早大の不動のリードオフマン重信慎之介副将(教4=東京・早実)が読売から2位指名を受けた。長打も狙える打撃センスとリーグ屈指の俊足を生かした走塁を武器とする大学球界のスピードスターが、夢への扉を開く。
続いて茂木栄五郎(文構4=神奈川・桐蔭学園)が東北楽天から3位指名を受ける。侍ジャパン大学代表としても存在感を発揮してきたガッツマンは、仙台で新たなステージを目指すことになった。
コメント
重信慎之介副将(教4=東京・早実)
――巨人から2位指名を受けて率直な感想は
すごくびっくりした気持ちとすごい光栄な気持ちです。
――指名を受けた瞬間というのは
本当に、素直にびっくりしました。
――きのう一日はどのように過ごしていましたか
午前中は練習をして、その後はゆっくり体を休めるために体のケアに努めました。
――巨人の印象というのは
伝統のあるチームですし、そのチームの選手としてふさわしい選手になれるようにしっかりと頑張っていきたいと思います。
――プロに入って対戦したい投手は
早大出身のプロ野球選手はたくさんいるのですが、中でも高校が同じ斎藤佑樹選手(平23教卒=現プロ野球・北海道日本ハム)とぜひ対戦したいなと思っています。
――目標とする選手はどなたかいらっしゃいますか
また大学が一緒なのですが、青木宣親選手(平15人卒=現サンフランシスコ・ジャイアンツ)を目標として頑張っていきたいと思います。
――いまの巨人のシンノスケと言えば阿部選手だと思いますが、将来は自分が、という思いはありますか
そう言っていただけるような選手になれるように1年目から頑張っていきたいです。
――プロでの目標は
自分の持ち味はスピード、足なので打撃、走塁、守備でそれを武器として、その足で魅了できるような選手になりたいと思います。
――ドラフトを終えてまだリーグ戦が残っていると思いますが、残りのリーグ戦はどのように戦っていきたいと思いますか
まだ早慶戦があってその早慶戦で優勝の可能性もあるので、一戦必勝ということで監督さんもやってきたので、まずは早慶戦に向けてあしたから調整したいと思います。
――巨人ファンの方々に一言
応援していただける選手になれるように頑張るので、暖かい気持ちで見守っていただきたいと思います。
茂木栄五郎(文構4=神奈川・桐蔭学園)
――楽天から3位で指名を受けての率直な感想は
本当に光栄な気持ちでいます。
――3位指名をテレビで見た瞬間はどのような気持ちでしたか
自分の名前が呼ばれた時には本当に仲間も喜んでくれて、自分の中ではすごくうれしい気持ちでいっぱいになりました。
――きのうはどのように過ごされていましたか
本当に普通に、と言いますか。わくわくやドキドキする気持ちもありましたが、いつも通りに過ごしました。
――指名を受けた楽天の印象というのは
地元である仙台のファンの方の声援がすごく熱いチームだな、という印象があります。
――プロに入ってどなたか対戦したい投手はいらっしゃいますか
パ・リーグに入ることができたので、いま一番の注目という訳ではないですが、大谷翔平選手(プロ野球・北海道日本ハム)と対戦したいなという気持ちはあります。
――ご自身のプレーで一番の持ち味というのは
やはり打撃がアピールできるポイントだと思うので、打撃に注目していただきたいなと思います。
――持ち味である打撃で目標とする選手は
いまは特定の目標とする選手というのはいなくて、ただ自分の実力といいますか、レベルの向上というのを目標に練習したいなと思います。
――大学の打席では「さぁ、来い」という掛け声があったと思いますが、それはプロでも継続していきますか
正直考え中というところがありまして、プロに入ったからには打撃の方に注目していただきたいなという気持ちがあるので、まだ考え中というかやるかは分からないです。
――同じ東北楽天からはオコエ瑠偉選手(関東一高)も指名されていますが、オコエ選手に対する意識などは何かありますか
甲子園も見る機会がありまして、すごく身体能力があって全ての面において将来性があるなと感じているので、高校生ですけれどいいところというのはどんどん吸収していきたいなという気持ちがあります。
――プロでの目標を教えてください
まずは1軍に帯同させていただいて、レギュラーを取るというところから始めていきたいなと考えています。
――プロで具体的に取りたい賞、目指す賞があれば教えてください
いつ取れるかは分からないですが、打撃の三冠と言われる本塁打、打率、打点の全てを取りたいなという気持ちはあります。
――ドラフトが終わってもまだリーグ戦が残っていますが、これからのリーグ戦どのように戦っていきたいですか
早慶戦が最後に残っていて春からずっと一戦必勝のつもりでやってきたので、そこは変えずに早慶戦も一戦必勝で目の前の試合に対してどのように勝てるかということを考えて、勝ちにこだわってやっていきたいなと思います。
★重信略歴
重信は1年春から主に代走としてベンチ入りし、2年春に出場機会を求めて内野手から外野手に転向。3年秋にはリーグ打率2位の好成績を残し、初のベストナインに輝いた。50メートル5秒7の俊足を武器に、現役最多の38盗塁を記録。現在行われている秋季リーグ戦では打率4割1分4厘でトップに立っている。
★茂木略歴
1年春からレギュラーの座をつかんだ茂木。6番三塁で全試合にスタメン出場を果たすとベストナインを獲得し、入学早々に中心選手の一人となる。2年時には体調不良で離脱を余儀なくされる時もあったものの、復活を誓い挑んだ昨年は打棒爆発。特に秋は打率5割1分4厘という驚異の数字で首位打者を手にした。4年春にはリーグ戦で5本塁打を放ち、全日本大学野球選手権でも最高殊勲選手賞に選出される。日本一の原動力となった。
(記事 芦沢仁美、谷田部友香、三井田雄一 写真 谷田部友香)