前人未到の境地へ!王座アベック10連覇を達成

庭球男子

 大学日本一を決する全日本大学対抗王座決定試合(王座)。4日間にわたり、各大学の意地とプライドをかけた熱い戦いが繰り広げられた。現チームで行われる最後の大会に臨んだ早大は、男子11連覇、女子10連覇の偉業を達成。有明の地で、あふれんばかりの笑顔がはじけた。

ベンチコーチと勝利の喜びを分かち合う宮地真知香女子主将(社4)

 関東大学リーグ(リーグ戦)で慶大に敗れていた女子部。王座では慶大を倒し、頂点へ。リベンジに燃えていた。初戦では中京大を5-0、準決勝では関学大を4-1で下し、決勝戦ではいよいよ慶大との対戦を迎える。勝負のカギとなったのはダブルス2戦。手強い慶大ペアを相手に接戦を制し2勝をもぎとると、その後のシングルスも2-1。宿敵を打破し、日本一の座に輝いた。

逆転勝利した今井慎太郎主将(スポ4)と、最後まで応援を続けた部員たち

 一方の男子部も、初戦と準決勝をどちらも9-0で突破。最後の戦いの相手は、やはり慶大だった。王座決勝にふさわしい白熱した試合となった最終戦。ダブルスでは3戦すべてがフルセットにもつれこんだが、2-1で早大が勝ち越す。シングルスも1ポイントを争う競った展開となったが、最終スコア7-2で優勝が決定。「俺たちが王座だ」。試合前の円陣で交わしたこの言葉を、見事体現してみせた。

 試合に出場する選手のみならず、サポートの部員、監督・コーチ陣が一丸となってつかんだ日本一。努力に裏打ちされた自信が、早大に勝利を呼び込んだ。この一年間チームを率いてきた4年生は引退を迎えたが、その意志は後輩たちに受け継がれただろう。一年後、再びこの場所へ。王者早大の挑戦は、いま新たなスタートを切った。

(記事 山本葵、写真 山本葵、佐藤亜利紗)

※詳細な結果は後日改めて掲載いたします

結果

▽男子

2回戦 ○早大9-0愛知学院大

準決勝 ○早大9-0同大

決勝  ○早大7-2慶大

※最終成績=優勝(11年連続23回目)

※大会MVP=栗林聡真

▽女子

2回戦 ○早大5-0中京大

準決勝 ○早大4-1関学大

決勝  ○早大4-1慶大

※最終成績=優勝(10年連続11回目)

※大会MVP=林恵里奈

アベック10連覇を達成した早大庭球部