女子シングルスは半数以上、男子ダブルスは2組とも初戦を突破 シード選手との2回戦へ

庭球男子

※早稲田大学学生生活課からの要請に伴い、対面での取材ができなかったため、インタビューのみをオンラインで行いました。

 関東学生トーナメント2日目は男子ダブルスと女子シングルスの1回戦が行われた。男子ダブルスではノーシードの2組がストレート勝ちで初戦を突破。女子シングルスでは3人のルーキーが勝利するなど、11人中、6人が勝ち上がった。初日、2日目と多くの選手が勝利し、3日目以降のシード選手との2回戦に臨む。

 

結果

男子ダブルス
▽1回戦
○吉野郁哉・山口柚希 [6-4、6-0] 中野龍一郎・橋田翔太(日大)
○名越大地・田中瑛大 [6-4、6-4] 野田成佑・坂井修造(明大)
女子ダブルス
▽1回戦
○杉田栞 [7-5、6-3] 川本七菜(専大)
○梶野桃子 [6-4、6-1] 藤原由菜(青学大)
○谷美七海 [6-4、6-4] 石澤千花(筑波大)
●松田岬 [5-7、0-6] 伊達摩紘(筑波大)
●松田望愛 [4-6、6-7(5)] 小林彩夕里(立大)
●加藤梨々子 [4-6、6-1、6- 10] 丸希星(駒大)
〇渡邉優夢 [6-2、6-2] 狐塚理子(山学大)
〇足立理帆 [6-2、7-6(5)] 高橋遥菜(亜大)
●前田優歩 [3-6、7-5、4- 10] 渡辺寧々(山学大)
○齋藤優寧 [6-2、6-4] 淺野汐香(立大)
●河野瑞生 [4-6、1-6] 兼山栞凛(山学大)

(取材 山床啓太)

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コメント

吉野郁哉(スポ2=兵庫・西宮甲英)・山口柚希(スポ1=鹿児島・鳳凰)

――山口選手は今回が初の学生大会だと思いますがここまでで何か感じていることはありますか

山口 自分自身、1年半ぶりの試合で緊張して臨んでいたのですが、シングルスに関しては思ったよりプレーができています。ダブルスは吉野さんと初めてペアを組んでエントリー直前に組んだのですが、試合を重ねるごとに良くなってきているので、助けてもらいながらやってこれているかなという感じです。

――ちなみに1年半ぶりというのは、やはり昨年は大会がなかったのでしょうか

山口 そうですね。やはりコロナの影響で高校の最後の1年は試合は全くなかったので、1年半ぶりです。

――吉野選手は今回、初の本戦だと思いますが手応え的にはいかがですか

吉野 自分はけがが多くて、昨年のこの大会も自分のベストなコンディションでプレーできずに終わっているというかたちで本戦に行けなかったのですが、今年も少し同じようにけがが続いていて。あまりベストな感じではないのですがその中でもペアと一緒にできる限りのことをしていいプレーはしていけているので、これからも頑張りたいと思います。

――今日の試合を振り返っていかがですか

吉野 本戦ということもあって最初は少し緊張した感じで、あとコートのサーフェスが速いというのもあって、あまりリターンとかが慣れていなくてミスが多くなってしまうことはあったのですが、その中でも自分たちのサービスゲームは全部キープすることはできたので、それが一番良かったかなと思います。2人で声を出しながらファイトできたのでそれも良かったです。

山口 最初は緊張して、いい緊張感で試合に臨むことはできていて、相手もなかなかいいサーブが入ってきていたのでチャンスがいつ来るかなと待ちながら、5-4と競った場面で1ブレークできて、そこから勢いに乗れたというのは自分自身感じています。サーブは自信があったので、確率が低くなったりということはあったのですが、最低限のことはできたかなと思います。

――セカンドセットは流れに乗れた中で良かったプレーはありますか

吉野 2セット目は僕たちのリターンがうまく通ったのが一番良かったかなと思います。それで流れがかなり来ていたと思います。

山口 セカンドセットはさっき吉野さんが言った通りで、自分はいつもリターンが苦手で、苦手なのが今日は確率が良かったというのもあって。そういった面で苦手な部分が良かったので自分のメンタル的にも余裕が持てて良かったです。/p>

――ペアリングはいかがでしょうか

吉野 ばっちりです(笑)

山口 (笑)

吉野 最初はどういうプレーをしようか悩んでいたりして、予選の時は僕が1歩前で動きたくて、山口はストロークもいいので前も後ろもお願いして、僕は常に前で山口は後ろもたまにできるようにというかたちをやっていました。ですが予選もギリギリで勝ったりして、その時の内容を見るとやはり後ろでやっているとなかなかポイントを取れていないということが多くて。僕もけがをしていてそんなに練習をしていなくて、前でどんどんプレーしようということを話しただけなのですが、今日はそれがうまくいって、練習しなくても大丈夫なのかなと思いました(笑)。それでばっちりでした。

――次はシード選手との試合になります。そこに向けて意気込みをお願いします

吉野 次の相手は第3シードで昨年のこの大会もベスト4とかなので、思いきって自信を持ち、今自分たちができることを精一杯やるべきなのかなと感じています。

山口 大学生になって初めての試合できつい戦いも乗り越えてきているので、次の相手は自分たちから見たら格上ですが、そこで気負うことなく自分たちのプレーを積極的に攻撃的にやっていけたらチャンスは必ず来ると思うので、頑張って勝ちたいと思います。

加藤梨々子(スポ4=山口・野田学園)

――今日の試合のファーストセットを振り返っていかがですか

ファーストは最初キープ、キープだったのですが、3-3の時にブレークをしてブレークした時にギアを上げようとして、焦って自分からポイントを取りにいこうとしすぎてしまい、簡単なミスが増えてしまって。そこから相手に流れがいってしまい、4-6で取られてしまいました。

――攻めにいく中でのミスということでしょうか

そうですね。自分から展開しすぎてしまった部分がありました。

――セカンドセットについては振り返っていかがでしょうか

ファーストは相手をよく見るというよりも自分と戦ってしまった部分が正直あって。それでセカンドは相手をよく見て戦術を組み直し、自分の得意なパターンに持ち込めるように頭の中を整理しました。

――具体的にはどういったプレーを展開しましたか

私のプレースタイルが自分から打っていくというよりも相手を見ながら頭を使って相手の嫌なところをついたり、裏をかいたりするテニスなので、ファーストのような自分から展開していくテニスというよりも相手にやらせるというか、自分のプレーを徹底しました。

――そのあとのファイナルセットについては振り返っていかがですか

出だしは簡単なミスで0-4まで淡々といってしまい、流れが完全に悪い状態からスタートしたのですが、そこからまずは自分のミスを減らすことを徹底して5-5までいきました。ですが、5-5で相手もギアを上げてきて、結構打ってこられたのに対して自分がしのぐことしかできなくて打ちきられてしまったというか、最後は自分がしのぎに回ってしまい、何もできなかった感じでそのまま取られました。

――最後の方はなかなか打開策を見出すのは難しかったですか

そうですね。5-5までいった時に、やはり自分が自信を持ってプレーできなかったというのが一番なのですが、相手の方が強気で、たぶん気持ちの問題で相手に押しきられてしまった感じでした。

――今日の試合全体を通してミスはもったいないところではありましたか

最初から自分のテニスを徹底すれば良かったところを、自分から焦って展開してしまったり、ミスが増えたりという部分があったので今日の試合はそんな感じでした。

――今日の試合で手応え的にはいかがでしたか

私は結構久しぶりの試合で、負けてしまって正直悔しい部分はありますが、自分の得意な走ってボールを取ることだったり、そういった走る部分では全然落ちてなかったと思います。それでもやはり頭の整理やそういった気持ち的な部分が少しまだまだだなと思ったので、次につなげたいと思います。

――最後にコンソレに向けての意気込みをお願いします

4年生最後の集大成なのでコンソレでは悔いが残らないように、今日の修正をして勝ちにいきたいと思います。

河野瑞生(文構1=東京・早実)

――今大会が初の学生大会ですが、予選からここまでを振り返って感じていることなどはありますか

大学生になって高校と比べて、みんなフィジカルができていて、その中で試合数が多くて短期決戦が多い中の予選を勝ち上がれたことはすごく自信になりました。

――プレー面でフィジカルの強さが影響しているなと感じていることはありますか

足腰が強くて簡単にボールが決まらなくなってきているのですが、その中でやはり自分の武器をきちんと理解してそれをどう使うかというのが重要になってくるなと感じているので、その辺は練習でも意識してやっています。

――今日の試合のファーストセットについては振り返っていかがですか

ファーストセットは自分が先にリードして3-0の40-15までいったのですが、そこで際どいボールが1本あって、たぶんアウトだったと思いますが、それをアウトにできなくて。そういう1本に対する執着心とかが自分はまだ弱くて、その1本でゲームの流れが少し変わってしまったところがあるので、ゲーム展開ではそこが悔やまれるところではありました。テニスのプレー面でも相手の方が緊張している中でもしっかり自分のテニスをしてきて、自分は気持ち的にも技術的にも引いてしまったので、テニス全体として心技体どれをとっても足りなかったなと感じています。

――セカンドセット以降も相手の流れが継続してしまったかたちでしたか

そうですね。気持ちをなんとか切り替えて流れを断とうとした場面もあったのですが、なかなか、テニスにまだ差があってひっくり返せなかったところは、自分の努力というか自分のプレーが足りなかったなと感じています。

――今日の試合を戦って手応え的にはいかがでしたか

相手のテニスが、たまたま自分が目指しているプレーに近くて、自分がこういうふうにできたらいいなというプレーができていました。実際に戦ってみてすごくやりにくかった部分もあったので、目指しているテニスとしては合っているのかなと感じています。

――目指しているプレーは具体的にはどういったプレーなのでしょうか

具体的にはフラット系というよりもどちらかというと回転をかけて、スピン系のボールで相手のバック側を攻めて、自分が先に攻撃するという展開が相手はすごくできていました。

――コンソレに向けての意気込みをお願いします

負けてしまったにも関わらず、まだインカレ予選に出られるチャンスがあるということで、少し日にちが空くので、それまでにしっかり自信を回復させて調整、調整とならずに自分でレベルを上げて挑戦したいなと思います。