後半に突き放し、開幕二連勝

女子バスケットボール

 関東大学女子リーグ2戦目、連勝を目指す早大の相手はきのうと同じく松蔭大。攻守の速いワセダのバスケットで流れを掴み相手を圧倒したいところだったが、ファウルが重なり拮抗した展開に。それでも試合中に徐々にチームを修正していき、最終スコア93-61で勝利し見事開幕二連勝を掴み取った。

 第1クオーター(Q)は両チームゴールの少ない落ち着いた展開に。きのうの試合で反省点として挙げていたディフェンスの部分を修正しようという気持ちを感じさせるプレーを見せる。ベンチもディフェンスに対する声かけが多く、チームとしての意識を感じた。オフェンス面ではF内山未悠(社3=愛知・桜花学園)がミドルやドライブで確実に点を取っていく。しかし第2Q、リバウンドを拾うことに苦戦した早大はチームファウルになってしまう。そこから相手に点差を詰められてしまい、前半を40-31で終える。

正確なシュートでチームの得点源を担う内山

 迎えた第3Q、相手にスリーポイントを沈められるなど拮抗した状況の中で流れを変えたのがC田中真美子(スポ4=東京成徳大)。バスケットカウントを獲得し点差を広げると直後に巧みなフックシュートを魅せる。勢いづいた早大はG高田静主将(スポ4=山形市立商)が鋭いパスとドライブで松蔭大を翻弄する。F澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)も気迫のこもったディフェンスでチームを牽引する。最終第4Qは内山を中心とした速攻や、高田・田中のホットラインなど多彩な攻撃の形を見せじわじわと点差を広げていく。終盤にはG長谷川玲子(社4=福井・足羽)が難しいショットを沈める。最終スコアを93-61とし、開幕二連勝を飾った。

素早い攻撃とアウトサイドシュートで貢献する長谷川

 高田・田中・内山の三本の柱が躍動した。三人が合計で決めた74点はチームの総得点の約八割になる。この強力な柱がいるからこそ厳しい時間帯も大崩れすることなくチームを立て直せたのではないだろうか。特に高田はリバウンドもチーム最多の9回と攻守に獅子奮迅の活躍だった。何より、全員が献身的に走るトランジションが速いワセダのバスケットは、観戦している我々を楽しませてくれる。昨年度の雪辱を果たすべく、優勝まで駆け抜けて欲しい。

(記事 森田和磨、写真 阿部かれん)

第68回関東大学女子リーグ戦 9月2日(vs松蔭大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 18 26 27 93
松陰大 11 20 11 19 61
◇早大スターティングメンバー◇
G#21 高田静(スポ4=山形市立商)
G#3 長谷川玲子(社4=福井・足羽)
F#23 澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)
C#25 中村美羽(社3=千葉・昭和学院)
F#37 内山未悠(社3=愛知・桜花学園)
コメント

F内山未悠(社3=愛知・桜花学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

チーム的には監督からもあったんですけど、出だしとか最初から勢いがなくてワセダのバスケットをしたいというのができなかったので、点差的にはずっと勝ってはいたんですけど、内容とか雰囲気とか勢い的に負けていた部分があったのでそこは反省だったかなと思います。後半は少し修正できたんですけどそれを最初からできなかったのがやっぱり反省点かなと思います。

――修正したのは具体的にどのようなことですか

前半が終わった時にコート内もそうだしチームの雰囲気が全然良くなくて、具体的にはリバウンドを取れなかったところだったので、ハーフの時にみんなで切り替えようと声を掛け合って、リバウンドを一回で取ることをまず意識した上で声を掛け合って雰囲気をよくするとかちょっとしたことなんですけど、前半暗かったところをみんなで意識的に気持ちの面で上げていこうという話をしました。

――きのうディフェンスが課題に上がっていましたがディフェンス面はいかがですか

きのうはスリーポイントをやられていたのでみんなで話して、間合いだったりとかセンターのジャンプシュートを意識的に止めようと話して、きょうはそこが完璧ではなかったですけどきのうよりは止めれました。逆に、打たれた後のリバウンドが取れなかったのでディフェンスの課題は残っちゃったなと思います。

――ご自身のプレーはいかがでしたか

チームの課題で上がったところなんですけどボックスアウトで自分のところでやられてしまったので、どんなに身長が高い相手でも絶対にボックスアウトをして一回でリバウンドを取るというのがチームとしてもそこが課題だと思いました。

――リーグ戦でのご自身の目標は何ですか

自分自身というかチームとしてはやっぱり全勝優勝なんですけど、内容にこだわってワセダのバスケットを40分間貫いたり、チームルールを徹底すべきところをみんなで徹底した上での勝ちとか優勝が大事だと思うので、そこは2ヶ月間と長いんですけど頑張っていきたいです。

――次の試合への意気込みをお願いします

たくさん課題が上がってできたところもできなかったところもあるので来週までに改善して一試合一試合徹底して優勝を目指していきたいなと思います。