今回登場するのは、河野優平副将(スポ4=福岡・柳川)、三好健太副将(スポ4=埼玉・秀明英光)、金井綾香(社4=東京・早実)の3人。4年生として、チームを支えつつ迎える最後の夏に懸ける思いとは――。全日本学生選手権(インカレ)を直前に控え、選手達にその心境を伺った。
※この取材は7月16日に行われたものです。
「この1年間は最後の学生大会を楽しもうと思っている」(金井)
金井にとっては早実時代からのワセダ生活もラストイヤーだ
――まずは今シーズンを振り返りから始めたいと思います。昨年末に行われた全日本学生室内選手権(インカレインドア)を振り返っていかがですか
三好 結構前だな(笑)。
金井 インカレインドアですよね・・・。個人的には単複どちらも本選から出場していて、もちろんどちらも上位を狙っていたんですけど、シングルスではあまり良い結果が出なかったです。ダブルスでは準決勝であともう少しで勝てるというところまで行けたので、手応えはつかめたかなと思います。
三好 昨年のインカレインドアでは、ダブルスは出られなくてシングルスのみの出場だったので、シングルスで優勝するというのが目標だったのですが、とは言っても予選からだったので、まず予選を突破して本選に挑もうと思って臨みました。結果的には優勝することはできなかったのですが、全国でベスト4というのは大学に入ってからは最高の戦績だったので、まあ満足はしていないんですけど、いつもよりは良い結果を出せたと思っています。
河野 シングルスでこれまで結果が出ていなかったんですけど、高校の時は最後の方に良い結果が出たので大学でもそういう風になればいいなと思って、予選から上がって本選で1つでも多く勝ちたいと思っていました。慶大の2年生の若い選手に負けるというかたちになって、年下の選手に負けるというのは悔しい部分があるんですが、それも実力なんだと認めて、インカレではいけるところまではいきたいと思います。ダブルスでは法大の選手に負けてしまって、勝たなきゃという場面で楽しめなかったというか、固い雰囲気になってしまったので、そこは反省しています。
――続いて関東学生トーナメント(春関)はどのように振り返りますか
河野 春関はガットをナチュラルにしまして、高級品で臨んだんですよ。自分への興味だったんですけど(笑)。いわゆる縦ナチュでいって。サーブの威力は上がったんですが、フォアハンドが怖くて怖くて、全然振れないというのがあって。ここでもまた年下に負けてしまいまして、ベスト8で三好と試合したかったんですけど・・・。ベスト8決めの試合で第1セットを取っていけると思ったのですが、そこからまた固くなってしまって、変なスマッシュミスから流れが変わってしまうこともありました。シングルスは常に挑戦だなと感じましたね。ダブルスではスーパータイブレークでのトラウマが繰り返されていて、早稲田フューチャーズ(三菱電機・早稲田大学フューチャーズ国際トーナメント)とかこないだ出たJOPの大会でもスーパータイブレークで負けて、やっぱり気持ちがまだまだ弱いのかなと思います。だから団体戦で出してもらえないのかな(笑)。でも負けの経験を生かして、同じことを繰り返さないようにしたいと思います。
三好 最後の春関ということで、調子もすごく上がっていたんですけど、2週間くらい前に体調を崩してしまって、追い込み期間になかなか練習できず不安な中で臨みました。でも試合になって1回戦から良いパフォーマンスができていたので、自分の中で決勝まではいけると思っていたんですけど、準決勝で同学年の大和田秀俊(中大)に勝てなかったというのはすごく悔しかったです。そこから自分が何をしていく必要があるかというのを考えて、サーブの強化だとか、自分の武器を強化していこうと思って練習に取り組むようになりました。ダブルスも負けたくない相手に負けて、でも振り返ってみると相手はダブルスがすごく上手くて、自分たちは全然ダブルスの練習ができていなかったので、そこの差が出たと思います。
金井 4年生として最後の春関で、これまでは勝ちにこだわり過ぎて楽しめていなかったので、この1年間は最後の学生大会を楽しもうと思っていました。その中で成長もありつつ、課題もあったなと思います。シングルスでは優勝した亜大の松田美咲に負けてしまったのですが、勝つチャンスはたくさんありました。マッチポイントもお互いに7、8本あって、どっちが勝ってもおかしくない試合だったんですけど、劣勢の中でも振り切れていたというのは良かったと思うんですが、最後の1本が取り切れないというのは今後の課題かなと思います。ダブルスは1年の下地奈緒(社1=沖縄尚学)と組んで、お互い仲良くコミュニケーションも取りながらやっていて、優勝を目指していたんですけど、こちらも優勝した大矢(希、スポ3=愛知・名古屋経大高蔵)・清水(映里スポ1=埼玉・山村学園)組に負けてしまって、悔しい結果ではあるんですけど、これからまた二人で頑張っていきたいと思います。
――続いては早慶対抗試合(早慶戦)を振り返っていただきます。三好選手、金井選手は出場して勝利を挙げました
金井 シングルスに出させていただいて、相手は昨年の春の早慶戦で負けた相手だったので、今年こそは勝ってやろうという気持ちでした。ファーストセットは良いかたちで取れたんですけど、セカンドセットで訳の分からないプレーになってしまって、春関でもそうなんですけど、精神的な面でまだ課題が残るなと思います。
三好 早慶戦はシングルス4で出場して、正直なところ誰が相手でも負けないという自信があって、おごりではないんですけど、すごく自信がついていました。オーダー交換して相手が決まった後は、ゲームを取られないで勝つというのを意識したんですけど、やはり最初は固くなってしまって、自分でも上手くいかないプレーが多かったです。でも応援だったりコーチのアドバイスだったりもあって良いプレーができるようになっていったので、団体戦の中では良い働きができたんじゃないかなと思います。河野がダブルスで出られなかったので出場する4年生が自分だけということで、4年生の分まで勝ちたいというのもありました。
――河野選手は早慶戦のメンバーから外れる結果となりましたが、悔しさはありましたか
河野 まあ出れなかったのは、自分が結果を出せなかったからなので、仕方のないことですし、チームとしては最善の判断だと思います。結果としてダブルスにはまだ隙があると思いますし、まだメンバーに食い込むチャンスが残っていると思うので、個人的にはその隙に入っていきたいと思っています。
――ここからはダブルスについてお聞きします。金井選手は下地選手とペアを組んでいますが、1、4年生ペアとしてやりづらさなどはありますか
金井 全然ないですね。強いて言うなら、二人とも背が小さいということですかね(笑)。二人とも前に出ると上が弱いというのはありますけど、コミュニケーションなどは全く問題ないです。仲良くできていると思います。
――気を使い合うこともないほどの仲ということでしょうですか
金井 下地がどう思っているか分からないですけど、自分はそう思っています(笑)。
――三好選手は同期の岩崎歩副将(スポ4=神奈川・湘南工大付)とのペアですが
三好 お互いに弱点や良いところもよく分かっていて、そこをどう引き出していくかを僕らは考えていて、やはりそういうところが上手くいかないと負けてしまうことが多いので、練習を通じてもっと自分たちの弱点をかばい合って良いところを出し合えるペアにしていけたらいいなと思っています。普段からよく一緒にいてコミュニケーションの部分は大丈夫なので、プレー面でどうしていくかをお互いに考えていかないとインカレでは勝てないと思います。
――河野選手は昨シーズン途中から坂井勇仁選手(スポ3=大阪・清風)と組んでいますが、改めてコンビネーションなどはいかがですか
河野 今まで組んでもらっていた先輩たちと坂井は少しプレースタイルが違うので、全部が全部やりやすいということではないんですけど、工夫して良い部分をお互い出していければもっと良くなると思います。良い試合も良くない試合もあったんですけど、劣勢の中でも良い部分はいつも出していくことを意識して、あとは笑顔で、頑張りたいと思います。
――ここまでのシーズンで見つかった課題などはありますか
金井 技術的にはいろいろあるんですけど、やっぱり春関でも早慶戦でもそうだったように、精神面ですね。緊張したときに自分を奮い立たせて強気にプレーできるかというのが、インカレ、リーグ(関東大学リーグ)、王座(全日本大学対抗王座決定試合)につながってくると思っています。
三好 僕がシングルスで一番意識していることが、ここで負けたら団体戦に出れないという思いでプレーするということで。ダブルスでなかなか勝てない分、シングルスで勝たないといけないので、シングルスではそれだけ自分にプレッシャーをかけながら試合をしています。
河野 試合でラケットが振れないということですね。思いっ切り振れるのがサーブとボレーだけなので、フォアハンドはインカレではフルスイングして、ボールが(バウンドして)頂点にいく前に打つのがうまい選手になりたいと思います。速い、仙人のようなプレーをしたいです。
――3人とも最上級生ということで、練習に取り組む姿勢などで変わった部分はありますか
河野 これまでよりは少し全体を見るようになったかなと思います。特には変えてないですけど、たまに後輩の目を気にするようになったかもしれないです。
三好 僕も河野と同じですね。周りを見るのが増えたというのと、自分がしっかりしないとついてこないので、コーチがいないときもしっかりやるというのを意識してやっています。
金井 私も同じなんですけど、後輩の態度だとか少し目につくことを、これまでは流していたんですけど、4年生になったら自分が言わないといけないと感じています。怒ることはしたくないですけど、怒らないといけないこともあるので、注意する場面は増えたかなと思います。
4年目の庭球部生活
後輩や同期について楽しげに語る河野
――少し話は逸れますが、今年の1年生の印象はいかがですか
河野・三好 うーん、なんだろう・・・。
金井 男女仲良いよね。
――他の学年はあまり男女で仲良くないのですか
金井 うーん・・・(笑)。
河野 僕らの学年では(男女の)交流はないですね(笑)。その分男子は男子同士仲良いと思います。周りから見たらちょっとよろしくない仲の良さかもしれないですけど(笑)。1年生は2年生と違って素直ですね。2年生はダメです(笑)。
一同 (笑)
――具体的に2年生のどういうところがダメなのでしょうか
河野 2年生は、嫌ヅラ、キレヅラの代なんで(笑)。男女とも。そこは大変ですね。
――せっかくの男女混合の対談なので、男女でお互いに物申したいこと、直してもらいたいことがあれば、この機会にどうぞ!
河野 僕あんまり気にしないほうなので、(直してほしいと)思ったことは何度もあると思うんですけど・・・。あ!都合の良いときだけルールを使ってくるところですかね(笑)。
三好 あーわかる。
河野 都合の良いときだけ『9時ルール』とか発動するんですよ(笑)。
――女子部員にはその自覚はありますか
金井 まあ・・・ありますね(笑)。練習終わった後の掃除のときとか、女子には『9時ルール』っていう女子は9時になったら上がるっていうルールがあって、これまでは9時になっても続けてたんですけど、最近は9時になったら「あ!9時だ、上がろー」みたいな感じで(笑)。
三好 あと、練習中の休憩が長い!
金井 それはさ、あれじゃん、下の方(の学年)でしょ。
三好 いや、上の方(の学年)もあるよ。
金井 そんなそんな、人による人による(笑)。
三好 まだ話してるよ・・・みたいなこと多いですね。
――逆に女子から男子に物申したいことはありますか
金井 男子部室が臭い!
一同 (爆笑)
――男子の皆さん、自覚はありますか
河野 換気が悪いよね。
三好 あそこの部屋換気できないよね。靴箱とかはみんな練習終わったらそのまま入れるので、やばいです(笑)。
金井 廊下まで臭ってくるもん。
河野 たまに(臭いが)すごいときあるよね(笑)。
――仕方のないことなのですね
三好 そうですね。我慢してもらうか、それか(男子部室の前を)通らないように(笑)!
金井 厳しいな(笑)。
河野 あ、あと、新しいボール開けるとき女子の目が痛いです。
金井 そう!女子って正直、結構カスなボール使ってるんですよ。
一同 (笑)
金井 なのに男子パカパカ新しいの開けるから。
河野 まあ仕方ないんですよ、男子の方が減り早いんで。男子の練習はプロの選手とかもたまに来て、プロの方はニューボールくれてバンバン使うんで。それで隣の女子のコートにピカピカのボールがコロコロ転がったりすると・・・ね(笑)。
金井 汚いボールわざと転がして取りに行かせたりします(笑)。
――次は、皆さんのおすすめの後輩を教えてください
河野 僕のおすすめは、全日本(三菱全日本選手権)ベスト16、『横のスピードスター』こと古田伊蕗(スポ3=静岡・浜松市立)ですね。古田は絶対に嫌ヅラはしないです。
三好 いや、結構するでしょあいつ(笑)。
河野 どんなにウザい絡みをしても、まず耐えるっていう。本当に面白いですよ、古田は。あと髙村(佑樹、スポ2=千葉・東京学館浦安)も可愛いですね。髙村は2年生の中ではお気に入りです。あ、でも一番のお気に入りは、町田亮(スポ3=福岡・柳川)ですね。高校の後輩なんで、高校の同期と会うときは亮を呼んじゃいますね。やっぱり自分のことを分かってくれるので。
三好 僕は後輩みんな好きですけど、一番はやっぱりそこにいる(隣で対談をしていた)小林雅哉(スポ2=千葉・東京学館浦安)ですかね。
――おすすめポイントは
三好 オカマっぽいところですかね(笑)。
一同 (笑)
金井 それ言ったら怒るやつじゃん(笑)。
三好 しゃべり方とか、ところどころに表れてますよね(笑)。それと(小林雅は)可愛い生意気なんで、可愛い生意気が好きですね。
河野 古田どう?
三好 古田も好きだよ、好きだけどさ・・・(笑)。
河野 可愛いって言ったら安上昂志(スポ2=福岡・柳川)ですね。安上は他の先輩に対してめちゃくちゃキレヅラしてるんで、そこは前注意しました。柳川の意地、耐える力見せろって。
三好 ここで柳川の話いらないから(笑)。
河野 やっぱり母校のつながりが一番大事ですね。1年生にも3人は入ってきて、高校のときは(部活をやっていた期間は)被ってないんですけど、今年の1年生は良い子が多いので、ガツガツこないですし。
――金井選手はいかがですか
金井 男子だったら、松本貫太朗(社3=東京・早実)ですね。私のヒッティングパートナーです(笑)。「時間あったら練習しろ」としか言ってこないところが好きですね。フリーの日も一緒に練習してます。
三好 あばら骨折っちゃうもんね。
金井 そうなんですよ!彼、練習しすぎてあばら骨折っちゃって(笑)。そういうところも含めていいですよね(笑)。女子だったら、下地とか。ダブルスパートナーですし、よくご飯とか行きます。藤原(早気、社1=大阪・城南学園)とかも面白くて、イジりがいがあります(笑)。1年生は元気で生意気で、たまにイラっとするんですけど、そういう面も含めて楽しいなと思います。
――庭球部には様々な色のウェアがありますが、ご自身の勝負ウェアなどはありますか
三好 やっぱり僕は今のこのスタイル(下の写真参照)ですね。元々上下白が好きで、でも大学で上下白ってあんまりないので。でも勝ちたい試合のときは白を着ますね。
河野 僕は結構人の真似をするんですけど、三好の真似をしたら三好が喜んでくれます(笑)。僕の一番のお気に入りは、上が白で下が青のスタイルですね。早稲田フューチャーズで安上がやってて、それに黒のリストバンド着けてて、良いプレーをしていたからかもしれないんですけど、カッコいいなと思ったので。でも自分がやっても全然似合わなかったです(笑)。いろんな人を真似して理想を追求していきたいですね。
金井 私はなんでもいい派なんですけど、紺とかは暑いので嫌ですね。明るい色が好きです。
――ダブルスではペアで事前に話し合うのですか
河野 そうですね、坂井は連絡してこないんで面倒くさいです(笑)。
一同 (笑)
河野 わざわざ連絡先探して、「明日ウェアどうする?」って聞くんで。自分から連絡してきてほしいです。
――試合の際は何枚くらいウェアを持っていくのですか
河野 俺と三好はそんなに多くないんじゃない。
三好 いや、俺はそんなに着替えないけどたくさん持って行ってる。6枚くらい。
河野 インカレとかは上下2セットを基準に持って行ってます。
金井 男子はすぐ着替えられるからいいよね。女子はトイレまで行かなきゃいけないので大変です。
――夏の岐阜も4年目だと思いますが、楽しみにしていることはありますか
三好 ホテルですね。夜ラーメンが食べ放題で、温泉もめっちゃ良くて、夜みんなで一緒にラーメン食べて風呂入ると、試合前落ち着きます。
河野 ホテルから会場行くのも楽しみじゃない?あの景色、良い景色。
――岐阜でのおすすめスポットがあったら教えてください
三好 めっちゃおいしい餃子屋さんがあります。
河野 そうでもなくね?
三好 いや、美味しいよ。1時間以上並びます。『岐州』ってところなんですけど、岐阜に行ったら食べたほうがいいです。駅から近くにある店です。
「シングルスは優勝以外見ていない」
三好は力強く頂点を目指す
――ここからはインカレの話に戻ります。まず昨年のインカレを振り返っていただけますか
河野 昨年のインカレは、絶対に負けたくないザッキー(松崎勇太郎、平29スポ卒=神奈川・湘南工大付)との試合で負けてしまって、それは一生の後悔ですね。それから、1回戦でセカンドセットがタイブレークまでもつれて、自分のマッチポイントになったんですよ。僕はマッチポイントが苦手なので、三好に「どうしよう」って聞いたら、「サービスエースでしょ」って言われたので、サービスエース取ってやりました。すごく気持ちよかったです。昨年のハイライトですね。
三好 昨年はすごく状態が良かったんですけど、当時1年生の望月勇希(中大)に敗れてしまって。もう少しで取れたセットを取り切れず、そこからズルズルと負けてしまいました。後悔の残るインカレでしたね。ダブルスは・・・あまり思い出したくないですね(笑)。
金井 2年生の時はシングルスベスト16だったので、昨年はベスト8にいきたいと思っていたんですけど、第1シードの選手にボコボコにやられて、そこは悔しかったです。でもその前に同学年で慶大の向井マリアとの4時間越えの試合を勝ち切れたのは自信になりました。ダブルスでは辻恵子さん(平28教卒=東京・早実)と組ませていただいて、最後二人ともダブルスしか残っていなかったので気合を入れて臨んだんですけど、優勝した林(恵里奈、平29スポ卒=福井・仁愛女)・上(唯希、スポ3=兵庫・園田学園)組にこれまたボコボコにやられてしまって、実力差を痛感しました。
――インカレが近づいている今の心境はいかがですか
河野 また岐阜のあのホテルに行けると考えると楽しみですね。あそこのバスタオルは素晴らしいので。
三好 まだあまりもうすぐだとは感じていないのですが、今頑張らないと岐阜で良いパフォーマンスができないと思うので、練習から試合を意識して、課題を持ってやっています。
金井 あと2、3週間で始まるということで、今しか練習できないので、後悔のないようにしていきたいと思います。
――現在のコンディションはいかがですか
河野 僕は常に絶好調です。特に悪いところはないですね。
三好 言おうとしたことを河野に言われたんですけど、調子は常に良いです。というか、一度調子悪いと思ってしまうとズルズル引きずってしまうと思うので、自分は調子いいと言い聞かせるようにしています。絶好調です!
金井 私は、バックハンドが・・・
河野・三好 そこは「絶好調です」だろ(笑)!
金井 すみません(笑)。自分はフォアよりはバックが苦手なのですが、この間この二人(河野・三好)にバックハンド教えてもらったので、大丈夫です!
――他大で注目している選手はいますか
河野 誰だろう・・・。全員に負けたくないかな(笑)。自分としては、最後は負けるとしたらめちゃめちゃ強いやつに負けたいです。島袋将(スポ2=三重・四日市工)とか、望月とか。
三好 昨年から望月は「こいつは来るな」と思っていて、今年も当たるとしたら上の方だと思うので、想定して練習しておきたいです。
金井 みんな強いんですけど、筑波大の森崎可南子とかは、すごく強いなと思います。あんなフォアが打ちたいですね。
三好 男子並みだもんね。河野より良い球打ってるもん。
金井 (河野より)全然いいよね(笑)。
河野 いや、俺も本気出せばあれくらいいけるわ、多分。
――早大で注目選手はいますか
河野 千頭(昇平、スポ1=愛知・誉)ですかね。東海中日選手権で優勝したんで。
三好 予選からなので、どこまでいけるのか興味はありますね。
河野 でもやっぱ島袋かな。春関優勝して、インカレも優勝したっていう人はこれまであまりいないと思うので、それができるかどうかは楽しみです。
――最後のインカレですが、どういったものにしたいですか
金井 今年の女子部は王座が厳しい戦いになると言われているので、ワセダ全体で上位を狙うというのが目標です。個人的には最後ということで、全部出し切って、ベスト8以上の成績を残したいです。
三好 チームとしては、ベスト4をワセダで独占することを目指すことがリーグ、王座にもつながってくると思いますし、その中で自分が優勝したいと思います。
河野 チームとしては、春関以上のワセダの活躍に期待したいですね。春関はシングルスがすごく良かったので、この調子でインカレでも続いてほしいです。個人的には、どういった結果でも帰りの新幹線は気持ちよく帰りたいと思います。自分の納得できるプレー、ファンの方々が納得してくれるプレーをしたいと思います。
三好 お前のシングルスのファンあんまりいないと思うけどな(笑)。
――インカレでは自分のここを見てほしいというところはありますか
河野 僕は試合になると意外と必死キャラなんで(笑)。誰よりも声を出すので、必死に声を出している姿に注目してください。
三好 攻めのテニスですかね。3年生になったときくらいからプレースタイルを変えて、それが良い状態になってきているので、それが最後のインカレで出せればいいなと思います。
金井 武器であるフォアハンドですね。森崎より良いフォアハンド打ちます(笑)。
――最後に、改めてインカレでの目標をお願いします
金井 さっきはベスト8以上って言ったんですけど、誰にでもチャンスはあると思うので、優勝目指して頑張ります。
三好 シングルスは優勝以外見てないです。ダブルスは、正直みんな強いので、楽しくできたらいいなと思います。その中でもベスト8、4に入っていけたらいいなと思います。
河野 ラケットをしっかり振ることですかね。あとは楽しく。目標とか決めてしまうとそこまで行く前に負けてしまうことが多いので、一戦一戦全力でやっていきたいと思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集 松澤勇人)
同学年ならではの息の合った対談となりました!
◆河野優平(こうの・ゆうへい)(※写真右)
1995(平7)年7月1日生まれ。身長176センチ、体重68キロ。福岡・柳川高出身。スポーツ科学部4年。今季の主な戦績は、関東学生トーナメント男子シングルスベスト16。全日本学生ランキング男子シングルス20位、ダブルス7位(2017年6月付)。昨年のインカレではご自身の試合でのチームの応援が少なかったと不満を漏らしていた河野選手。今年は上位に進出してチームの応援を独占したいそうです!
◆三好健太(みよし・けんた)(※写真中央)
1995(平7)年5月24日生まれ。身長178センチ、体重62キロ。埼玉・秀明英光高出身。スポーツ科学部4年。今季の主な戦績は、関東学生トーナメント男子シングルスベスト4。全日本学生ランキング男子シングルス7位、ダブルス29位(2017年6月付)。「おすすめの同期は」と尋ねると、「同期はおすすめできない」と照れながら答えてくれた三好選手。それでも対談の前後では河野選手ら4年生との仲睦まじい様子が拝見できました。仲良しの同期と過ごす最後の夏、全力で楽しんでもらいたいです!
◆金井綾香(かない・あやか)(※写真左)
1995(平7)年10月11日生まれ。身長159センチ。東京・早実高出身。社会科学部4年。今季の主な戦績は、関東学生トーナメント女子シングルスベスト8、ダブルスベスト16。全日本学生ランキング女子シングルス9位、ダブルス6位(2017年6月付)。女子1人で臨んだ今回の対談でも男子2人に負けず存在感を見せた金井選手。その強気な姿勢でインカレでも存在感を示してほしいです!