雨にも負けず、引き分け挟んで３連勝

　試合開始前から大粒の雨が降りしきる中で行われた駒大との春季オープン戦（オープン戦）。３回に２点を先制した早大は、最終回にも長打や２本の内野安打で追加点を奪う。相手の攻撃も継投策でしのぎ、３－１で勝利を収めた。

　この日の先発は横山貴明（スポ４＝福島・聖光学院）。４回を投げて７奪三振と、安定した投球で駒大打線の前に立ちはだかる。早大は８回に内野安打や連続四球で１点を献上するも継投策で後続を打ち取り、開幕へ向けて仕上がりの良さをアピールした。

好投が続く横山

　打線は３回、２つの四球と安打で無死満塁の好機を演出。１死を取られるが、守備陣のミスの間に先制点を挙げる。また、相手投手の定まらない球筋を見極め、押し出し四球で追加点を奪った。その後はスコアボードに０を刻み続けた早大打線であったが、最終回に先頭打者が右中間を破る二塁打で出塁。連続内野安打などで１死満塁とすると、続く打者の内野ゴロの間に三塁走者が生還し、貴重なダメ押し点で勝利を決定づけた。

　相手のミスを好機へとつなげた早大打線。しかしこの日無死満塁が二度あったものの、いずれも相手の自滅やゴロの間でしか得点できなかったことは物足りない。覇権奪回のためには、ここぞという場面で決められる打棒が必要不可欠である。新戦力も台頭しつつあるオープン戦。残り１０試合、稲穂戦士たちは開幕に向けてギアを加速させていく。

（記事　川口真由、写真　盛岡信太郎）

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