船水、上松が世界の舞台へ!

軟式庭球

 味の素ナショナルトレーニングセンターにて第18回アジア競技大会日本代表候補選手発表会見が行われ、選手、監督が大会の抱負を語った。早大からは船水颯人主将(スポ4=宮城・東北)と上松俊貴(スポ2=岡山理大付)が代表入り。国際大会を経験してきている二人だが、アジア競技大会は初出場となる。また、唯一本大会に出場経験があり、主将に指名された長江光一(平22スポ卒=現NTT西日本)も早大出身と、早稲田大学に取っても注目すべき大会となりそうだ。

アジア競技大会への想いを語る船水

 4年に一度開催されるアジア競技大会は、ソフトテニス競技者が一番重要視する大会である。日本男子は2006年ドーハで開催されたアジア競技大会の男子団体金メダル獲得以降、2010年大会では中華台北に、2014年大会では韓国に、共に決勝戦で敗北し悔しさを噛み締めてきた。この2国に加え、今年は開催国であるインドネシアも油断できない相手になると予想される。アジア競技大会について船水は「この大会で韓国や中華台北に勝つことで本当のチャンピオンになれる」、上松も「アジア競技大会で勝てなければ、この先他の国際大会で韓国に勝ったとしても意味がない」とこの大会で勝つことの重要さを語った。また、大学1年生時からアジア競技大会の代表に選ばれ活躍することを目標としていた船水は、「この大会に向けてパワーとスピードとフットワークを強化してきました。シングルスを得意としているので強化した部分を存分に発揮し躍動感あるプレーで日本チームにいい流れを引き寄せれるように頑張りたい」と体力やスピード面で優れている海外選手と互角に戦える準備ができていることをアピール。男子代表では最年少の上松は「応援でも、試合でも誰よりも元気で明るくプレーして金メダル獲得に貢献したい」と若さを生かした思い切りのいいプレーで日本チームを盛り上げていくことを誓った。

初のアジア競技大会に挑む上松

 注目度の高いアジア競技大会で優勝することの意味は大きい。メディアへの露出が多くなることで、マイナースポーツであるソフトテニスを多くの人に知ってもらい、競技者を増やすことにつながっていく。普段は早大軟式庭球部を大将ペアとしてけん引してきている船水・上松ペア。今度は舞台を世界に移し、早大を、日本を、そして未来のソフトテニス界を背負って、日本男子金メダル獲得の立役者となるべく残り3ヶ月調整を行う。

左から上松、船水、長江選手

(記事 栗林桜子 写真 山浦菜緒)