立大戦から敗戦の続く早大。リーグ戦後半に入り、勝って弾みをつけたい第6戦の相手は大東文化大。第1セットからサーブでレシーブを乱され点差を引き離される。次セット以降、徐々にレシーブが上がり攻撃が決まり出したが速攻に対応できず、セットカウント0-3でストレート負けを喫した。
第1セット、開始直後から相手コートに果敢に攻め込み、中河果子(法2=東京・大妻)がクロス方向にスパイクを決め上々のスタートを切る。しかし、相手の速い攻撃にブロックが追い付かず、大東文化大のペースで試合が進む。そんな中途中出場した徳山奈々美(スポ3=兵庫・加古川西)が入ってすぐにAクイックを決め、やや圧倒されていたチームの雰囲気を活気づけた。だが、それでも流れを掴むことは出来なかった。中盤以降レセプションを乱され攻撃の形態が整わず、欲しかった第1セットを落とす。
切り替えたい第2セット。最初の得点は西崎梨乃(スポ1=大阪国際滝井)のライトからの鋭いスパイクだった。その後も南里和(商3=東京・女子学院)のサービスエースなどで着実にブレイクを重ね、序盤は1セット目とは違い一歩も引かない展開となる。しかし、3-3の場面からCクイックをライン際に決められるなど、4連続失点。早大も秋重若菜主将(スポ3=大阪・金蘭会)を軸に攻撃を仕掛けるが、相手の堅い守りに点を決めきれず、このセットも取られてしまう。
西崎のセンターからの鋭いスパイク
後がなくなった第3セット。敵の穴の無い守備に苦戦するも、西崎のライトからストレイトコースに決まったスパイク、秋重の意表を突くフェイントなどで7-7と拮抗した展開を繰り広げる。このまま食らいついていきたい早大であったが、隙を突いたツーアタックや、レシーブが乱れた後のダイレクトアタックで一気に6点を奪われる。窮地に追いやられた早大はこのセットでは終わらせまいと意地を見せ、ブロードや平行などの速い攻撃で少しずつ点差を詰める。しかし、前半の連続失点は大きく要所でのサーブミスもあり、粘りを見せたものの19-25でこのセットを落とし、試合終了。無念のストレート負けに終わった。
相手の速攻に食らいつくブロック
隙の無い守備に速いトスワーク、総合的に1枚上手のチームであったが、早大は対抗することができなかった。しかし第3セットの中盤徐々に粘り強いプレーでボールをつなぎ、ラリーを制する「早稲田のバレー」も垣間見られた。粘り強くつなぐバレーができれば、十分に戦えるポテンシャルを秘めている早大女子バレー部。今節も敗北を通して見つかった課題に挑み、乗り越え、その先にある頂を目指す。彼女らの大いなる飛躍を期待せずにはいられない。
(記事 帖佐梨帆)
セットカウント | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 0 | 12-25 15-25 19-25 |
3 | 大東文化大 |
スタメン | ||||
レフト 秋重若菜(スポ3=大阪・金蘭会) レフト 中河果子(法2=東京・大妻)) センター 櫻井里咲(商2=新潟・長岡) センター 西崎梨乃(スポ1=大阪国際滝井) ライト 大松未羽(スポ1=沖縄・首里) セッター 南里和(商3=東京・女子学院) リベロ 神戸彩有(文構4=長野・松本県ヶ丘) |
コメント
徳山奈々美(スポ3=兵庫・加古川西)
――今日の試合を振り返って
今日は相手に終始リードされる展開が続いていて、なかなか自分たちの流れをつくることができず、特に1本目、2本目や繋ぎや粘りの部分で自分たちの良さが出せていませんでした。
――1セット目中盤からの出場で、すぐに速攻を決めていましたが、どんな気持ちでプレーしていましたか
途中出場であった分、冷静にチームの状態を客観的に見ることができていたと思うので、まず自分が雰囲気を変えていこうという気持ちでした。
――1セット目は特にサーブに苦しんでいる印象がありました
1本目が苦しい状況では、2本目のカバーやフォローの繋ぎを徹底するしかないですが、全体的に焦りが出てしまっている状態が続いてしまっていました。
――速攻でも攻めてくるチームでしたが、ブロックはどのように対応しましたか
ブロックは、それぞれの役割を決めて毎回確認して対応していました。
――来週の都留文戦への意気込み
来週の都留文戦は、総当たり最終戦となるため悔いなく自分たちの力を発揮できるように、また全員で楽しむことを忘れず臨みたいと思います。