混合ダブルスでは早慶ペアがベスト4

庭球男子

 大会7日目を迎えた三菱全日本選手権(全日本)。早大からは林恵里奈(スポ4=福井・仁愛女)が混合ダブルスで勝ち残っており、上杉海斗(慶大)とのペアで準決勝に登場。第1シードの綿貫裕介・二宮真琴(ともに橋本総業)組に挑むがストレートで敗れ、決勝進出はならなかった。

 初戦を6-0、6-2の快勝で突破した林・上杉組は、コロシアムでの準決勝に臨んだ。ファーストセットではキープキープが続く。均衡が崩れたのは4-4で迎えた上杉のサービスゲームだ。「いけるときに積極的に前に上がることを意識した」(林)という二人だったが、ネットに詰めた頭上を抜く綿貫のロブ、自分たちのボレーミスなどでポイントを失い、ラブゲームでブレークされてしまう。そのまま4-6で落として突入したセカンドセットでは、二宮の外に追い出すショットなどに崩されて思うようにプレーさせてもらえない。「スピードだけではなく、ロブを使って相手を揺さぶれていたらもう少し展開も変わっていた」(林)。終盤から変化をつけ始めるが、反撃はかなわず。「経験の差も少し出たかな」(上杉)と、ストレート負けを喫した。

早慶エースのペアリングとなった

 来年のユニバーシアードを見据えてのペアリングとなった今回の混合ダブルス。「しっかり手応えもあった。まだ候補だが、絶対選ばれて二人で勝っていければいい」(上杉)と自信ものぞかせた。また、今後プロとして活動していく林は、大会を通じて「このレベルで勝ち上がっていかないと通用しない」とプロの世界の厳しさを痛感したようだ。「どんな場面でも気持ちを強く持って戦える選手になりたい」(林)。早大を飛び出し、新たな世界で輝く姿を見せてほしい。

(記事、写真 熊木玲佳)

結果

▽混合ダブルス準決勝

●林恵里奈・上杉海斗(慶大)(4-6、4-6)綿貫裕介・二宮真琴(ともに橋本総業)

コメント

林恵里奈(スポ4=福井・仁愛女)、上杉海斗(慶大3年)

――ユニバーシアードを見据えてのペアリングとのことですが、お二人でどのようなかたちでポイントを取っていこうと話していましたか

上杉 僕はとにかく男子が7:3、8:2くらいでしっかり動いて。林さんがボレーが上手いので、二人で前で勝負することを心がけてやっていました。

 女子が狙われるというのは分かっていたことなので、それをしっかり返すのと、特に男子のサーブに対してリターンをしっかりロブでもいいからコートに入れるというのを意識してやっていました。男子のラリーでも女子のラリーでも、簡単なミスはしないこと、後はいけるときに積極的に前に上がることを。

――きょうの試合を振り返って

上杉 やはり男子サーブを2つ取られて、自分がつくっていかないところをしっかりいけていなくて、結局林さんの方を狙われてしまったのが多くあって。相手は女子の方がグランドスラムを経験していて、ダブルスのミックスとかも慣れていて、経験の差も少し出たかなという感じでした。でも自分たちはそんなに(長い間)組んでいないので、しっかり手応えもあって。来年のユニバーシアードを見据えつつ、またそこで組む機会があれば、二人でもっとしっかり練習して、かみあえば金メダルも狙えると思うので、そこを目指していきたいですね。まだ候補ですが、絶対選ばれて二人で勝っていければいいかなと思います。

 二宮さん(真琴、橋本総業)がグランドスラムを経験していてストロークもボレーも男子のスピードにもしっかりついていけていて、女子のストロークも私が全然ストロークについていけていませんでした。スピードだけではなくてうまくロブとかを使って相手を揺さぶれていたらもう少し展開も変わっていたのかなと思って。速いスピードのなかでもうまくロブを使ったり、うまくスピードを落としてラリーをしたりとか、しっかりストロークでも負けないようにしていきたいと思いました。

――林選手はプロとして活動していきますが、今後への意気込みをお聞かせください

 今大会は3種目出させていただいて、特に単複で感じたのは、このレベルで勝ち上がっていかないと日本でももっと上の世界とかでも通用しないということで。もっと自分自身意識を高く持って今後の練習に臨んでいきたいなと思ったのと、技術もそうなのですが、メンタルの波が大きいので、徐々に波を小さくして、どんな場面でも気持ちを強く持って戦える選手になりたいなと思います。

――上杉選手には全日本学生室内選手権が控えています

上杉 絶対ワセダを倒して、ケイオーが優勝目指して頑張ります。