(令2スポ卒)、福岡高輝(令2スポ卒)、金子銀佑(令3教卒)

(記事 山崎航平、写真 中原彩乃)


明治安田生命先発・竹田

コメント

小野元気(人4=千葉・芝浦工大柏)

――スタメン出場でしたがどのような気持ちで臨みましたか

 今まではなかなか一軍の試合に出場することができなかったのですが、昨日の二軍戦で本塁打を打つことができて一軍戦に呼ばれたので、ここでもう一本出すことができればこれからチームの戦力になれるのではないかと思って、今日の最初の1打席目というのを本当に集中して入りました。

――第1、2打席ともに初球を安打にしましたが2打席を振り返っていかがですか

 自分の持ち味は初球から積極的に強いスイングをするところなので、第1打席、第2打席ともに鋭い直球を狙っていました。1打席目は変化球だったのですが、ストライクゾーンは全部振るという気持ちで打った積極的な結果がいい結果につながったと思います。

――初球から積極的に振っていくというはご自身の強みでしょうか

 そうですね。自分が積極的に打てるようになった要因を話すと、学生コーチの占部晃太朗(教4=早稲田佐賀)の存在が大きいです。毎晩実戦形式で変化球や速球を投げてもらったので、「あいつのために打つぞ」という気持ちでいました。毎日投げてくれるおかげで速い球も見慣れて、スイングすることに対する恐怖心が払しょくされただけでなく、初球から振っていける自信が、夜の自主練習で培われてきました。占部にはとても感謝しているし、これからも頑張ろうという気持ちです。

――OBの方々との対戦となりました

 先発の竹田さん(和真、令2スポ卒)は自分が2年生の時の4年生で、当時の4年生の中では公私ともに一番仲良くしてもらっていました。昨日も連絡を取って、「明日対戦楽しみにしています。」という話もしたので、ガチンコ勝負というか、竹田さんのほうも気合いが入っていたのだと思います。自分が2年生の時のシートバッティングでは竹田選手に抑えられていたので、リベンジという気持ちもあったところで一本出せてよかったです。

――外野手争いが激しくなってきましたが意気込みをお願いします

 自分の強みがバッティング、特に初球から積極的に強いスイングで打っていけるところなので、勝負所で一番信頼されて「お前に任せた」とベンチ全員から言われるようなバッターになりたいです。

山下拓馬(法4=埼玉・早大本庄)

――無失点でしたが、今日の試合をどう思いますか

下級生が今日は試合をつくって、2-1で来てリーグ戦でもあるようなかたちになりました。下級生が抑えてきた状態で打たれたらいけないと思い、リーグ戦同様の気持ちで抑えようと思いました。

――今日の試合はOBが多く出場しましたが、対戦していかがでしたか

福岡さん(高輝、令2スポ卒)はとても良い打者で一塁が空いていたので歩かせてもいいと開き直ろうと岩本(久重副将、スポ4=大阪桐蔭)と話していました。ですが、厳しく攻めていった結果、最後まっすぐが一番いいところに決まって結果オーライというかたちでした。

――夏の期間はどのような練習に重きを置いてきましたか

自分はけがをしていたので春のリーグ戦が終わった直後から別のメニューの練習をしていました。体が柔らかくないので柔軟をしたり、上半身の強化など今できることをしていました。

――2週間後に秋季リーグが始まりますが、今の課題は

制球力が課題で勝負所で甘くなってしまうのでそこを突き詰めて追い込んでいきたいです。ストライクかボールになるかと言うような厳しいコースに投げるようにしたいです。キャッチボールはもちろんですが試合の度に意識して、うまくいかない時は試合後の練習でも取り組みたいです。

――今後の意気込みを聞かせてください

最後のシーズンなので優勝はもちろん、まだ達成していない自分の目標であるシーズン無失点を目指してやっていきます 。