試合を終えた早大ナイン
丸山壮史主将(スポ4=広島・広陵)
――今日の試合を振り返っていかがですか
今シーズンずっとふがいない試合や結果ばかりだったのですが、何とか早稲田の意地を少なからず見せられた試合だったと思います。
――初回の適時打を振り返っていかがです
今シーズンはずっとあと一本が課題で、自分自身も感じていましたし、このチャンスをものにしたいという気持ちでいました。バットが折れてもいいから強く振りぬこう、という気持ちで打席には臨みました。
――主将の打撃で勢いづけようという思いもありましたか
キャプテンという肩書はありますが、一選手としてやれることをやるということを意識しているので、この一打席にかけるという思いで打席に臨みました。
――今日は2安打の活躍でしたが、昨日に続き良いイメージで来れましたか
そうですね。徳武コーチ(定祐氏、商36商卒=東京・早実)のおかげでスイングに自信が持てましたし、余裕も生まれたので、慶應戦に生きてきたと思います。
――今日は丸山選手ご自身も、熊田任洋選手(スポ2=愛知・東邦)にも好守が見られました。振り返っていかがですか
自分としては朝日選手(晴人、3年)のセンター前ヒットは捕れたと思いましたし、最終回のゲッツーも取り切れていないのが課題かなと思ったので、夏に鍛えなおして、もっと信頼される選手になれるように秋を自信を持って戦っていきたいと思います。
――昨日慶応との「執念の差」というお話がありましたが、リーグ戦最後の試合で早大の執念は見せられましたか
正直まだまだ足りないと感じています。ただ、今日に関しては執念を一番出せた試合だったと思います。
――今季は苦しいシーズンとなったと思います。シーズンを振り返っていかがですか
個人としても、チームとしてもとても苦しかった、悩みまくったシーズンでした。
――秋リーグに向けて意気込みをお願いします
春はとても悔しいシーズンで、思うような成績を残せませんでした。ですが、夏に鍛えなおして、3か月しかありませんが、変われると思うので、チーム全員で成長して自信を持って戦えるように、秋季リーグ戦優勝を目指して戦いたいと思います。
岩本久重(スポ4=大阪桐蔭)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
まず上手く先制することができて、追い付かれた後に追い越してという試合展開の中で、粘って勝ち切れた試合となりました。また、ピンチもいくつかあったのですが、そこをしのげたというところで勝てたのではないかと感じています。
――4回には変化球を上手く捉え、勝ち越しとなるソロ本塁打を放ちました。感触はいかがでしたか
本塁打になるかは分からなかったのですが、芯でしっかり捉えることができました。第1戦で緩い変化球でカウントを取られるケースが多くあり、2戦目もこういった球で(ストライクを)入れてくるのではないかという準備はしていたので、上手く反応して打てたかなと思います。
――本日の投手陣の調子はどうでしたか
慣れていない先発を任された山下(拓馬、法4=埼玉・早大本庄)は粘り強く投げてくれて、上出来のピッチングだったと思いますし、後から出てきた3人の投手も、ピンチの場面でも粘ってゲームを作ってくれたところは良かったと思います。
――昨日の敗戦から一夜明け、慶大打線に対してどういったリードを行おうと考えていましたか
ベルトの高さに投じてしまうと、内外関係なく打てる打者が(慶大打線には)多くいるので、とにかく低めにボールを集めようということをミーティングで話していました。実際、きょうの試合でも高いボールはあったのですが、しっかり低めを狙って投げれたというところは収穫となりました。
――先程、ピンチをしのげたことが勝利につながったと話されていましたが、この要因はどこにあると感じていますか
早慶戦ということもあり、何としても勝たなければいけないという場面の中で、投手一人一人が気持ちの面で一歩も引かずに、打者に向かって投げ込むという姿勢があったのは要因としてあると思います。さらにはピンチの場面でも相手のペースではなく、自分たちのペースの中で一つ一つ丁寧に投げれたというところは良かったです。
――今季はシーズン終盤に向け、打撃の調子を上げてきたと思います。ご自身としての手応えはいかがでしょうか
後半にかけて本塁打も出ましたし、打席の感覚としてもいい状態だったのですが、やはり前半の負けが込んでいる時にもう少し打てればもっと楽になった試合もありますし、勝てた試合もあると思います。なので、来季はシーズンを通して、コンスタントに打てる打者にならなければいけないというところで、また一つ課題が見えたかなと感じます。
――来季に向けての意気込みをお願いします
5位という悔しい結果をしっかりと受け止めながら秋までの3か月間、課題を全部克服して、何としても次はやり返すという気持ちでリーグ優勝できるように頑張りたいと思います。
今井脩斗(スポ4=埼玉・早大本庄)
――本日は接戦を制しての勝利となりましたが、今の率直な気お持ちを教えてください
この春のリーグ戦ではなかなか勝てない試合が多くあったので、その中で最終カードの第2戦にはなりましたが、勝つことができて秋につながるという面においてはすごく良いゲームができたと思います。
―早慶戦でリーグ戦初のスタメン起用となりましたが、そのときのお気持ちを教えてください
ずっと冬からスタメンで出たいと思って練習に取り組んで来たので、最終カードにはなってしまいましたが、ようやくスタメンで出られてホッとしたというかうれしい気持ちが強かったです。
――4回にはリーグ戦自身初打点となるタイムリーツーベースがありましたが、そのときを振り返っていかがですか
(岩本)久重がホームランを打って、自分も打ってやろうという前向きな気持ちで打席に入ることができて、結果がついてきたので自分的には良かったなと思います。
――今シーズンを振り返っていかがですか
自分が(今シーズン初めて)ベンチ入りした明治戦は最後から二つ目のカードで、なかなか思うようにプレーなどに関与することができなかったので、秋に向けて練習が始まるので、秋こそはレギュラーで出られるように頑張っていきたいと思っています。
――次で最後のシーズンとなりますが秋に向けて意気込みをお聞かせください
自分の役割を明確にして、練習でも自分に求められているものを把握した上で強みもさらに生かしていけたらなと思います。
鈴木萌斗(スポ4=栃木・作新学院)
――ベストナイン受賞おめでとうございます。どのような心境ですか
少し選ばれるか不安だったのですが、選ばれてうれしかったですし、一安心という気持ちがあります。
――慶大戦では2試合を通して初球から積極的に打ちにいっていましたが、いかがですか
甘い球を初球から積極的に振っていこうという考えでした。結果は出なかったのですが、自分の中ではいい感触だったので、その姿勢を変えずに秋のリーグ戦でもやっていけたらいいと思います。
――守備面でも昨日の正木選手の大きな中飛を好捕するなどたびたび好プレーが見られました。振り返っていかがですか
今日の初回は1つミスをしてしまったのですが、外野の連携がよくできていたので、投手を少しは助けられた場面でしたし、いい試合にできたきっかけかなと感じています。
――慶大戦ではなかなか安打は出ませんでしたが、打率3割をキープしました。その点についてはいかがですか
ぎりぎり3割というかたちにはなってしまったのですが、目標に設定した3割は無事に達成することができて良かったです。
――今日の試合を除く全ての試合で安打を放ってのベストナインでした。打撃改善の成果が出て自信につながったのではないでしょうか
自分のレベルでも戦っていけるなと感じられたので、秋につながるいい点だったと思います。
――個人としての今季全体を振り返っていかがですか
走攻守全てでチームに貢献できた部分が大きいかなとは思うので、貢献できた部分もできなかった部分もさらにレベルを上げて少しでも今まで貢献できなかった分の1つでも多くを貢献できる方に残り少ない期間で修正して秋のリーグ戦に臨められるようにしていきたいと思います。
――今季を通して、挙げるとしたら課題はどこでしょうか
全て良かったとは思うのですが、打撃の面でもう少し率を残せたかなとまだ感じるので今季の3割に満足することなく3割5分だったり4割を目指して秋のリーグ戦頑張っていきたいと思います。
――来季への意気込みをお願いします
今季ベストナインに選んでいただいたのですが、それに満足することなく秋のリーグ戦もしっかりと引き続きチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
徳山壮磨(スポ4=大阪桐蔭)
――今日の試合を振り返っていかがですか
接戦になることは正直わかっていて、自分の場合はリリーフとして緊迫した場面で投げることを意識していたので良い準備ができました。シーズンラストの試合でしたけど、個人的には今シーズンで一番気持ちよく腕を振って投げられたのではないかなと思います。
――実際に緊迫感のある場面で登板していかがだったでしょうか
(緊迫感のある場面の)経験があったので緊張はしなかったですけど、ここまできたら割り切って腕を振って思いきり投げられたので、そこが今日は良かったと思います。
――以前今シーズンの課題に挙げられていた球の質というのも今日の試合では良かったということでしょうか
今日の球が自分の満足する球ではないですけど、今シーズンでは良かったほうだと思っています。少しの(復調の)兆しが見えてきたので、ここを乗り越えて秋にやり返したいなと思います。
――早慶戦前の対談で楽しみにしていらっしゃった福井章吾主将との対決も実現しましたが、いかがだったでしょうか。
そうですね…。死球を当ててしまったのでなんとも言えないですけど、秋にもう一度しっかりと対戦したいですね。さっきも電話していて、「楽しかったな」と(電話で)話していました。今回は早稲田が5位で慶応が優勝というわけなので、秋は優勝決定戦で、最高の舞台で対戦できたらこれ以上ないことなので秋に持ち越しだなと思っています。
――試合後の会見で小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)からけがをしていたという話を伺いました。けがの状態はいかがでしょうか
明大戦が終わったあと投げている時に、肩が少しずつ痛くなってきて、肩が上がりにくくなっている感じがあって、無理したらまたけがしそうだなと思ったので(投球を)やめました。そこから投げずに病院で注射をしたり試行錯誤をした結果、短いイニングでしっかりチームに貢献できて0点に抑えられたので、少しでもチームの力になれたのは良かったと思います。
――秋に向けて修正する部分があればお願いします
今シーズン通して、自分の持ち味を出せずに1シーズン終わってしまって悔しい思いをしました。なので自分の目指すところは以前のストレート以上に直球を磨くというところです。それがないと上では勝負できないし、そこは(自分の)持ち味なのでとにかく自分の長所を磨いて磨いて自分の直球は打たれないんだという気持ちが芽生えたら抑えられると思います。とにかく自分に自信をつけるためにも直球を磨いていきたいなと思います。
――来季への意気込みをお願いします
春が終わって応援してくれる色々な人に申し訳ない気持ちでいっぱいです。秋は自分は見返すという気持ちしかないので、夏に死に物狂いで練習して、しっかり悔いがないようにやりきって、優勝して最高のかたちを迎えられるように、エースとして自覚を持ってやっていきたいなと思います。
西垣雅矢(スポ4=兵庫・報徳)
――早稲田2点リードで迎えた9回、どんな気持ちでマウンドに上がられましたか
緊張していました。
――緊張している中でも慶大打線を抑えるために意識したことは何でしょう
あまり何も考えずに目の前のバッターと一人一人しっかり対戦して、アウトを3つ取ればいいとだけ思っていました。
――昨日に続き今日も登板されて、疲れなどあったと思います
1イニングだけだったので、そこまで疲れは気にならなかったです。
――昨日の試合から今日にかけて修正した部分はありますか
一日で野球がうまくなることはないので、昨日野手に迷惑をかけたので、なんとか取り返せればいいなと思って挑みました。
――今後秋に向けて取り組みたいと思っていることはありますか
勝負どころで球が甘くなっているので、勝負どころでの球が大事ということが春わかったので、しっかり投げきれるようにこれから3か月取り組みたいと思います。
――早慶戦前対談でおっしゃった、自分に克つことはこの2試合でできたと思いますか
これで満足してはいけないと思いますし、まだまだ自分はできると思っています。
――秋に向けて意気込みをお願いします
5位という結果に終わったのですが、本当に紙一重の差だと思っているので、その紙一重の差をしっかり縮められるようにこの3か月必死に努力して、秋1戦目からいい試合をできるように頑張ります。
山下拓馬(法4=埼玉・早大本庄)
――初めての先発。振り返っていかがですか
5回は投げきりたかったのですが、5回途中で降板になってしまったので、もう少し詰めないといけないかなという感じです。
――先発が決まったのはいつのことでしょうか
確定したのは昨日だったのですが、1週間以上前から先発の可能性もあるから準備しておけよと言われていました。準備はできていたので良かったかなと思います。
――その時のお気持ちは
正直、早慶戦が初先発って緊張するな、って最初に思いました。でも、チームがいい流れになってきていて、自分が抑えれば勝てると思っていたので、投げ切ろうと思ってやりました。
――球数の多くなる先発登板に向け、どのような準備、練習をされてきましたか
普段から多めにブルペンでは投げていたので、そんなに球数は心配していなかったです。先発になるということで、ブルペンでは何球か投げて5分くらい間を空けてもう1回投げるなどとイニング間を意識していたので、おかげで先発でも投げられるようになったのかなと思います。
――早慶戦という舞台で、何か心境に違いは
変わったのが後ろと先発という形だけなので、そんなには変わらないです。後ろにはまだ徳山とか西垣など自分が信頼しているピッチャーがいっぱいいたので、行けるところまで全力で投げられればいいかなと思っていました。
――特に昨春から、意識されていた橋本(典之、慶大4年)選手との再戦。いかがでしたか
タイムリーを1本打たれてしまったので、悔しいですね。
――秋に向けての意気込みをお願いします
春の早慶戦、最後いい形で終われたのでこのまま夏のオープン戦含めて勝って、秋につなげて、秋はリーグ戦優勝と日本一を達成したいと思います。
蛭間拓哉(スポ3=埼玉・浦和学院)
――2日間の早慶戦を振り返っていかがですか
チームとしては集大成で、1勝1敗でした。きょうに関しては良い勝ち方というか、チームが1つになったなという感じはありました。土曜日の試合の失敗を生かせたので、きょうの試合は何とか、秋に向けて良い材料にできたかなと思います。個人としてはなかなか思うような結果が出ずに、自分と戦ってしまったなというのがありました。そこの課題をしっかり秋に向けて準備していきたいと思います。
――相手からの警戒が高くなっているのは感じましたか
今までとは違った配球をしてきたり、厳しい攻めをしてくることがあったので、そこの部分では感じました。
――2試合を通して1安打という成績です。改善点があるとしたらどのような
甘い球を一発で仕留められなかったのが自分を苦しめてしまったところなので、甘い球は一発で仕留めるということをこれから課題として挙げて、練習していきたいと思います。
――ベストナインおめでとうございます。取れた要因はどのような部分だと思いますか
正直なところ、ベストナインにふさわしい結果だったかというとまだまだ足りていないことのほうが多いのですが、ホームランや打点では、納得はしていませんがある程度取ることはできました。そこの部分ではよかったということはないですが、もっと引き締めてやらなきゃいけないなという気持ちにはなりました。
――納得していない部分というのは、具体的にどのようなところですか
バッティングの打率でもそうですし、打点だったり勝負どころの一本を打てていないところが多かったです。正直なところ、けがもありほかの人と比べて思うように練習ができないということが続いていました。そんなに練習していないのにそう簡単に打てるわけがないなというのをリーグ戦始まる前からずっと思っていました。案の定自分としてもチームとしても納得いく結果ではなかったです。けがでできなかったのはしょうがないのですが、まだまだ練習が足らないなというのは感じました。
――ホームラン、打点、打率の数字それぞれについてはどう感じていますか
ホームランを3本打てたということはよかったと思いますが、正木選手(慶大)が4本打って、そこは少し悔しいなという部分はあります。打点に関しては、まだ勝負どころでの1本というのが打てなくて、まだまだ打点をあげられるところもあったのでそこも悔しいです。打率も3割ぴったりくらいで、3割5分以上打つというのが目標であったので、そこも達成できなかったというところは自分の甘さでまだまだというところです。三冠王を目指してやっていたので、この結果に関しては正直悔しい気持ちです。
――最後に、秋に向けての意気込みをお願いします
課題はとても明確になっていますし、けがで練習できなかった分みんなより練習量や体力面で劣っているので、秋に向けての期間を己に勝つことができるかだと思います。しっかりと目標を明確にした中で1日1日無駄にすることなく、秋は三冠王と、チームでは優勝できるように頑張りたいと思います。