中村主将ら3人が大学日本代表入り!

野球

 大学日本代表にワセダからは中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)、武藤風行(スポ4=石川・金沢泉丘)、茂木栄五郎(文構3=神奈川・桐蔭学園)の三人が選出。エース有原航平(スポ4=広島・広陵)は紅白戦で結果を残したものの、無念の落選となった。

 全国から51人の選手が集い、3日間にわたりアピール合戦が行われた。紅白戦では1チーム当たり16人の野手が登場する。それに伴い、守備はローテーション方式を取り、中村は二塁手ながら外野手を、三塁手の茂木は二塁手や遊撃手を務める場面も見られた。3日目のこの日、紅白戦の打席には武藤、茂木の二名のみが登場。共に名古屋大の速球派右腕・七原優介に抑えられるも、普段は対戦することのない選手たちに囲まれ「技術が高い点はもちろんですが、意識の高さなどでも見習うべき点があった」(武藤)と収穫も多かったようだ。

慣れない遊撃手を守った茂木

 紅白戦や練習を経て、善波達也監督(明大)ら首脳陣による選考がなされた。メンバー発表の記者会見には善波監督に加え、主将の福田周平(明大)、山﨑康晃(亜大)、そして中村が侍ジャパンのユニフォームに身を包んで登場。昨年に続き、2度目の選出となった中村は「大学ジャパンとしての誇りを持ってしっかり試合に臨みたい」とコメントした。武藤、茂木とともに日の丸を背負い、国内、米国でオープン戦を行った後、オランダでのハーレム・ベースボールウィークへ参加。世界の舞台でも『JAPAN』を胸に、その実力を見せつけてほしい。

(記事 盛岡信太郎、写真 目良夕貴)

左から山﨑康、福田、善波監督、中村

コメント

中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)

――選出されての気持ちは

きょねんに引き続き、ことしも選んでいただいいて、感謝の気持ちとともに大学ジャパンとしての誇りを持ってしっかり試合に臨みたいと思います。

――侍ジャパンのユニフォームに袖を通してみての感想と大会での楽しみは

自分の大学のユニフォームとはまた違った気持ちで気の引き締まる思いがします。同時に外国の選手と対戦するということで勝つのが一番の目標ですが、何か学んで来れればと思います。

――世界の舞台でどんな野球を見せつけたいか

パワーでは外国の選手にはかなわないと思うので、日本らしい足を使った攻撃というのを見せていければ良いなと思います。

――有原航平選手(スポ4=広島・広陵)は選ばれなかったことについては

きょねんも選ばれなかったので、有原もその悔しさをバネにしてここまでやってきたと思うので。選ばれなかったことは残念ですが、その分も自分がしっかり頑張って、有原も秋に向けて頑張ってほしいと思います。

――対戦の中で印象に残った投手は

一番始めに対戦した有原ですね。変化球も多彩ですし、やはり味方で良かったなという感想ですね。あとは国学院大の田中投手です。追い込まれてからインコースにスライダーが来たのですが、その球がすごく良かったです。

――打者で参考になった選手はいましたか

みんな良いバッターなので見習うべき点は様々でした。

――世界ではどのようなプレーをしたいですか

いま善波監督がおっしゃっていたように日本らしい投手力や細かいプレーであったりを意識してやっていきたいと思います。

――合宿に向けていろいろなポジションを練習されていたのですか

外野守備は来る1日前に10球、20球くらい受けただけですね。ショートとかはやるかどうかは分からないですが練習していました。

――本大会までに修正しておきたい部分はありますか

打撃の面でリーグ戦は良くなかったのですが、冷静になって映像を見ながらいろいろ考えてみて、徐々に修正できていると思います。

武藤風行(スポ4=石川・金沢泉丘)

――3日間の合宿はいかがでしたか

守備をずっと(フルイニングで)守っていたので、疲れましたね。

――他の大学の選手もいらっしゃいましたか

みんな朝晩素振りなどしていて、野球に取り組む姿勢がすごいなと思いました。

――リーグ戦が終了してからどのような練習をしてきましたか

特に特別な練習はしていないです。

――早慶戦で敗戦してから気持ち的な面ではいかがですか

切り替えて秋に向けて頑張ろうという気持ちです。

――この合宿でいい影響を受けた点はありますか

みんな技術が高い点はもちろんなのですが、意識の高さなど見習う点がありました。

――ご自身の打撃結果については

本来の打撃はできませんでした。

――意気込みをお願いします

しっかり代表として頑張っていきたいと思います。

茂木栄五郎(文構3=神奈川・桐蔭学園)

――合宿の手応えは

まあまあといった感じです(笑)。

――リーグ戦後ということでしたが調子はいかがでしたか

リーグ戦のときの方が(調子は)良かったのですが、悪いなりにもやるべきことはできたかなと思います。

――普段とは違った遊撃手などのポジションを守る機会もありました

新鮮さがあったので、何とかやり切ることができました。

――他大学の選手とともにプレーすることで影響を受けたことは

本当にみんなレベルが高くて、プレーの中での自分に足りない要素であったり、修正点が見つかったのでそれを秋のリーグ戦までに自分のかたちにできたら良いなというふうに感じました。

――主な選手のプレーを挙げるとするならどなたでしょうか

誰というより本当にみんな守備がうまかったり、レベルが高くてそのレベルに食い込んでいかないといけないなと改めて感じましたね。

――代表としての意気込みをお願いします

レベルとしてはまだまだなので、少しでも日本代表としての本当の実力に近づけるように、良い刺激をもらって力を付けられればと思います。