慶大1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |||||
早 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |||||
慶 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | × | 3 | |||||
(早)●小島、早川-岸本 ◇(二塁打)金子 |
---|
9回表2死一、二塁。金子銀佑(教2=東京・早実)の放った鋭い打球が三遊間に飛ぶ。しかし、白球は無情にもダイビングした相手遊撃手のグラブに収まった。試合終了。早慶の両校が優勝の可能性を残して臨んだ早慶戦。早大の6季ぶりの優勝への道が閉ざされた瞬間だった。
同高出身の相手エースに4打数無安打と封じ込められた福岡
先発のマウンドに上がったのは、先日千葉ロッテマリーンズから3位指名を受けた絶対的エース・小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)。開幕カード以降に登板した5試合で、許した失点はわずかに2点のみ。抜群の安定感を誇ってきた小島だが、この日はどこか様子が違った。球が高めに浮き、初回から3回までの毎回、先頭打者に四球を与えてしまう。得点圏に走者を置いての苦しい投球が続いたが、何とか要所で踏ん張り得点は与えず。4、5回は徐々に制球が定まり始め、いずれも三者凡退で切って取り調子を取り戻したかに見えた。しかし一方の打線は、今季5勝無敗の相手エース・髙橋佑樹(3年)の前に沈黙。「相手バッテリーの方が上だった」(小太刀緒飛、スポ4=新潟・日本文理)。初回の攻撃をわずか7球で終え、完全にペースをつかませてしまった。変化球を低めに集めるストライク先行の投球の前に、好機らしい好機をつくることができない。
7回に決定的な3点目を失った小島
試合が動いたのは6回裏。小島が打率1割台と低迷していた先頭の3番・柳町達(3年)に中越え二塁打を許すと、さらに四球と安打で無死満塁と絶体絶命のピンチを招く。次打者へのフルカウントからの6球目。142キロのストレートが高めに外れ、押し出しという思わぬかたちで先制点を献上することとなった。さらに適時打で1点を追加されると、7回にも2本の安打を許し、リードを3点に広げられてしまう。反撃に出たい早大に好機が訪れたのは8回。金子が東京六大学リーグ戦初となる長打を放つと、代打・中林健吾(スポ4=三重)が中前打で続く。1死一、三塁。何としても得点したい場面。髙橋佑の高校時代の同期でもある1番・福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)が打席に立つ。「しっかりつないでいこう」(福岡)。しかし、外角低めの変化球に対応しきれず空振り三振に倒れた。さらに続く西岡寿祥(教4=東京・早実)の打球は大きな飛球に。早大応援席が期待を込めて打球の行方を追うも、伸びは足りず。反撃ののろしを上げることはできなかった。もう後がない9回表。檜村篤史(スポ3=千葉・木更津総合)、岸本朋也副将(スポ4=大阪・関大北陽)の安打で好機をつくると、打席には黒岩駿副将(スポ4=長野日大)。「小島が『気楽に行け』と言ってくれていたので、気楽に思い切って振れた」(黒岩)。初球を左前に運ぶと、これが適時打に。声でチームを鼓舞し続けてきた黒岩の一振りで1点を返した。しかし、反撃もここまで。控えの4年生の活躍で終盤は盛り上がりを見せたものの、最終回で3点のビハインドはあまりにも重すぎた。
9回に黒岩が意地の左前適時打を放ち、一矢報いた
「今はまだ何も考えられない」(岸本)。開幕カードで勝ち点を落として以降、わずかに残された優勝への細い道を走り続けてきた早大。その夢は宿敵に阻まれる結果となった。優勝という一つの大きな目標が消えた今、その悔しさから切り替えることは簡単ではないだろう。それでも、現体制の終幕を納得のかたちで迎えるために――。「まずはあした、きょう以上の力を出して勝つ」(黒岩)。三連覇達成に燃える宿敵を打ち崩し、3回戦へとつなげたい。
(記事 杉山睦美、写真 今山和々子、村田華乃)
早大打者成績 | |||||||||||||||||
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 | 率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (一) | 福岡高輝 | 4 | 0 | 0 | .264 | 空振 | 一ゴ | ニゴ | 空振 | |||||||
2 | (二) | 西岡寿祥 | 4 | 0 | 0 | .229 | 一ゴ | 三ゴ | 捕邪 | 中飛 | |||||||
3 | (遊) | 檜村篤史 | 4 | 2 | 1 | .333 | 遊ゴ | 中安 | 見逃 | 三安 | |||||||
走 | 真中直樹 | 0 | 0 | 0 | – | ||||||||||||
4 | (右) | 加藤雅樹 | 4 | 1 | 0 | .216 | ニ安 | 二ゴ | 二ゴ | 一ゴ | |||||||
5 | (捕) | 岸本朋也 | 3 | 2 | 0 | .349 | 投犠 | 左安 | 一ゴ | 左安 | |||||||
走 | 山野聖起 | 0 | 0 | 0 | – | ||||||||||||
6 | (左) | 瀧澤虎太朗 | 2 | 0 | 0 | .222 | 二ゴ | 一ゴ | |||||||||
打左 | 黒岩駿 | 2 | 1 | 1 | .500 | 三ゴ | 左安 | ||||||||||
7 | (中) | 小太刀緒飛 | 2 | 0 | 0 | .200 | 空振 | 空振 | |||||||||
打中 | 鈴木萌斗 | 2 | 0 | 0 | .444 | 遊ゴ | 中飛 | ||||||||||
8 | (三) | 金子銀佑 | 4 | 1 | 0 | .222 | 中飛 | 見逃 | 中2 | 遊ゴ | |||||||
9 | (投) | 小島和哉 | 2 | 0 | 0 | .130 | 左飛 | 見逃 | |||||||||
打 | 中林健吾 | 1 | 1 | 0 | 1.000 | 中安 | |||||||||||
走 | 宮崎剛 | 0 | 0 | 0 | – | ||||||||||||
投 | 早川隆久 | 0 | 0 | 0 | .667 |
早大投手成績 | |||||||||||
名前 | 試 | 勝 | 敗 | 回 | 安 | 四 | 振 | 責 | 失 | 率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小島和哉 | 9 | 4 | 2 | 7 | 6 | 6 | 4 | 3 | 3 | 1.78 | |
早川隆久 | 6 | 1 | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0.66 |
東京六大学秋季リーグ戦星取表 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 法 大 | 慶 大 | 早 大 | 明 大 | 立 大 | 東 大 | 勝ち点 | 勝 | 負 | 勝率 | |
1 | 法 大 | ※ | ●1-2 ○8-2 ●8-9× |
○5-1 ●6-7 ○5-4 |
△3-3 ○3-2 ○2-0 |
○5-1 ○7-6 |
○8-0 ○8-2 |
4 | 9 | 3 | .750 |
1 | 慶 大 | ○2―1 ●2―8 ○9×―8 |
※ | ○3-1 10/28 |
○2―1 ●4―7 ○7―3 |
○4-1 ●3-4 ○2―0 |
○6-4 ○10-4 |
4 | 9 | 3 | .750 |
3 | 早 大 | ●1―5 ○7―6 ●4―5 |
●1-3 10/28 |
※ | △1-1 ○2-1 ○8-0 |
○5―1 ●0―1× ○3―0 |
○4―0 ○5―0 |
3 | 7 | 4 | .636 |
4 | 明 大 | △3-3 ●2―3 ●0—2 |
●1―2 ○7―4 ●3-7 |
△1-1 ●1-2 ●0-8 |
※ | ○3-1 ○4-3× |
○12-3 △1-1 ○2-1 |
2 | 5 | 6 | .455 |
5 | 立 大 | ●1-5 ●6-7 |
●1-4 ○4-3 ●0-2 |
●1―5 ○1×―0 ●0―3 |
●1-3 ●3-4× |
※ | ○8―2 ○7―1 |
1 | 4 | 8 | .333 |
6 | 東 大 | ●0-8 ●2-8 |
●4-6 ●4ー10 |
●0―4 ●0―5 |
●3-12 △1-1 ●1―2 |
●2-8 ●1―7 |
※ | 0 | 0 | 10 | .000 |
※リンクより、早慶の試合結果記事をご覧いただけます
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コメント
髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)
――優勝の可能性が消滅することとなりましたが、きょうの敗因は何だと思いますか
やっぱり打てなかったことと小島(和哉主将、スポ4=埼玉・浦和学院)が防御率通りに2点までに(抑えられず)、3点目は勝負になりましたね。
――小島主将はきょうは序盤制球が定まりませんでしたが
その悪い状態の中で点取られてなかったんでね。中盤で立ち直ってきてただけにちょっと悔やまれますね。
――気負いは見えましたか
いや、そんなことないんです。バランスの問題じゃないですかね。
――相手投手の髙橋佑樹投手(3年)を打てませんでしたが、対戦してみていかがでしたか
8回にもチャンスはあったわけですけどね。チャンスらしいチャンスというのもあそこ8回、9回だけですからね。だから8回に1点でも取っておけば流れというか、ピッチャーも最終回2点差で入るんでね。だからやっぱり3点目というのは大きかったですよね。
――左打者が苦戦していた印象があるのですが、いかがでしょうか
そうですね、いやそうだと思います。
――8回に中林健吾選手(スポ4=三重)を代打で起用されましたが、どういった意図でしたか
調子が良かったので。
――右打者で起用したということもありますか
もちろんそうですね。鈴木萌斗(スポ1=栃木・作新学院)なんかもありますけどね。
――4年生が黒岩駿副将(スポ4=長野日大)も含めて意地を見せてくれたと思いますが、それについてはいかがですか
いや、よく頑張ってくれたと思いますね。
――あしたに向けて
もうあした勝つしかないです。頑張ります。
小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)
――悔しい敗戦となってしまいました
本当に申し訳ない気持ちしかないです。
――序盤から制球が定まりませんでした
そこは言い訳にしたくなかったので・・・。
岸本朋也副将(スポ4=大阪・関大北陽)
――きょうの敗戦で優勝の可能性が消えることとなりました
そうですね・・・まだ整理できてないというか、悔しい気持ちでいっぱいです。
――試合全体を振り返っていかがですか
きょうは小島(和哉主将、スポ4=埼玉・浦和学院)が制球に苦しんでいて、その中で野手が先制点を取ったらその流れで立ち直れたかなと思うので、小島が苦しんでる中で先制点を取れなかったっていうのが、チームとしての弱さが出たかなと思います。
――ピンチの場面では小島選手にどのような声を掛けましたか
ちょっと高めに浮いてる感じがあったので、それを修正するためにどうするかっていうのをベンチとかでも話して、その中で変化球を使って試してみたりとかしたんですけど、結局はうまく修正できなかった、っていうのがきょうの試合だったかなと思います。
――岸本選手ご自身は3打数2安打でしたが打撃面を振り返って
感覚はすごく良いので、調子自体は悪くないと思うんですけど、やっぱりもう1本というか、勝ち切れなかったのが悔しいですね。
――明日以降どのように戦っていきたいですか
今はちょっとまだ何も考えられないですけど、ここでくよくよしても意味がないので、しっかり切り替えて、明日あさって絶対勝って勝ち点を取りたいと思います。
黒岩駿副将(スポ4=長野日大)
――きょうは代打での途中出場になりました。ベンチではどのような思いで試合を見ていましたか
こんなロースコアな試合展開だったので、一発流れを切り開けるような打席にしたかったんですけど、ちょっと…ダメでしたね。
――9回には待望の打点を挙げられました。いかがでしたか
僕がアウトになっても、あの場面では1点が入るケースだったので、何としてもまずは1点。そこから次に続けていけたらいいなと思いました。
――いい流れの中での打席となったと思いますが、どのような思いでしたか
ベンチでは小島が「気楽に行け」と言ってくれていたので、気持ちとしては気楽に行きつつ、思い切って振れたかなと思います。
――優勝の可能性がきょうでなくなってしまいました
もうなくなってしまったので、ここからは気持ちを切り替えて。後輩に僕達4年生が残してあげられるのは何が何でも勝ち点を取って、2位になって、一歩足らないという経験とそしてその一歩を詰めていくための悔しさだと思うので。まずは明日、きょう以上の力を出して勝つ。それだけです。
――あすへの意気込みをお願いします
あすも、きょうのような0点が続くゲーム展開が予想されるので、1本、1点にこだわって勝ちたいと思います。
小太刀緒飛(スポ4=新潟・日本文理)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
小島が序盤に踏ん張って、粘って、抑えてくれていたので、自分も含めてチャンスで1本出なかったのが敗因だと思っています。序盤で1点でも取れていれば、展開も違ったと思いますし、そこの差だと思います。
――優勝の可能性がなくなりました。今の心境はいかがですか
ミーティングでも話したんですけど、応援に来てくださっている方がいますし、簡単に負けるわけにはいかないので、優勝はなくなりましたが、ケイオーから勝ち点を取ることだけを考えて、またあした頑張りたいです。
――きょうは打線が奮いませんでした
相手ピッチャーがテンポ良く、ストライク先行で投げていて、カウントで取ってくる変化球を打とうと思っていたんですけど、なかなか打てずにゼロが続いてしまいました。
――第1打席は好機で打順が回ってきましたが、粘った末に三振に倒れました
ボールを見て、狙っているボールもちゃんと狙っていけていたんですけど、相手バッテリーの方が上だったなと思っています。
――一方、守備では好プレーが見られましたね
あの守備はイメージしていたというか、あのバッターのタイプを見ても、ああいう打球が来るんじゃないかと意識していました。しっかり準備できていたので良かったと思います。
――終盤、4年生の活躍が光りました。どう見ていましたか
日頃から試合に出れなくても、普段から声出して頑張ってくれていますし、そんな人が試合に出て活躍してくれるというのは、本当に見ていてうれしかったです。そういう姿勢を下級生が見ていますし、4年生の力がチームを盛り上げると思っているので、あす以降も4年生が引っ張って行きたいです。
――あしたの意気込みをお願いします
きょうは負けましたけど、あした、明後日連勝して、有終の美を飾りたいなと思います。
中林健吾(スポ4=三重)
――今季リーグ戦初打席初安打となりましたが、お気持ちはいかがですか
打った時はうれしかったのですが、今となっては負けてしまって悔しさが強いので。うれしくないという訳ではないのですが、悔しい気持ちの方が大きいですね。
――3点ビハインドで、得点圏に走者を置いた状態での打席でしたが、緊張はしましたか
思ったより緊張はしていないで、初球から思い切って振れたので、それがその後しっかり振れるようになったかなと思います。
――打とうと思っていた球はありましたか
変化球が結構多かったので変化球狙いで。変化球がだいたいゾーンにきたら打とうと思っていましたが、2球で追い込まれてしまったので全球に対応できるようにしていました。
――チームとしては髙橋佑樹選手(慶大)に打ち取られることが多かったですが、実際打席に立ってみてどう思いましたか
映像で見ているより、キレがあって意外と打ちづらいピッチャーというか。変化球を多くて的が絞れなくて。やっぱりコントロールがいいので、そこで手こずったのかなと思います。
――何か特別に対策をしていたことはありますか
きょう見た限り変化球が多かったので自分はそこを狙っただけですね。
――最後に早慶2回戦への意気込みをお願いします
優勝はなくなってしまったのですがまだ勝ち点を取らないと。ケイオーから勝ち点を取るという意地じゃないですけど、それを見せれたらいいなと思います。
西岡寿祥(教4=東京・早実)
――優勝の可能性がなくなってしまいましたが
結果論で言うと僕が8回で打っておけばまたその後の流れも変わったし、そこは後悔があります。ここまできて開き直ると言うと調子良いように聞こえるかも知れないけど、僕としてはこの早慶戦終わるまで、勝ち点取るまでは切り替えるのは難しいとは思いますけどそこは無理して切り替えないと、ズルズルいったらいけないと思うので。
――話にあがった8回の場面ですがどのような意識で打席に立ちましたか
球威とかも落ちてきてたし、変化球とかもキレがなかったし、甘い球もこれまでの打席で来ていたので、とにかく僕は一発で打つしかなかったので打ってやろうという気持ちでした。
――これまでの打席で、どういう投手だと分析されていましたか
絞りづらいというか、球種がいっぱいあってどれでもストライクが取れてその中で低めの球を振らないとか狙ってる球と違っても反応で打つとか、そういう技術がないと無理だなとは思っていました。
――打率も少し下がってきましたが
調子自体はいいんですけど安打が出ていないので、それは調子が悪いと見られても当たり前なんですけど、でも今は個人の打率も考えるけど、ここまできたらチームのことだけ考えて僕が打たなくてもチームが勝てばそれでいいので、勝利につながる安打が打てればいいし、打てなくても勝利につながるプレーをしたいです。
――守備は相変わらずの安定したプレーでした
打球が飛んで来る機会が多くて全部さばけましたけど、あれが自分に求められてる最低限だと思うので、きっちり与えられた仕事ができたかなという感じです。
――あしたに向けて意気込みお願いします
優勝はなくなりましたけど、早慶戦に勝つということはワセダにとってとても大事なことなのでそこしか達成できる目標はないので素直にそこに向かってみんなで頑張っていきたいです。
加藤雅樹(社3=東京・早実)
――きょうの調子はいかがでしたか
打たされたって感じですね。打とうとしていたところを変化球で狙われた感じです。
――やはり明大戦の調子を維持することは難しかったのでしょうか
難しかったというよりは、打ち気なところをうまく利用された気がします。
――慶大・髙橋佑投手は打ちにくい投手ということになりますか
きょうはストライク先行で変化球を使って厳しいところにポンポン投げてくるので、打つのが難しかったです。
――第一打席はカウント的に追い込まれてからの出塁となりました。
先頭バッターだったので出塁できて良かったです。
――逆に9回は直前に檜村選手が出塁されてからの打席となりました
緊張とかはしなかったんですけど、自分の頭の中が整理されていない段階で打席に立ってしまったので打てなかったのだと思います。
――明日への意気込みをお願いします
優勝はなくなってしまったのですが、ケイオーに勝つことがワセダにとっての宿命だと思うので最低限それを果たせるように頑張ります。
檜村篤史(スポ3=千葉・木更津総合)
――早慶戦の特別な雰囲気の中で、どんな気持ちで試合に臨まれましたか
やはり観客が多いということで、楽しんでやることができました。
――きょうの結果を振り返っていかがですか
チャンスの場面があまりなかったんですけど、最後9回に先頭でボテボテの当たりでラッキーだったんですけど、内野安打で出塁することができて良かったです。
――第3打席にはきれいな中前打もありましたね
打ったのはチェンジアップだったんですけど、逆への意識があったので、しっかり中堅方向に打てたのかなと思います。
――守備のときは、苦しみながらも力投を続けた小島和哉投手(スポ4=埼玉・浦和学院)にどんな声をかけましたか
きわどい球がボールになってしまって苦しそうだったんですけど、後ろからは声をかけてあげるくらいしかできなかったですね。
――残念ながら優勝の望みは絶たれてしまいましたが、早慶戦での勝ち点獲得に向けて、明日以降への意気込みをお願いします
きょうは負けてしまったんで、明日勝って第3戦にいってケイオーから勝ち点を取ろうと思います。
福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)
――試合を終えた今の気持ちを教えてください
優勝がなくなって切り替えないといけないんですけど、本当に悔しいです。
――8回好機で回ってきたとき髙橋監督からどのような言葉を掛けられましたか
決めにいかなくていいということを言われました。
――その言葉で楽な気持ちで打席に入ることはできましたか
そうですね。小島さんにも楽に行けよということは言ってもらえたので。すごく気持ち的には楽に入ることができました。
――その中でも打席の中で意識してしまった部分はありましたか
そうですね…。あの場面はしっかりつないでいこうというつもりでいました。
――打ちたいと以前お話していた川越東高の同期、髙橋佑樹投手から無安打に終わりました
やはり勝たないといけなかった試合だったので、打てなかったのは本当に悔しかったですし、次対戦する時は絶対に打てるようにしたいです。
――きょうの自分の打撃で良くなかった点はどのようにとらえていますか
やはり変化球を引きつけられなかった部分があるので、そこがダメだった点だと思います。
――最後に明日に向けて意気込みをお願いします
優勝はないんですけど、ケイオーには勝たないといけないので、しっかり勝ち点取れるように切り替えていきたいです。
金子銀佑(教2=東京・早実)
――初めての早慶戦となりましたが、雰囲気はいかがでしたか
お客さんも多くて独特の雰囲気だというのは分かってたんですけど、やっぱりその独特な雰囲気というものは試合に入ってみないと分からないものでした。でも思ったより緊張せずに試合に入れたと思います。
――打撃の調子はいかがですか
打撃はそんなに悪くないと思います。ここにきて自分のスイング、技術は確立しつつあるのかなと思います。
――左中間二塁打を放った第3打席を振り返って
甘く入ったカットボールだったと思います。点差もあったのであまり小さくなりすぎないことを意識して、あの打席は意地でも出ないといけないと思ってたので、ヒットになってよかったです。
――リーグ戦初の長打となりましたが
前にも言ったんですけど、長打が出るのは調子がいい証だと思うので、きょうは左中間でしたけど、そこは一つ成長できたかなと個人としては思います。
――最後はどんな気持ちで打席に入りましたか
正直鳥肌も立ちましたけど、ネクストバッターサークルに立ってるときからベンチの4年生の方々から「思い切っていけ!」って言われたので、最後ああいった場面で一本出したかったんです・・・。いい当たりであってもアウトになってしまったら三振と一緒なんで、そこは気持ちの持ち方というか、ああいった場面での打席の入り方をイメージしてこれから練習していきたいと思います。
――中学時代の先輩でもあるという髙橋佑樹投手と4打席対戦してみての感想は
本当に変化球が多彩なピッチャーでした。結構バラつかされたんですけど、しっかりボールを見て食らい付こうと思って打席に入りました。
――これで優勝の可能性は消滅してしまいましたが、現在のチームの雰囲気はいかがですか
これで優勝なくなってしまったんですけど、試合後は4年生から、「明日絶対勝とう」っていう切り替えの言葉もあったので、本当に立派というか、素晴らしい4年生だと思うので、最後までしっかり4年生についていきたいと思います。
――明日への意気込みをお願いします
明日も同じように厳しい試合になると思います。早慶戦は優勝関係なく絶対に負けられないので、明日絶対に勝って、勝ち点にこだわってやっていきたいと思います。
瀧澤虎太朗(スポ2=山梨学院)
――1ー3での敗戦となりました
率直に悔しいという気持ちが大きいです。自分の1、2打席目がチャンスで回ってきたのに、返せなかったということがこの試合を優位に進めなくしてしまったので、とても悔しいです。
――早慶戦という舞台はいかがでしたか
他のリーグ戦とは違って特別なものだなと思いました。
――変化球に苦しんでいる印象でした
2打席目なんかは特に変化球しか来ていなくて。それを相手投手が低めにしっかり決めてきていたので、なかなか攻略するのが難しかったです。
――狙い球を絞るのも難しかったですか
傾向などもあまりなかったので、何が来るかあまり分からなかったです。
――今春の早慶戦での対戦のときとは違う印象でしたか
春は代打で後から出て優勝も懸かっていなかったので、打席に入るメンタルも違いました。リーグ戦終盤の優勝が懸かってる試合で打てないと意味がないなと思います。
――あすも試合があります
切り替えるのは難しいのですが、4年生とできるのもあと少ししかないので。まずあしたしっかり勝って・・・。自分も少しでも勝ちに貢献したいです。
早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)
――劣勢の場面での登板となりましたが、どういった気持ちでマウンドに上がりましたか
どうにかこうにか流れを変えたいっていう気持ちで投げたんですけど、フォアボールでピンチをつくって、ちょっと流れをうまく渡せませんでした。
――そんなに制球を乱しているという感じではなかったと思うのですが、いかがでしたか
本当にアバウトにいってて。そのボールが審判の中ではボールだったかなというのはありました。
――緊張はありましたか
やっぱり対ケイオーっていうのもあって、逆に自分はいつもリベンジしようという気持ちで投げているので、そういう面では別に嫌な感じはなかったです。
――無失点で抑えることができてリベンジできたという感じはありますか
まだ完全にリベンジできたっていうのはないですけど、そこは先発したときに抑えられればなと思います。
――きょうは小島主将が序盤なかなか制球が定まりませんでしたが、どのように見ていましたか
試合前にちょっとアクシデントがあって、自分がすぐつくる状態になって、小島さんがそのアクシデントにしっかり対応しながら投げてたので、そういう面では本当に小島さんは尊敬する存在です。
――あしたも出番があると思いますが、意気込みをお願いします
あしたも優勝は逃してしまいましたけど、勝ち点はあるのでケイオーに完全優勝させないように頑張りたいなと思います。