拙守拙攻でオープン戦初黒星

野球
TEAM
日立製作所 12
早大

 秋季リーグ戦の開幕まで、ちょうど1週間。夏季オープン戦(オープン戦)9
試合を戦って無敗と絶好調の早大は日立製作所と対戦した。この日も無敗を続けられるか期待が集まったが、初回にいきなり5点を奪われると、その後も立て直せず大量失点。また打線もつながらず、わずか3得点に抑えられてしまう。これまでの勢いは影を潜め、攻守共に精彩を欠き3−12の惨敗。リーグ戦が迫る中、大きな不安を残す結果となってしまった。

 先発の吉永健太朗(スポ3=東京・日大三)は制球に苦しみ、ボール先行の投球が続く。ストライクを取りにいった甘い球を狙われ、守備も足を引っ張り初回に5失点。前回登板でプロ相手に見せた威力ある剛球は鳴りを潜めた。後を継いだ救援陣もピリッとせず大量12失点。最後までリズムをつくれず、相手のペースに飲まれてしまった。

大量失点し顔をしかめる吉永

 守備での悪い流れを断ち切りたい野手陣であったが、こちらも不調を極めた。いきなり5点を追う展開となった初回こそ小野田俊介(社4=東京・早実)と武藤風行(スポ4=石川・金沢泉丘)の連打で2点を返すものの、その後は打線がつながらず。幾度も得点圏に走者を進めながら、ここぞという場面で1本が出ない状況が続く。5回に中澤彰太(スポ2=静岡)がソロ本塁打を放つも反撃には遠く及ばず、大差での敗戦となった。

 17本もの安打を浴び大量失点を許した投手陣に、好機をつくりながらも拙攻を強いられ試合の主導権を握ることができなかった打線。オープン戦初めての黒星は、それぞれの大きな課題を明らかにした。春の雪辱を誓う選手たちにとって、この一戦は重要なものになっただろう。負けをどう受け止め、リーグ戦へ生かしていくか。早大ナインの真価がいま、問われている。

(記事 芦沢仁美、写真 土屋佳織)

※オープン戦の記事は都合により試合当日に公開することができないことがございます。読者の皆様には大変申し訳ありませんが何卒ご了承頂きたく存じます。リーグ戦は従来通り、即日公開致します。

※詳細な記事の掲載はリーグ戦開幕まで自粛させていただきます、ご了承ください 。