ワセダ戦士奮闘!チームの初戦を白星で飾る

野球

 ワセダから中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)、武藤風行(スポ4=石川・金沢泉丘)、茂木栄五郎(文構3=神奈川・桐蔭学園)の三人が選出された大学日本代表。渡米を前に、3日間にわたり平塚で強化合宿が行われた。2日目のこの日は社会人の強豪・JX-ENEOSと対戦。試合は3番・武藤の活躍もあり、互角の戦いを演じる。最終回には勝ち越しを許すが、その裏、先頭の茂木が二塁打で流れを引き寄せる。続く坂本誠志郎(明大)の適時三塁打で茂木が同点のホームを踏むと、最後は満塁策に出た相手投手の押し出しでサヨナラ勝ち。初の対外試合を制し、チームは上々のスタートを切った。

2打点と役割を果たした武藤

 ワセダの誇る強打者が実力を発揮した。指名打者として3番に座った武藤は第1打席、内野ゴロで先制点をたたき出すと、続く第2打席は左翼への適時打を放ち追加点をもたらす。この試合2安打2打点をマークし、主砲の風格を見せつけた。7番の茂木は逆転されて迎えた最終回に左翼線へ二塁打を放つなど2安打の活躍。4番として出場の中村は好機で適時打こそ出なかったものの、バットを折りながら左前へ運び、力強いスイングが光る。慣れない中堅手での出場となった守備でも、難しい当たりを冷静にさばき併殺に成功するなど6度の守備機会を難なくこなした。

最終回に二塁打を放ち流れを呼んだ茂木

 ベンチ入り野手全員が出場したこの試合。社会人を相手に戦うことでチーム全体が実戦モードへと切り替わっているだろう。いずれも安打を記録したワセダの三選手の仕上がりも上々だ。日本代表チームはこの後米国での練習試合を経てオランダで行われる第27回ハーレム・ベースボールウィークに参加。米国、オランダ、中華台北としのぎを削り頂点を目指す。

(記事 山辺剛士、写真 荒巻美奈)

結果

○大学日本代表4x-3JX‐ENEOS