前人未到の王座16連覇へ まずは中京大との初戦を突破!/男子2回戦

庭球男子

 前人未到の16連覇へ。9日の女子部に続き男子部も全日本大学対抗王座決定試合(王座)の初戦を迎えた。第2シードとして臨む早大の初戦の相手は中京大である。試合は降雨によって外のコートが使えなかった関係で、インドアのコートで1面展開、打ち切りありで進行。試合進行が遅れていたこともあって夕方から試合が始まり、ダブルスで3勝を挙げて10日の試合を終えると、翌日もシングルスの下位陣が順当に勝利を挙げた。全選手がストレート勝ち。6試合で勝ち越しを決め、準決勝に駒を進めた。

 

両者ともネット際に詰めてプレーする畠山・増田組

 9日は女子の2回戦が行われたあとのスタートとなったため、夕方頃に試合が始まった。隣のコートで関東第一代表の慶大も試合に入る中、1面展開で試合が進行した。まず初めにD3の丹下将太(教3=東京・早実)・高畑里玖(社2=兵庫・相生学院)組が1勝目を持ち帰る。お互いに得意のストロークで押しきり、6-2、6-2のストレート勝ちだった。続いてD2の白石光(スポ3=千葉・秀明大秀明八千代)・池田朋弥(スポ2=愛知・誉)組が2勝目。こちらは序盤からテンポよくポイントを奪い、相手に1ゲームも取らせることなく勝利を収めた。ダブルスの最後はD1の畠山尚(スポ4=神奈川・湘南工大付)・増田健吾(社3=東京・早実)組。王座出場校決定トーナメントでは2試合とも敗れていた畠山・増田組だったが、この試合では集中力を発揮。常に試合の主導権を握り、6-1、6-1で勝利した。ダブルスの試合が終わったタイミングで10日の分の試合は終了。勝敗は明日に持ち越されることとなった。

 翌日も雨が降ったため、引き続き一面展開での進行となった。シングルスの1勝目はS6の山口柚希(スポ1=鹿児島・鳳凰)がもたらす。躍動感のあるストロークで攻めて第1セットを獲得すると、第2セットはサービスキープの展開から第9ゲームでブレーク。このセットを6-4で獲得して早大の勝利に王手をかけた。山口の勝利のすぐあとに隣のコートで行われていた慶大の試合が終了したため、2面展開に移行し、S5の高畑、S4の小久保蓮(スポ3=愛知・名古屋)が試合に入った。高畑は第2セット前半の競り合ったところ以外は流れに乗って6-1、6-4で勝利。小久保は深く伸びてくるようなストロークで相手を寄せ付けず、6-1、6-1で勝利した。高畑の試合が終わった直後に小久保の試合も終了。これで早大の勝利が確定したため、残り3試合は行われずに打ち切り。準決勝進出を決めた。

 

6-1、6-1でストレート勝ちを収めた小久保

 1面展開というイレギュラーな状況ではあったが、中京大に快勝。16連覇に向けて好スタートを切った。次戦、準決勝の相手は近大。田口涼太郎や松田龍樹らを擁し、今大会は関西第一代表として臨んでいる。関西の実力校だが、下位陣までの総合力は早大の方が上回っていると言える。層の厚さを見せつけ、下位陣が確実に1本を拾えば自ずと勝利が見えてくるだろう。東西対決を制し、決勝に向けて弾みをつける。

(記事 山床啓太 写真 大島悠希氏)

結果

〇早大 6―0 中京大 ※勝敗決定時点で打ち切り

▽男子ダブルス
D1〇 畠山尚・増田健吾 [5-7、2-6] 山口雄矢・北澤拓真
D2○ 白石光・池田朋弥 [6(3)-7、7-6(4)、6-1] 河村陸斗・皆川将也
D3○ 丹下将太・高畑里玖 [6-3、6-4] 田中秀明・長山海

▽男子シングルス
S4○ 小久保蓮 [6-2、6-3] 北澤拓真
S5○ 高畑里玖 [2-6、6-2、7-5] 長山海
S6○ 山口柚希 [6-3、6-2] 田中秀明