リーグ戦11連覇達成!いざ王座へ

庭球男子

 関東大学リーグ(リーグ戦)もついに最終戦。宿敵・慶大との伝統の一戦に気を引き締めて臨んだ。ダブルス3試合で白星を挙げ流れをつくると、続くシングルスでも4勝。7-2で慶大に勝利を収め、全勝優勝でリーグ戦11連覇を果たした。10月末に開催される全日本大学対抗王座決定試合(王座)では、11年連続23度目の日本一に挑む。

インカレでのリベンジを果たした今井・河野(左)組

 見事リベンジを果たした。ダブルス1に登場した今井慎太郎主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)・河野優平(スポ2=福岡・柳川)組は、高田航輝・上杉海斗組との対戦。6月の早慶対抗試合(早慶戦)に続き、先月の全日本学生選手権(インカレ)でも悔しい敗戦を喫した因縁の相手だ。先手を取りたい早大は積極的な攻撃で第1セットを6-4で奪う。だが第2セット、先に均衡を破ったのは慶大。6ゲーム目、今井のサービスゲームがブレークされた。しかし、「相手のプレーに負けない気持ちをつくろうと思っていた」(今井)と、試合前から強い気持ちを持って臨んでいた今井・河野組。ここで引くことはなく、気迫のこもったプレーですかさずブレークバックするとそのまま流れをつかむ。ストレート勝ちを収め、チームに勢いを引き寄せた。ダブルス2の栗林聡真副将(スポ4=大阪・清風)・坂井勇仁(スポ1=大阪・清風)組、ダブルス3の小堀良太(スポ3=東京・大成)・松崎勇太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)組も勝利。ダブルスは3戦全勝でシングルスにつないだ。

声援を送る部員に向けてガッツポーズをする坂井

 シングルスでは下位陣の活躍が光った。シングルス6の三好健太(スポ2=埼玉・秀明英光)の試合は、慶大の韓成民との同級生対決に。6-0、6-2と相手を圧倒し、シングルス1勝目をもたらした。早大のリーグ戦優勝を決めたのはシングルス5の坂井だ。坂井は相手を左右に走らせ、積極的に前に出る。「相手を惑わすプレーができた」と多彩な攻撃で翻弄(ほんろう)し、第1セットを6-3で奪った。第2セットでも坂井の勢いは止まらない。サービスで相手を崩し、武器であるフォアハンドでポイントを奪っていく。最後は相手の打球がアウトとなりゲームセット。坂井は応援していた部員たちに向かって大きく拳を突き上げた。シングルス4の巽寛人(スポ3=福岡・柳川)はルーキー逸崎凱人のサーブに苦しめられるが、得意のラリー戦に持ち込むと2-5から巻き返し第1セットを制する。それ以降は相手のミスも目立ち始め、見事勝利を収めた。

 シングルス上位の戦いは厳しいものとなった。シングルス3として出場した松崎勇は慶大の主将・谷本真人と対決。猛烈な攻めに押されてなかなか思うようなプレーができず、ストレート負けを喫した。シングルス2の栗林も序盤はリードしたが、「ストロークの調子が上がらなくて簡単なミスをしてしまった」とペースを乱し、勝利を挙げることができない。そのような状況の中、今井はインカレ準決勝でも戦った上杉海斗(慶大)とのエース対決に臨んだ。激しいラリー戦では強力なフォアハンドがさく裂し、甘い球を逃さない。前に出てくる相手にも冷静に対処し、着実にポイントを積み重ねた。インカレではフルセットまでもつれたが、今回は「インカレでの課題を克服して戦えた」と6-2、6-1で快勝。早大のエースとしての役割をしっかりと果たした。

 「春からの成長は評価していい」と主将の今井が語るように、6月の早慶対抗試合よりも勝ち星を1つ増やした早大。だが、その一方でリーグ戦全体を振り返ってみれば例年以上に苦しんだ戦いも目立つ。「安定して勝っていくチームにしていかなければいけない」(今井)。個々の力の底上げを図り、目指すは前人未踏の王座11連覇。王座で栄光をつかむその日まで、チーム一丸となって駆け抜ける。

(記事 吉原もとこ、熊木玲佳、写真 三佐川唯、山本葵)

結果

▽男子1部

○早大7-2慶大

ダブルス1

○今井慎太郎・河野優平(6-4、6-4)高田航輝・上杉海斗

ダブルス2

○栗林聡真・坂井勇仁(7-6(5)、6-3)逸崎凱人、畠山成冴

ダブルス3

○小堀良太・松崎勇太郎(6-3、6-3)谷本真人、韓成民

シングルス1

○今井慎太郎(6-2、6-1)上杉海斗

シングルス2

●松崎勇太郎(0-6、2-6)谷本真人

シングルス3

●栗林聡真(4-6、1-6)高田航輝

シングルス4

○巽寛人(7-6(5)、6-3)逸崎凱人

シングルス5

○坂井勇仁(6-3、6-2)渡邉将司

シングルス6

○三好健太(6-0、6-2)韓成民

リーグ戦11連覇を果たした男子部

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コメント

今井慎太郎主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)

――リーグ戦(関東学生リーグ)優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは

法大戦や明大戦など苦しい戦いが多かったのですが、課題はたくさんあるものの早慶戦はしっかり春(春の早慶対抗試合)よりも抑えることができていましたし、春からの成長は評価していいと思います。ただ今回リーグ戦を終えて、王座(全日本大学対抗王座決定試合)までにやらなくてはいけないことはたくさんあると感じましたし、このままではうまくはいかないと思っているので、もう1回考え直して王座に向けて励みたいです。

――リーグ戦は5戦全勝優勝となりましたが、主将として振り返ってみていかがですか

僕個人の話にはなってしまいますが、シングルス1、ダブルス1として出場しているので、チームにしっかり勢いをつけるという役割を自分が責任を持って担っていかなくてはいけません。その点に関しては今回のリーグでは果たすことができたかなと思っています。ただ、チーム全体を見ると波もあって…。法大戦ではシングルスの4、5、6が穴だったのですが今回はすごく頑張ってくれて、その代わりに上の二人(シングルス2、3)が負けてしまったというバラつきもあります。安定して勝っていくチームにしていかなくてはいけなくて、そういう強いチームを作り上げていくのが残り1カ月ちょっとなのかなと感じています。

――雨の影響で前回の試合から少し間が空きました。きょうの早慶戦に向けてチームの状態はいかがでしたか

期間が空いてしまうとなかなか自分で気持ちをコントロールするのが難しいと思うのですが、リラックスするところはリラックスして、気持ちを入れるところはしっかり入れるということは僕らが上級生としてチームに伝えられたかなと思います。毎日ミーティングもして、『自分たちはこうあるべきだ』ということをいままでの僕らの経験から伝えていくことができたので、期間は空いてしまったのですがうまく気持ちをつくれたのではないかなと。

――きょうの上杉海斗・高田航輝組(慶大)との対戦はインカレ(全日本学生選手権)決勝のリベンジマッチになりました

彼らもすごくいいプレーをしてきましたけれども、まずそのプレーに負けない気持ちをつくろうと思っていたので、そういう気持ちの入りという部分では良かったのかなと思います。向こうも(インカレで)優勝したということで、こちらがチャレンジャーになっていました。今回僕たちが勝ったことによって次の王座ではお互いチャレンジャーの気持ちでできると思うので、より厳しい戦いになると思います。自分たちのプレーの質をもっと上げてしっかり抑えられるように、もっともっと練習していかなくてはいけないなと感じました。

――シングルスではまた上杉選手との対決でしたね

インカレの時に(試合が)もつれてしまって、自分で何がいけなかったのかを考えながら今回のリーグに臨もうと思っていました。上杉がすごく攻撃的なテニスで、それに対して引いてしまうと良くないので、何が自分に必要なのかをしっかり考えながら今回プレーすることができました。インカレの課題を克服して戦えたと評価できるのではないかなと思います。

――きょうに向けて上杉選手の対策をしてきたということですか

上杉対策をするというよりも、必然的に上杉のことが頭に浮かぶというのはありますね。僕から見ると学生界では彼のレベルは非常に高いので、学生の中で考えると自分は上杉が頭に浮かびます。もちろん自分はこうするべきだという上杉対策もしてきましたが、意識の持ちようが良かったのかなと思っています。

――きょう全試合が終わってから部員の皆さんには声をかけられましたか

これから表彰式があるので、それが終わってから全体でちょっと話そうかなと思っています。

――どんな言葉をかけるおつもりですか

これで勝ったことは嬉しいことではありますが、驕ってはいけないなということですね。王座までまだまだ課題がたくさんあるということ、王座には新しい気持ちで臨むということを伝えていきたいと思っています。

――最後に、王座に向けて意気込みをお願いします

1カ月ちょっとありますけれども、本当に1日1日を無駄にしないように。今回のリーグで『終わった』と腑抜けるのではなくて、ひとつひとつ集中してほしいです。僕はないのですが他の部員には夏関(関東学生選手権)もありますからそこでも結果をしっかり出してほしいですし、夏関の結果が王座につながるということも考えてほしいです。チームとしても勢いになりますし。夏関が間に入っているので難しいのですが、自分たちの目標は王座優勝なので、終わったことはすぱっと切って、課題だけを今後に生かしていけるようにまた励んでいきたいと思います。

栗林聡真副将(スポ4=大阪・清風)

――リーグ戦優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは

リーグ戦後半の3戦、特に法大戦と明大戦は苦しい戦いになったのですが、最終的にしっかり勝ち切ることができて。リーグ優勝というかたちで王座を迎えることができて、良かったと思うと同時にほっとしています。

――早慶戦に臨む前はどのような調整をされましたか

明大戦では出だしが悪くて、ダブルス1-2からの折り返しになったので本当にきつい戦いになってしまいました。雨で延期になった間はダブルスの練習を特に重点的に行って、その結果3-0で良いスタートダッシュを切ることができたのかなと思います。

――きょうの試合についてお聞きします。ダブルスではファーストセットでタイブレークを制したことが大きかったと思いますが、振り返っていかがですか

お互いにサービスの調子が良くて、サービスゲームを一度もブレークできないまま6-6になるという状態でタイブレークを迎えて。それまでブレークチャンスがありながら取り切ることができなかったということも反省点の一つなのですが、タイブレークの最後の方であったりセカンドセット5-4の場面でのリターンゲームであったり、要所要所でポイントを取ることができたと思います。1ポイント欲しいを思った時にリターンが通ったので、最終的にこの試合をものにすることができたと思います。

――シングルスでは、リードする場面もありましたが巻き返されてしまうという展開になりました

一番の敗因は、サービスの確率が悪くなってしまって自分のサービスゲームでリズムをつかめなかったことです。あとは、ストロークの調子が上がらなくて簡単なミスをしてしまって。そこで修正できればよかったのですが、なかなかうまくいかないまま最後までいってしまいました。

――副将として、今回のリーグ戦の総括をお願いします

昨年同様、他校との実力が拮抗(きっこう)している状態で。スコアも最初の2戦は9-0にできたのですが、その後は6-3、5-4、7-2というかたちになってしまいました。今回のリーグ戦のヤマ場はやはり明大戦だったのかなと思いますが、そこで競った試合をものにできたことで最終戦にいい雰囲気で臨めたという部分がありました。リーグ期間の間にチームの結束も高まっていったと思います。

――では、選手という立場から今回のリーグ戦を振り返っていかがでしょうか

全体としては10試合出場させていただいて、ダブルス1敗シングルス1敗の合計8勝2敗という結果になりました。やはり今井がしっかり全勝で終わってくれていて、僕自身も昨年のリーグ戦では全勝で終わることができていて。副将という立場もあり、チームを引っ張っていくためにも、ダブルスも1敗してしまいましたが最後のシングルスでしっかり勝って締めたいという思いがありました。そういった意味でも反省する点の多いリーグ戦になったと思います。

――最後に、王座に向けて一言お願いします

僕を含め、4年生にとっては最後の王座になります。例年4年目の王座を迎える先輩方が言っていたことを今度は自分が言う立場になりましたが、やはり最後の王座への思いは強いです。リーグ戦で負けてしまった反省を生かしながら、王座では僕自身も全勝して、チームも優勝できるようしっかり頑張っていきたいと思います。

小堀良太(スポ3=東京・大成)

――リーグ戦制覇おめでとうございます。いまのお気持ちは

率直にうれしい気持ちがあります。不安な面も多々あったのですが、なんとか勝ち続けることができたのはワセダの庭球部として良かったなと思います。

――明大戦から慶大戦までは6日間ほど空きましたが、どのように過ごされていましたか

ずっと試合があるのは分かっていたので、練習がない期間も集中力を切らさずやっていこうといのはチーム全体でも徹底していました。準備の段階から意識を高めることができたので、それが今回の慶大戦でしっかり勝ち切ることができた要因のひとつかなと思います。

――早慶戦ということで、特別に意識されていたことなどはありましたか

早慶戦は伝統の一戦でプレッシャーもかかるのですが、僕は目の前の試合を勝つだけということを意識して準備もしてきたので、コートに立った以上はやるだけだと考えていました。それがいい方向に向かってチームに一勝を持ち帰ることができたので、よかったです。

――きょうのダブルスでは常に流れをつかんでいたという印象でした

そうですね。前半から後半まで、先にブレークをしていて、僕たちが主導権を握る展開になりました。僕たちはこのリーグ戦では法大戦で苦戦して、明大戦ではタイブレークで負けて。それから松崎(勇太郎、スポ3=神奈川・湘南工大付)とどういった部分が悪かったのか話し合って改善できたので、それが今回の勝利につながったのではないかと思います。

――リーグ戦全体を振り返っていかがですか

最初の2戦ではしっかり勝ち切るという目標は達成できたと思います。どの試合もそうなのですが、第3戦からが本当の勝負で。3戦目の法大戦ではファイナルセットまでもつれ込んでしまいましたが、勝ち切ることができたというのは自信になりなました。でも、明治戦のタイブレークでは引いてしまった自分もいたので、そこを改善しようと最終戦の慶大戦に挑んで。自分から積極的にポーチに出たりストロークから展開して相手を翻弄(ほんろう)することができたので、リーグ戦を通しては良かったなと思います。

――最後に、王座への意気込みをお願いします

チームとして勝ちたいのはもちろんですが、4年生のために最後に集大成を見せてから終わることができればいいかなというふうに思います。もちろん早稲田大学庭球部としても勝ちたいですが、4年生のために王座では優勝したいです。

巽寛人(スポ3=福岡・柳川)

――リーグ戦優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは

5戦全て出て4勝1敗だったのですが、その1敗も勝てる試合だったので悔しいというか、素直に優勝できたのはうれしいですが個人的にはもっと厳しくこれから頑張っていきたいという気持ちです。

――リーグ戦を総括して見つかった課題は

技術的な点で言えばポイントの始まりの一球目と二球目ですね。サービスとリターンをもっと強化していくということと、あとはどんなにプレッシャーのかかる場面であってもチャンスボール、例えばスマッシュだったりボレーだったり、攻めて甘くなったボールをしっかりと決め切るということが今後の課題ですね。

――きょうのシングルスでは、ファーストセットは2-5から巻き返しました。このセットを取り切ることができた要因は

相手の勢いのあるボールに気圧されたというのと自分の単発のミスもあって最初2-5とリードされてしまいまいした。でも、追い詰められても相手の嫌なところに落としたり自分の持ち味を発揮したりできたので追いつくことができたと思います。タイブレークも最初はリードを許す展開でしたが、自分のテニスがしっかりとできたからファーストセットを取れたのではないかなと思います。

――相手の鋭いサーブが印象的でしたが、実際に受けてみていかがですか

ビデオを見ていたので相手が良いサーブを打つということは分かっていたのですが、実際に受けてみると想像以上のサーブでした。普段から、もっと想像よりも上であることを想定して強く厳しいサーブも受けていかなければ対応できないと今回感じたので、今後は練習から意識してやっていきたいです。

――セカンドセットを振り返っていかがですか

セカンドセットは相手が崩れ始めて、自分のミスをなるべく少なくしようと思って打っていました。相手のフォアが入らなくなっていたのが伺えたので、しっかり相手のフォアを狙ってラリーに持ち込むようにしました。その相手の嫌なところを突くという作戦が型にはまったので、第2セットも勝ち切ることができたと思います。

――ミスを誘うプレーについて、具体的に意識したことは

そうですね、フォハンドでは特に深いボールを意識して打つことと、先ほどはフォハンドだけと言ったのですがバックハンドでもミスしているなと感じるところがあったので、高い打点でしっかり打たせるということを意識しました。

――団体戦としては約1か月後に王座が控えてます。王座への意気込みをお願いします

これからすぐに夏関が始まるんですけど、しっかりそこで上位に入って個人的にも強くなって、またチームとして集まったときにチームの大きな力になれるようにしたいです。まずは夏関で、経験を積んで王座につなげていきたいと思います。

松崎勇太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)

――リーグ戦は全勝優勝となりましたが、このことについてどのようにお考えですか

リーグ優勝したことについてはチームにとってはよかったですが、選手にとっては課題が残るリーグになったと思います。早慶戦に勝ったということはうれしいですが、まだまだここからが勝負になるなと思っています。

――明大戦から期間が空きましたが、どのように過ごされていましたか

やっぱり期間が長くなって、選手だったりサポートのみんなが気持ちをいれにくかったり疲れが見えることもありました。でも、今井さんをはじめ栗林さんたちが気合いを入れる時は入れる、休む時は休ませるというコントロールをしっかりしていて、それに倣ってみんな行動していたので、長くなった分辛かったこともありましたが、最後にこういったかたちで終われたのだと思います。

――ダブルスでは6-3、6-3勝利を上げ、このことがチームの勢いにもつながったと思いますが

そうですね。本当にしっかり勝たなければいけない相手だったので、簡単なスコアで勝つことができたというのは大きかったです。でも、もっと早く勝負をつけられる場面があったと思うので、そこはもっと反省して、周りにもいい影響を与えられるようなプレーができるようにしたいと思います。

――シングルスでは慶大の主将との対戦になりましたが、振り返っていかがですか

もう本当にひどい試合をしてしまって、チームのみんなに申し訳ないという気持ちしかないです。あの程度の試合しかできないのであれば選手として試合に出場する価値はないと自分でも思いました。本当にふがいないですし、周りに悪影響を与えてしまう試合内容でした。相手は主将で、やるしかないという気持ちで試合に臨んでくるだろうというのは分かっていたにも関わらずあの程度の反撃しかできなかったというのは自分の弱さが出た結果だと思います。もっと相手の勢いをはね返すことができる選手にならなければいけませんし、いろいろな意味で強い選手にならなければならないと感じました。あれだけコテンパンにやられてチームに負けをもたらしてしまったというのは自分でもショックで、落ち込む部分もあります。でも王座まであまり時間もないですし、落ち込んでいても周りによくない影響を与えてしまうと思うので、もっと信頼してもらえるように、自分を信じて戦える努力をしていきたいなと思います。

――今回のリーグ戦全体を振り返っていかがですか

ダブルスはずっと小堀とやってきて、シングルスもいろいろあって、負けてしまった試合もありました。シングルスでは1敗、ダブルスでは2敗してしまったのですが、やはり試合に出場している以上、負けというのは許されないと思います。小堀は緊張する中でも自分のできることを一生懸命やってくれていたのですが、二人でもっとできることを見つけて、ダブルスでもシングルスでも自分には何が必要かというのをもう一回しっかり見つめ直したいです。王座では気持ちの面でも強い選手としてコートに立って、チームに勝利を持ってこれるようにしたいです。

――王座に向け意気込みをお願いします

目標であった王座をリーグ優勝というかたちで迎えることができるのはとてもよいことですが、課題もたくさんみつかりました。僕の中では4年生と戦える最後の戦いというのには大きな意味があって、言ってしまえば同期と戦える最後の戦いになるので、4年生の花道をつくれるようにより一層努力していきたいと思います。

河野優平(スポ2=福岡・柳川)

――リーグ戦優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは

(リーグ戦で)女子が負けて、こういうことも起こりうるのだな、と思って。チームとして負けるということを考えたことがなかったので、勝ててほっとしています。

――河野選手はダブルス1として出場されていましたが、今回のリーグ戦全体を振り返っていかがですか

悪い試合というのはほとんどなくて、終始いいかたちだったなと思いますが、王座までは1カ月あるので一からしっかりやり直していきたいと思います。

――きょうの上杉・高田組との対戦は、インカレ決勝のリベンジマッチとなりました

それはすごく意識していたことでしたし、チームとして考えてもダブルス1の勝敗がチームの勝敗につながるということは感じていました。インカレでやられたことを同じパターンではやられないように、相手をしっかり分析して、(インカレの時とは)また違うダブルスのかたちで戦ったので、それがうまくはまったのかなと思います。

――きょうの対戦に向けてしっかり準備してきたということですね

そうですね。技術面としてはそこまで準備する時間はなかったのですが、相手のしてくるプレーを読んで、相手が狙ってくるところを絞って…ということはやってきました。

――リーグ戦を通して見つかった課題や得られた収穫はありますか

今大会はサービスゲームのキープ率が良かったなと感じていて、それはこれからも持続していきたいですし、サーブ力の強化をもっとしなくてはいけないなと思っています。課題としては、今大会はボレーで決められる場面を決め切れていないところがあったので、そこでしっかり決め切ることができれば今後ももっといいダブルスができるのかな、と思います。

――約1カ月後には王座が始まります。意気込みをお願いします

きょうもいいかたちで慶大に勝てたので、王座はもっといいかたちで優勝できるように頑張っていきたいと思います。

三好健太(スポ2=埼玉・秀明英光)

――リーグ戦優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは

優勝を目指してみんなでやってきたのでうれしい気持ちはあるのですが、僕らの最大の目標としてはやはり王座で優勝することなので、王座で最後にみんなと笑いあいたいです。

――本日の試合を振り返って

僕は第2戦、第3戦とファイナルセットで負けてしまっていて、自分の中で課題が明確になっていました。今回は空き日ができたのでその課題をしっかり埋めてから臨んで、それが良い方向に向かった試合になったと思います。

――調整された点はどのあたりですか

相手に攻められたときに後ろに下がって受けてしまうことが第2戦、第3戦では多かったので、この試合では前に出て先に展開することを意識しました。ポジションの上げ下げが重要なことは前から分かっていたのですが、今回はそれがしっかりできたと思うので継続していきたいですね。

――相手側もネットプレーに上がってきましたね

僕自身は前に出られてもあまり意識したりはしないので、落ち着いてプレーするということを心がけています。でも第2セットで、ロブなどで逃げてしまう場面もあったので、気を強く持ってやっていかなければいけないなと思いました。

――終始主導権を握る展開になりました

僕はディフェンスは自分としてはできると思っているので、攻めを意識していました。あまり同じところで打たせないようにして、左右に振るということが今回はできていたので、それも影響したかなと思います。

――本日の試合で得られた課題や収穫はどういった点でしょうか

早慶戦に出たのが初めてで、この独特の空気の中でプレーをするのはとても緊張しましたが、それでも良いプレーができたのはプラスに捉えています。この先はディフェンスだけでなく攻撃的なプレーをしなければ上に行けないと思っているので、練習の時からテンポの速さと、下がったときにしっかり深く打つことを意識していきたいと思います。

――やはり早慶戦は他の試合とは違いますか

OBの方々や父兄の方々がたくさんいらっしゃるので、緊張感はやはりとても大きいです。しかし、今後はそのようなプレッシャーのかかる試合も増えてくると思うので、あえてその緊張感をつくり出して練習していきたいです。大事な場面で攻め切れなかったり、ミスしてしまうということもそのような部分が関わっていると思うので、そこは自分自身で認めて、今後は攻めれるように頑張っていきたいです。

――最後に、王座への意気込みをお願いします

4年生のみなさんと一緒に戦うのは最後になるので、連覇して4年生を優勝で終えさせてあげたいという気持ちが強いです。絶対に優勝します。

坂井勇仁(スポ1=大阪・清風)

――リーグ戦優勝おめでとうございます。いまのお気持ちをお聞かせください

(きょうの慶大戦で)自分自身が単複2勝できて嬉しい気持ちもあるのですが、それはサポートしてくださった他の選手たちやコーチやOBの方々のおかげなので、感謝する気持ちを忘れないで、王座(全日本大学対抗王座決定試合)でも絶対に自分が出て全勝するという気持ちで1カ月過ごしていきたいと思います。

――リーグ戦では1年生ながらチームに貢献していらっしゃいました。振り返っていかがですか

明大戦でシングルスに出場した時には初めての緊張感があって、すごくあがってしまった部分があったのですが、応援してくださっている先輩方やコーチに勇気をもらって、自分ひとりで戦っているんじゃないんだと感じてプレーすることができたので、そういう意味ではいい経験をさせてもらえました。これから自分が強くなるために何が必要なのかが見えてきたので、しっかり練習して王座に臨みたいと思います。

――きょうの試合はどのようなお気持ちで臨まれましたか

春の早慶戦ではダブルスだけの出場だったのですが、シングルス4、5、6で2本落としていたので、自分が出て絶対に勝ってやるという気持ちでずっと練習していました。それが今回しっかりと実現できたので、ひとまずは良かったと思っています。

――きょうのシングルスの試合に点数をつけるとしたら何点ですか

70点くらいです。

――評価しているのはどのような部分ですか

相手の動きを見て左右に振り分け、最後は自分の得意なフォアで攻めて決めるというパターンが試合を通してしっかりできていました。僕の課題でもあるのですが、しっかりネットに出てポイントをとるというパターンも混ぜて相手を惑わすプレーができていたので、そういう意味では70点分くらいあるのかな、と。

――あとの30点分はどのような部分なのでしょうか

もう少し前に入って攻めたかったというのが本心なのですが、まだまだ自信のあるプレーができなくて。もうひと踏ん張りできればもう少し低いスコアで相手をねじ伏せることができたのかなと思っています。

――ダブルスでは第1セットがタイブレークにもつれこみ、競った試合展開になりました

栗林さん(聡真、スポ4=大阪・清風)とは春の早慶戦から組ませていただいていて、本当はちょっとイライラしているかもしれないんですが(笑)、競った場面では引っ張っていただいたり、僕の気持ちもしっかり上げるような言葉をかけてくださったりしています。自分でも上げないといけないと思っているところで栗林さんにもワンプッシュされていて、きょうも栗林さんがタイブレークのセットポイントでリターンエースをとって決めたのですが、ああいう場面では先輩からの声かけはすごく力になっています。

――最後に王座への意気込みをお聞かせください

自分が出た試合は全勝して、4年生を最高の形で引退させてあげたいので、この1カ月の過ごし方をしっかり考えて練習したいと思います。