島袋が2位に入賞!ツアー初優勝は逃すも実り多い大会に

庭球男子

 大会最終日を迎えたITFワールドテニスツアー・甲府国際オープン。今大会学生で唯一ベスト8進出を決めていた島袋将(スポ3=三重・四日市工)は22日の準々決勝、23日の準決勝を勝ち進み、この日行われた男子シングルス決勝へと臨んだ。

 22日の準々決勝でミック・ヴェルディア(オランダ)を6−4、6−1で下した島袋は、準決勝も2014年と17年に今大会を制している仁木拓人(三菱電機)を7−5、6−3のストレートで破り決勝へ駒を進めていた。決勝で対するは準々決勝で第1シードの高橋悠介(三菱電機)を破るなどの快進撃を見せていた山﨑純平(日清紡ホールディングス)。ともにITFワールドツアー男子シングルス初優勝を懸けた決勝は、同級生対決ということもあり注目を集めた。

決勝を戦う島袋

 ファーストセットでは第5ゲームに山﨑が先にブレークに成功したが、島袋も譲らず、強烈なフォアハンドやバックハンドストロークを武器にすぐさまブレークバック。一進一退の展開となったファーストセットは、タイブレークの末に山﨑が先取した。セカンドセットではタイブレークの勢いそのままに山﨑が第1ゲームから3ゲームを連続で奪うと、その後も要所で勝負強さを発揮し優勢を保つ。巻き返しを図りたい島袋だったが、主導権を取り戻すことはかなわず、6−7(5)、6−3のストレートで敗れた。

 初優勝には惜しくも手が届かなかった島袋だが、今年出場したITFワールドツアーでは亜細亜国際オープンで男子シングルスベスト4、今大会でも自己最高の2位と健闘。「今まで勝てていなかったので成長は見られるかなと思いますし、自信にもしていいかなと思います」と自身も手応えを感じている。今後もITFワールドツアーや国際大会に挑戦を続けるという島袋。いよいよラストイヤーを迎える早大のエースはどんな戦いを見せてくれるだろうか。

(記事 林大貴、写真提供 甲府国際オープン大会事務局)


表彰式での島袋(右)と山﨑

結果

男子シングルス
▽決勝
●島袋将 6(5)−7、3−6 山﨑純平(日清紡ホールディングス)

最終成績(※早大選手のみ)
男子シングルス
▽2位 
島袋将

▽1回戦 
田中優之介(スポ2=埼玉・秀明英光)
千頭昇平(スポ2=愛知・誉)

▽予選1回戦
小林雅哉(スポ3=千葉・東京学館浦安)

男子ダブルス
▽ベスト8
小倉孝介(平30スポ卒=現フリー)・千頭昇平組

▽1回戦
島袋将・田中優之介組

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コメント

島袋将(スポ3=三重・四日市工)

――2位という結果について、率直にどう捉えていますか

決勝で負けてしまってすごい悔しいんですけど、1週間を通じて良いパフォーマンスはできたんじゃないかなと思います。

――試合中意識していたことは

とにかくしつこい相手なので、我慢勝負になると思っていました。最後まで集中力を切らさずに自分のプレーをすればチャンスはあるかなと思っていたんですけど、勝負所での向こうのプレーが今回の結果につながったんじゃないかなと思います。

――ファーストセットは一進一退の展開となりましたが振り返っていかがですか

取れるかどうかという場面で、やはり相手の方が勝負強かったです。もう一歩物足りなかった部分があったので今後に活かしていきたいと思いました。

――セカンドセットは第1ゲームから3ポイント連取されるかたちとなりましたが、タイブレークの流れが持ち込まれてしまったのでしょうか

僕自身は切り替えることができていたんですけど、それ以上に相手が気持ちを切らさずに勢いに乗ってプレーしてきたので、最初に0−3になったのはかなり痛かったですね。

――差を感じた部分としては山﨑選手の勝負強さという部分でしょうか

そうですね、ちょっとした差ではあるんですけど、その差が今回の結果につながってしまったと思います。

――今年は3大会このITFワールドツアーに出場していますが、ここまでのツアーを振り返っていかがですか

3大会中2大会でワイルドカードをいただいて、本戦からプレーさせていただいたんですけど、今まであまり日本のITFサーキットで勝てていなかったので、亜細亜(亜細亜国際オープン)でベスト4、今大会で準優勝と、成長は見られるかなと思いますし、自信にもしていいかなと思います。

――今後へ向けて一言お願いします

優勝というのが見えてきているので、いち早くタイトルを取りたいというのと、もっと上のレベルでプレーする力をつけていきたいと思います。