有原の好投に集中打で応え快勝

野球
TEAM
専大
早大 ×

 夏季オープン戦(オープン戦)も後半に入ったこの日、ワセダは専大と対戦した。3回に川原孝太(文構2=静岡・掛川西)の適時打で先制。5回に守備の乱れから同点とされるも、7回に安打と相手のミスで一挙8点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては先発の有原航平(スポ3=広島・広陵)が7回1失点の好投。終盤、相手の反撃をなんとか逃げ切り、9-5で勝利した。

 先発は、今夏のオープン戦では初先発となる有原。序盤から少ない球数で打者を打ち取り、4回までに許した安打は2本と安定感のある投球でリズムをつくる。5回こそ連打と失策で1点を失うも、7回には圧巻の三者連続奪三振。集中打を浴びていた前の回の嫌な流れを断ち切り、その裏の味方の猛攻につながる好投を見せた。

安定感を見せた有原

 一方打線は3回、重信慎之介(教2=東京・早実)と川原の連打で先制点を挙げる。しかしその後同点とされ迎えた7回に暴投と内野ゴロの間に2点を勝ち越し、なおも満塁。この好機で武藤風行(スポ3=石川・金沢泉丘)が中前適時打で追加点を挙げる。続く大野大樹(社4=東京・早実)も右中間に適時三塁打を放つなど、この回一挙8得点。打者14人の猛攻で試合を決めた。

 秋季リーグ戦(リーグ戦)に向け、それぞれが実力をアピールしてきたオープン戦も残すところ7試合。きょうの試合ではリーグ戦での出場機会を狙う武藤や川原が今夏の成長を打力で示した。覇権奪還のカギとなれるのは誰か。この過熱するチーム内競争こそが、ワセダを強くする。

(記事 平岡櫻子、写真 高田麻里)