ライバル相手に完敗、リーグ戦3敗目

女子バスケットボール

 完敗だった。幾度となく熱戦を繰り広げてきた因縁の相手に、スピード、パワー共に及ばなかった。G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)やG高田静(スポ3=山形市立商)が効果的にスリーポイントを沈めたが、テンポ良くオフェンスを展開する相手に15点差をつけられ敗北。あすこそは勝利し、関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)優勝へ望みをつなぎたい。

 

 立ち上がりにリズムをつかめなかったのが敗戦の一因だ。シュートがことごとくリングに嫌われ、4分間得点を奪うことができなかった。一方の相手は岡田英里(東京医療保健大)の鋭いドライブを中心に、着実に加点していく。なんとか流れを変えたい早大は、砂川の速攻からの得点や、C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)などで一矢を報いる。しかしファウルがかさみ、なかなか積極的な動きができず、21-37と大きなビハインドを負って試合を折り返した。

 

スリーポイントと速攻で活躍した砂川

 

 「後半はすごく強気にできた」(高田)と語るように、前半に比べるとオフェンスリバウンドが取れるようになる。さらに激しいプレスをかけることで、相手のバイオレーションを誘発する場面も見られた。さらに、C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)を始めとするインサイド陣が奮闘し、ゴール下で得点を稼ぐ。しかし、相手は力強いドライブインからバスケットカウントを獲得するなど、勢いのあるプレーを重ね、ベンチの雰囲気も最高潮に。相手の流れるようなオフェンスを最後まで止めることができず、55-70で黒星を喫した。

 

あすの勝利は高田がカギとなる

 

 なんとしてでも勝利したい、リーグ戦1位同士の直接対決であったが、相手の背中は遠かった。「出だしで自分たちのバスケットができなかった」と高田が語るように、試合序盤に相手を勢いに乗せてしまったことが、点差を詰められなかった原因として挙げられる。あすは試合の出だしを修正すれば、勝利は見えてくるはずだ。もう後がない、もう負けてはいけない。「きょうの倍返しをする」(高田)。必ずリベンジを果たしてくれるはずだ。

 

(記事 下長根沙羅、写真 吉田寛人、石井尚紀)

 

第67回関東大学女子リーグ戦 10月14日(vs東京医療保健大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

15 15 19 55
東京医療保険大 16 21 16 17 70
◇早大スターティングメンバー◇

F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
C#  24  今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)
C#  14  田中真美子(スポ3=東京成徳大)
G#  21 高田静(スポ3=山形市立商)
F#5   細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)

コメント

C田中真美子(スポ3=東京成徳大)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

出だしのところで相手の激しいディフェンスに対してちょっと受け身になってしまって、自分たちのオフェンスができなかったのが、出だしのところで点差がついちゃってそれが結局詰められなかったので次はしっかり出だしからやっていきたいなって思うのと、自分自身あまりオフェンスがうまくいかない中で、イージーシュートを落としてしまうっていうのがあったので、そこはしっかり修正していきたいです。

――きょうの試合に向けてどのような対策をしましたか

先週の試合が終わってからずっと医療に対しての守りをチームで考えて、それを1週間やってきました。

――インサイドはきょう攻めにくかったですか

自分は全然だめだったんですけど、中田とかは後半しっかりインサイドで点を取れてたので明日も攻めていけたらいいなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

今日はとにかくシュートが入らなくて、チームのボールなのでしっかりシュートは決めきるっていうのと、もっとオフェンスリバウンドに飛び込んでいけたらいいなと思います。

――最後に明日の試合への意気込みをお願いします

もう負けられないので、今日のことは切り替えてチーム全員で頑張って絶対勝ちたいと思います。

G高田静(スポ3=山形市立商)

――きょうの試合全体を振り返っていかがですか

出だしのところで自分たちのバスケットができなくて、悪い出だしになってしまったので、そこがすごく負けにつながってしまったと思います。

――試合前のプランはありましたか

相手はピックが多いチームなので、そこのディフェンスのところをしっかりと守って、フェイントにボールを入れさせないようにしようと言って、試合に臨みました。

――相手がドライブを多用して攻めてきました

相手が自分たちがピックに対するディフェンスをどうするのかを分かってきて、それをすごく練習してきて、自分たちより1つ上手で、最後まで修正できずに試合をやってしまったので、しっかり反省してあしたは同じことをやられないようにしたいです。

――その中でご自身のプレーはいかがでしたか

前半のところで自分がボールを持ち過ぎてしまって、そこでワセダのバスケットというのを崩してしまったと思うので、あしたは持ち過ぎないようにします。また、後半はすごく強気にできて、良かったと思うので、持ち過ぎないことに注意しながらも、強気でチームを引っ張れるようにしたいと思います。

――最後にあしたの試合への意気込みをお願いします

優勝するためにも絶対に負けられない試合なので、きょうの倍返しをして、15点差以上取る気持ちで、チーム一丸となって戦っていきたいと思います。