第7回に迎えるのは河野優平副将(スポ4=福岡・柳川)と三好健太副将(スポ4=埼玉・秀明英光)。副将として、また下級生の頃から団体戦に出場する4年生としてチームを率いてきた二人も、ついに最後の全日本大学対抗王座決定試合(王座)を迎える。個人戦では充実したラストイヤーを過ごした二人は、四年間の集大成となる王座を前にどのような思いを抱いているのか。
※この取材は9月26日に行われたものです。
「負けたことで練習への取り組み方が変わった」(三好)
シングルス勢唯一の4年生として白星を挙げてきた三好
――まずここまでの試合を振り返っていただきたいと思います。個人戦では前回の対談から全日本学生選手権(インカレ)、関東学生選手権(夏関)がありましたね
河野 インカレは最終日に気持ち良く終われたのでいい大会になりました。一番欲しかった優勝ですけど一番諦めていて、2回戦勝ったくらいで十分かなという感じで思っていたので、その気持ちが逆に良かったのかなと。(決勝の)ファイナルスーパータイブレークに入った時に初めて優勝を意識したくらいだったので・・・。とりあえず気持ち良かったです。夏関は全然でした。コメントが残らないです(笑)。
三好 (インカレは)優勝したかったというのが一番です。ドローを見た時に3回戦に小林(雅哉、スポ2=千葉・東京学館浦安)が入っていたので、あの暑さで最初の方に小林が入ってくるのは体力的にもきついなと思って。結果的には勝ったから良かったですけど、ほぼ負け試合だったので、そこを勝てたことで決勝までいけたと思います。最後は島袋(将、スポ2=三重・四日市工)に負けて優勝とはならなかったですけど、最後の(全国規模の)個人戦で決勝の舞台に立てたということで、試合した部員にも感謝したいと思います。夏関は1つでも多く勝てるように意識したのですが、最終的に古田(伊蕗、スポ3=静岡・浜松市立)に負けてしまいました。でもリーグに向けての気持ちの方が強かったので、負けてどうこうというよりは次につなげようと思えました。
――河野選手は一年の始めに「自分が納得できる、見てくれる人に恩返しできる試合がしたい」とおっしゃっていましたが、その点ではどう振り返りますか
河野 個人戦は最後インカレではパフォーマンスとしてもみんなを盛り上げることができたなという点では合格でした。
――三好選手はラストシーズンの結果をどう捉えていますか
三好 高校の時はケガで最後の年にいい結果が出ませんでした。ことし1年間はインカレインドア(全日本学生室内選手権)から続いて上位の方にいけたので良かったと思いますが、最後の大会では決勝までいけたのに自分のプレーができなかったのは少し心残りです。
――個人戦では早大が上位を独占しましたが、団体戦へ向けてチームとしての自信にはなっていましたか
河野 僕はいい結果が出た後はあまりいいイメージがないので、逆に不安というか・・・。結果が出たことはすごくいいことですしうれしいのですが、逆に若干不安がありました。特に試合に出ない人から見たり、客観的に早大関係者以外の人から見たりしたらダントツだなと思われていたかもしれませんが、やっている側からしたらインカレも負けてもおかしくない試合をギリギリ勝ってきて。(個人戦の)結果と団体戦はまた別ですが、逆に(早大が強いと)周りが思ってしまうということが怖さにつながるかなと思っています。
三好 シングルスでは上位に進出できて良かったと思います。ダブルスの面では勝ってほしいダブルスも結構ありましたし、結果的にダブルスがリーグでも勝てないという状況になっているので、インカレの時から取りこぼしがあったと思います。ダブルスの面でもっと強化していかなくてはいけないなと。でも個人戦で結果を出すことによって自分が試合に出た時に自信が持てるので。僕自身もインカレで上位にいってオーダー交換する時も、(相手に)誰がきても大丈夫だと自信が持てました。僕だけではなく他の人たちもそうだと思うので、その部分では上位進出した人たちはすごく自信を持ってプレーできるなと思いました。
――実際にリーグが始まってみて、団体戦の難しさなど個人戦とのギャップは感じましたか
河野 団体戦に出られなくてもいいと思っていたので、最初の方は出させてもらったから頑張ろうという気持ちがあって。そこからだんだんずっと出るうちに出ることが当たり前の考えになっていったという点に関しては失敗でした。
三好 高校の時から思っていたのですが、団体戦と個人戦では全然スポーツが違うなと感じていて。個人戦は自分ひとりで戦っていますが、団体は全員で戦っていてミスしても自分だけではないので、個人戦より難しいです。でも団体戦の方が楽しいです。
――リーグを通してご自身の試合内容をどう振り返りますか
河野 悪い部分があったりいい部分もあったり。個人的には早慶戦で負けたのは悔いが残っています。(ダブルス3本の中で)自分のところが一番可能性があると思っていたのに負けてしまったので。結果的に坂井(勇仁、スポ3=大阪・清風)たちが勝ってくれたので良かったのですが、そういう取りこぼしはしたくなかったのでチームに申し訳なかったです。僕らが勝っていたらたぶん(先に入ったシングルスの)3、4、5で終わらせてくれていたので。5本取ってからまくられても負けることはないのですが、僕らが負けたせいで4本しか取れなかったので、そこは健太とか雅哉もそうですし、しっかり取ってくれたメンバーに感謝したいなと。
三好 最近試合の取りこぼしがなかったので、自分の中で誰がきても負けないと思い込みすぎていて。相手にリードされても何だかんだ自分なら勝てると思いすぎて、それが明大戦ですごく出たとコーチにも言われました。自分を評価しすぎていたと。最終戦で負けたのはチームとしては良くないのですが、あそこで勝っていたら王座でも「誰がきても勝てる」と思って試合に挑んでしまうので、王座に向けて自分の弱さであったり課題であったりを見つけることができました。リーグを振り返ると全勝したかったのですが、あそこで負けたことで今すごく気持ちが入っていていい練習ができているので、その点は良かったと思います。
――チームの課題を挙げるとするとダブルスになりますか
河野 そうですね、ダブルスですけどそれは選手としての課題なので。チーム全体としては自分らしく、周りの評価ばかり気にしないように一人ひとりがやってくれたらなと。僕は応援とかも含めて、周りから評価を得るための応援ではなくて、自分がやりたいようにやってほしいです。
三好 ダブルスが3-0にできない。3-0にしたら僕の中では早大は勝ちにすごく近くなると思うので、ダブルスをどうすればいいかということですね。あと負けている試合ではファーストセットが悪いことがすごく多くて。僕は最初(シングルスには)入らないので、見ていて自分より格下、同じくらいの相手なのに早大が緊張して自分のプレーができないことが多いなとすごく感じます。そのためにも練習で一球目、簡単なミスを減らすことが試合の出だしにつながると思います。一球を大事にすることを意識していかないと王座ではもっと緊張するので、チーム全体(の課題)ではないですが、そこが選手たちの課題かなと思います。
――逆に収穫、良かった点は
河野 僕がさっき言ったように周りは圧倒的ワセダだと思っているのですが、選手以外でもそういうのを耳にすることがあったので、そういう風に思う人はいなくなったというのは圧倒的じゃなかったがゆえの収穫として一つあるかなと思います。
――個人戦が終わった段階で想定していたよりも苦しい状況に陥ることが多かったからこそ、ということですね
河野 そうですね。チームとしても考えが変わったよね?そこはあると思います。
――三好選手はいかがでしょう
三好 あまり出てこないですけど、負けた試合が多かったのでその選手はこの練習期間でいい意味に変えてくれればそれが収穫だと思います。僕自身も負けたことによって練習への取り組みが変わったので、僕自身はそれが収穫なので。他の選手も負けた試合の課題を収穫にしてほしいなと思います。
付き合うなら誰?
――河野選手は増田啓孝さん(政経4=Nido de Aguilas International School)、三好選手は丹波谷克志主務(法4=東京・早実)がベンチコーチについていますが、それぞれなぜその二人を選んだのでしょうか
河野 1年の頃から僕のダブルスを評価してくれて、団体戦の時も後ろにいて、3年生の春関(関東学生トーナメント)も1回戦からずっと後ろにいて、と一番見てくれているので。それが一番の理由なのと、あとは仲がいいので。安心します、増田がいると。だからインカレは1回戦からずっと後ろにいてもらいました。まあ増田の勝利ですね。
三好 僕は同じクラブで小さい頃から一緒に練習していて昔から仲いいので丹波谷にしました。僕のテニスも一番分かっているので。
――お二人ともことしの紺碧寮の同部屋はどなたですか
河野 僕は佑樹(髙村、スポ2=千葉・東京学館浦安)です。
三好 齋藤(聖真、スポ3=神奈川・湘南工大付)です。
――ルームメートとしてはいかがですか
河野 佑樹はいい男なんですよ。「部で付き合うとしたらランキング」僕の中で1位で。とりあえずいい男なんで、イケメンだし。あとは優しい。あと太い。足も太いですし、太さが魅力的なので。
三好 齋藤は汚いしくさいです。洗濯物着たやつとかをそのへんに置いておくので、ドア入った瞬間「くっさ」ってなります。
河野 髙村もなんですけど、ラケバをぱって開けて洗濯物を取ってそのまま入れるんですよ。そのまま入れて(試合の時に)ひゅって出すんですよ。それが意味分かんない。僕はラケットの面があるのでそこに(ウェアを)ぱっぱっぱっと入れて、スペースがあったらタオルを入れて、タオルとウェアで段差ができるのでそこに靴下を入れる、みたいにしたいんですよ。たぶん健太もそうです、こっちの方がきれいですけど。
三好 僕も試合前は全部きれいにしています。僕は結構きれいな方です、汚いとなんか落ち着かないので。
――では齋藤選手とは付き合いたいとは思わないと
三好 付き合いたくはないですね(笑)。汚い人はちょっと無理ですね。
――三好選手は部で付き合うとしたらどなたがいいですか
河野 雅哉じゃない?
三好 いやー・・・小林はちょっと危ないですね(笑)。
河野 (笑)
三好 誰だろうな・・・。
河野 伊蕗?
三好 いやー、伊蕗は顔がちょっと・・・。
――見た目重視ですか
三好 見た目っすね。見た目だと島袋ですね。中身も島袋ですね。
河野 話つまんねーじゃん(笑)。
三好 いや、俺といる時おもしろいから(笑)。言い訳がないですね、島袋は。全てにおいて、試合で負けても絶対に言い訳を言わないので、そこは結構好きですね。
――ことし部のスローガンが『挑戦』ですが、個人的に挑戦したこと、したいことはありますか
三好 全日本選手権(三菱全日本選手権)でとりあえず本戦に上がって一個でも多く勝つことです。
河野 僕はお金を貯めてお母さんを東京に招待して、「ここでテニスやってたんだよ」とかって教えてあげたいです。僕がこっちに来てから一回も東京に来たことがなくて、ことしの王座も来ないですし、ワセダのテニスというものが何も想像つかないと思うので。あとは行ってみたいところがあると言っていたので、お金を貯めて招待したいです。
――河野選手は柳川高に対する愛が言葉の端々から感じ取れますが、母校に対する思いは
河野 きのう事件があったのですが、柳川って年間を通してフリーが1日しかないんですよ。帰省以外のフリーは年間通して1日しかなくて、週1でフリーとかそういうのはないんですけど、学校の方針で月に1回部活をやっちゃいけないリフレッシュデーができたらしくて。それがちょっとうらやましいなっていう。時代がもう少し(自分の頃に)・・・と思って。結局福岡のことは寮から学校の間のことしか知らないので、もうちょっとフリーがあれば幅広くいけたかなと。
――年1回のフリーはどう過ごしていたのですか
河野 年1回のフリーになるとみんな戸惑うんですよ。どう過ごしていいか分からないっていう(笑)。定番としては特急で隣の隣の駅ぐらいにあるイオンにいって映画を見たりボウリングをしたりが多いですね。たぶんみんな何すればいいか分かっていなかったです。
――三好選手は育成層の副将としてことしのチームはどう見ますか
三好 ことしの育成層はすごくテニスが好きで、練習が終わった後とかにすごく自主練していて。僕の中ではテニスがうまくなるどうこうよりテニスが好きであってほしいので、今の育成層は楽しそうですごくいいなと思います。だいたい育成層はサポートとかでタンクしてテニスが嫌いになっちゃうのですが、サポートが終わった後でも結構練習したりしているので、すごく充実しているなと思います。
「最終日の夜にみんなが笑顔であればいい」(河野)
ここまで早大のダブルスをリードしてきた河野
――新チームの戦いぶりを対抗戦も含めて振り返っていかがでしょう
河野 基本的にのんきなチームだなと思います。いつも笑顔がある。笑顔は大事なので。笑顔がピンチを救う時もあります。
三好 お前笑顔ないじゃん、試合中(笑)。
河野 ここ最近一番の笑顔は(リーグの慶大戦で)坂井が逸崎(凱人、慶大)に勝った瞬間ですね。逆クロだったかな?フォアぱーんと打って、こっちににこってして。それが最近のベスト笑顔です。その笑顔でみんなが笑顔になった。
――王座では誰の笑顔に期待したいですか
河野 隼さん(渡邉ヘッドコーチ、平19スポ卒=静岡・庵原)ですね。
三好 そこ古田じゃないの(笑)?
河野 古田は何しても笑顔にしてくれる方で。横の動きが速すぎて思わず笑っちゃうんですよ。「あれ島袋じゃ取れないぞ」っていうのもスパパ、バン!って(笑)。古田はみんなを笑顔にしてくれる方なので、隼さんには笑顔になってほしいです。
――三好選手はことしの戦いぶりをどう感じていますか
三好 去年は下級生のチームだと言われたのですが、ことしは上級生が結構勝っているので、言われなくなったのがいい点ですね。
――ここまで4年生として団体戦に出ているのはお二人だけですが、自分たちが頑張るぞという気持ちはありますか
三好 僕はことしのリーグでは1回でも負けたら試合に出られないと思って挑んでいたので、最後は負けてしまいましたがそのくらいの自覚を持って試合に出ていました。
――ことしのチームは改めてどのようなチームでしょうか
河野 よく4年生が下にいじられてるなと思います。僕が1、2年の時とかは4年生のことをそんなにいじってなかったのですが、きょうもトレーニング中とかに小倉(孝介主将、スポ4=神奈川・湘南工大付)がいじられていましたし。後輩が結構ガツガツからんできてるなというのは。その点に関しては時代の流れに沿っているんじゃないかなと思っています。
――そこがゆるみにつながる可能性もあると思いますが、現状は良い方向に働いているのですか
河野 僕は自分がゆるいんで・・・。あんまりそういうのに敏感になれないということがあります。僕は過ごしやすいです。
――三好選手はいかがでしょう
三好 僕は後輩好きなので最近はいつも後輩といるのですが、楽しいですね。1個上の人たちがすごく堅かったのですが、(ことしは)1年から4年がすごく仲がいいので、そこはすごく楽しいです。
――他の部員からも「去年より過ごしやすくなった」との声がよく聞かれますが、4年生として心掛けていることはありますか
河野 小倉が自分たちの経験を生かして下級生の気持ちを考えた予定を立ててくれていると思います。小倉は間違いなく1年の時からサポートをやってきて一番苦労してきている人なので、その気持ちが分かっている分今までと違う風になっているかなと。小倉の力です。
――小倉さんはお二人から見てどのような主将でしょうか
河野 小倉は自分がちゃんとやるので。最低限以上のことをやる男ですし、小倉のそういう部分をみんな知っていると思うので、文句は言われないんじゃないですかね。(チームとして)主将の文句を言っているのが一番良くないと思うので。(一般的には)文句を言われる立場ですけど、そういうのも少ないんじゃないですか。
三好 僕は小さい頃からジュニアの大会で一緒にいて小倉の性格であったりテニスの実力であったりは知っていますが、昔から優しい、優し過ぎるというのはありましたね。もっと言っていいんじゃないかっていうところも「やっぱり言ったら駄目かな」って僕に確認してくるので(笑)、もっと自信を持ってほしいというのが一番です。やっぱりやることはやっているし、僕はそういう人が好きなので。確認しなくても言うことは合っているので、自信を持って言ってほしいです。
――王座を2週間後に控えた今のチームの雰囲気はどうご覧になりますか
河野 いつも通りだと思います。普段より集中力が高い状態で練習はできていると思うのですが、僕はいつも通りが好きなので。意識はしないといけないと思うのですが、やたらばーっとなっても嫌じゃないですか。いつも通り笑顔あふれるチームでいいと思います。
三好 すごくコミュニケーションが取れていていいと思います。練習とかを見ていて、層も厚いので、頑張っている選手を出してほしいというのが僕の中であります。インカレの結果とかで出すより、練習であったり練習試合であったりでファイトしている人たちを出してほしいです。僕は最後なので、ケガとかが痛いからとかそういう言い訳は聞きたくないです。今までの結果は気にせず、誰が見てもこいつだろうという人を出してほしいですね。
――王座に出場する他大の印象はいかがですか
河野 どこもそれぞれ特徴がありますし、強みがあると思います。関大はダブルスが強かったり。どこのチームも怖いですけど、どこのチームも絶対にワセダを強いと認めてくれていると思うので、やっぱりだなというところを見せていきたいです。
三好 他大のチームもエースがいるなというのは感じます。慶大だったら上杉(海斗)が入っただけであんなに変わるので。でも9-0で勝ちたい、それだけですね。誰がきても出たところで絶対勝てば9-0なので、それだけです。
――王座優勝に向けてキーになるポイントは何でしょうか
三好 ダブルス3-0でしょ。
河野 それ単純すぎん?
三好 それしかなくね(笑)?ダブルス3-0にすれば勝てるチームだもん、今。
――その中でキーパーソンは
三好 誰(笑)?
河野 俺だね。
三好 キーはいないですね。全員です。
――今はどのような練習をしていますか
河野 僕は新しいペアを試してみたりとか、みんな国体に行くのでそれまでにできることをやっています。
三好 僕が練習しているのはすごいショットというよりは基本的なことで、ストロークの安定性であったり、決めるところは決めるということであったり、一球一球のボールの質を意識しています。ラリー戦だとボールの質を上げれば負けないのでそこだけ意識してやっています。
――4年目の王座ですが、ことしの王座に懸ける思いはどのようなものがありますか
河野 最後インカレは気持ちよく終われたので、王座も気持ちよく終わりたいですね。決勝が終わった最終日の夜がどうなっているか想像がつかないのですが、みんなが笑顔であればいいなと思います。
三好 王座まであと16日しかないのですが、すごくさみしいですね。部員と一緒にやっているのが楽しかったので。後輩のためにもOBの方々のためにも、負けられないというのが一番です。
――ご自身の役割は何だと考えますか
河野 小倉と練習時間が違ったりすることが多々あると思うので、そういう時にちゃんと仕切れないといけないなと思います。でもいつもシングルス組は健太お願い、みたいな感じなので、せめてダブルスはしっかりできればなと思います。
三好 僕は言葉で人に言うというより自分が頑張っている姿を見せて、緊張感をつくってついてきてほしいので。それが自分の役割だと思います。試合でも勝つことが役割なので、それだけです。
――ご自身のアピールポイントを教えてください
河野 間の取り方ですね。この1年を通してタオルの使い方がうまくなったと思います。タオルって間を取れますし、タオルを取りに行くとみんながいたりするので。焦る時、良くない時はやはりポイント間が短かったり、ファーストサーブとセカンドの間が短いとかよく言うじゃないですか。それは良くないと思うので、そういう時に後ろから「タオル」って言われて、タオルを取りにいって拭いて、時間を置いて・・・タオルの使い方ですね。
三好 歩(岩崎副将、スポ4=神奈川・湘南工大付)にいつも「カモンがダサい」って言われるので、言い方を変えていきます。
――最後に、王座に向けて改めて意気込みをお聞かせください
河野 とにかく目標は9-0ですけど、何でもいいので13連覇、アベック12連覇につなげていければなと。架け橋になりたいです。
三好 後輩のために戦います!
――ありがとうございました!
(取材・編集 熊木玲佳)
「この二人で撮るのも4回目か」と写真撮影に応じてくださいました
◆河野優平(こうの・ゆうへい)(※写真左)
1995年(平7)7月1日生まれ。身長176センチ、体重68キロ。福岡・柳川高出身。スポーツ科学部4年。今季の主な実績は、関東学生トーナメントシングルスベスト16、全日本学生選手権ダブルス優勝。全日本学生ランキングシングルス35位、ダブルス7位(2017年9月付)。「いつも通りが好き」だという河野選手。古田選手の人柄はもちろん、テニスが好きな理由も「誰とやってもいつも通りだから」だそう。河野選手も王座に「いつも通り」臨んでほしいです!
◆三好健太(みよし・けんた)(※写真右)
1995年(平7)5月24日生まれ。身長178センチ、体重62キロ。埼玉・秀明英光高出身。スポーツ科学部4年。今季の主な実績は、関東学生トーナメントシングルスベスト4、全日本学生選手権シングルス2位。全日本学生ランキングシングルス2位(2017年9月付)。引退後はJOPの賞金やバイトで月30万はコンスタントに稼ぎたいという三好選手。そのお金で親御さんと旅行にも行きたいそうです。