今季初の２ケタ得点で快勝

　ようやく、眠れる稲穂打線が目を覚ました。春季オープン戦（オープン戦）が始まって以来、打線の低調ぶりが不安視されていたワセダ。しかし、きょうは打って変わって、打撃陣が奮起した。５回に河原右京（スポ２＝大阪桐蔭）の適時二塁打などで５点を追加、６回にも４点を奪うなど大量１１得点の猛攻。投げては先発の内田聖人（教２＝東京・早実）を始めとする投手陣が、相手打線を封じ込め、完封勝利を収めた。

　若手の活躍が打線のつながりを生んだ。河原右京、重信慎之介（教２＝東京・早実）らが安打を放ち打線に火をつけるなど、下級生が躍動。将来のワセダを担う選手たちが軸となり、打撃陣をけん引した。

適時二塁打を放つ活躍を見せた河原

　また、大量得点に投手陣も奮闘した。先発の内田は粘りの投球を続け、得点は許さない。ベストの調子ではないが尻上がりにボールも捕手の構えたミットへ収まるようになり、踏ん張ることができたのは収穫だ。先発の後を受けた４人も、安定した投球を披露。大きな援護を受けても各々の役目をしっかり果たし、見事に相手の反撃を阻止した。

　待ち望んでいた『打棒ワセダ』復活の兆しが見えた一戦。クリーンアップだけでなく、下位打線もしっかり安打を放ち、打線を盛り立てた。大砲と呼べる存在がいない今、このように全員で勝ちに行くことが優勝へのカギとなるに違いない。オープン戦もいよいよ終盤戦。レギュラー争いがし烈さを見せる中、チームの底上げに期待したい。

（記事　栗坂美祐、写真　井上雄太）

※オープン戦の記事は都合により試合当日に公開することができないことがございます。読者の皆様には大変申し訳ありませんが何卒ご了承頂きたく存じます。リーグ戦は従来通り、即日公開致します。

※記事中の学年は新年度のものです。

※詳細な記事の掲載はリーグ戦開幕まで自粛させていただきます、ご了承ください 。