ダブルスコアで開幕連勝スタート

女子バスケットボール

 きのう開幕したリーグ戦、初戦を難なく突破した早大。2戦続けての同じ相手、関東学園大ときょうも大差をつけた結果が期待されていた。前後半共に落ち着いたプレイで勝利した早大であった。

 きのうと同じで第1クオーター(Q)の立ち上がりは早大が制していたが、相手はきのうのようにはいかなかった。早大の怒涛の攻めに食らいついていき、相手主将のミドルシュートを中心に外からの得点で大差をつけさせない。だがこれは早大のインサイド陣の強さを物語っている。中の強い早大はゴール下での得点を重ねる。第1Q最後の攻めでは24秒ぎりぎりのゴールで諦めない粘り強さを見せつける。26−11で試合が再開、C今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)のリバウンドからのシュートでインサイドを早大が制す。早大は時間を使った攻めで落ち着いてシュートを決める反面、相手は外角からのシュートや速攻などで早大の高さに太刀打ちできていない。早大のインサイド陣のみしか中で勝負できないわけではない。G高田静(スポ2=山形市立商)はパワードリブルでじりじりとゴール下まで攻めシュートを決めた。前半終了の合図の前にG中村和泉(社4=山口・慶進)が会場の心を掴むプレイを見せてくれた。残り1秒でハーフコートから放たれ綺麗な弧を描いたボールがゴールに沈み、48−24で前半を終える。

鋭いドライブを見せたG砂川夏輝(教3=沖縄・西原)

 後半第3Qでは、ここまで食らいついてきた相手が先手を奪い流れを変えようとする。しかし早大はものともしなかった。先手を取られてから6分間相手に得点を許さず21得点を挙げた。前半の攻めとは変わり外からのシュートも増え多種多様なプレイで相手を翻弄(ほんろう)した。開始6分、中村和のゴールに吸い込まれる程綺麗なスウィッシュ、5分にはF加藤臨(スポ4=山形市立商)による鋭いドライブからのストップシュートで相手を圧倒する。早大の果敢な攻めにより相手のチームファウルを誘発しフリースローでさらに得点差を引き離し、71−32で第3Qを終える。続く第4Q、またもや先手を奪取されるもミドルシュートで隙を見せない。第4Qは第3Qと同じ展開になりフリースローで得点を重ね、89−40でリーグ戦2戦目を制した。

相手のディフェンスをものともしない高田

 前日同様、関東学園大を相手にダブルスコアで勝利したが前日の試合結果に比べ相手に1ゴール多く決められている。同じ相手との連戦で見えてきた課題もあるだろう。その課題を克服しどのように成長していくのか、今後の試合に注目していきたい。

(記事、写真 鈴木直人)

第66回関東大学女子リーグ戦 8月28日(vs関東学園大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

26 20 25 18 89
関東学園大 11 11 10 40
◇早大スターティングメンバー◇
F#7  加藤臨(スポ4=山形市立商)
G#17 中村和泉(社4=山口・慶進)
C#24 今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)
F#10 萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園)
C#25 中村美羽(社1=千葉・昭和学院)
◇主なスコアリーダー◇
得点  今仲杏奈:18得点
リバウンド  加藤臨:9リバウンド
アシスト  高田静:3アシスト
コメント

G山田桃子(教4=千葉・幕張総合)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

同じ相手と二回当たるのですが、きのうできなかった点をチームとして修正してもっと高いレベルでやろうねと言っていて、それをチーム全体としては表現できていたと思うし、みんなで許さないところは許さないという風にして、目的を持ってプレイできたと思います。

――同じ相手と2回戦ってみて課題はありましたか

関東学園大はスクリーンを多く使うチームだったのですが、そのスクリーンに対するディフェンスはまだ課題が残る部分があって、これから1部のチームと当たる際に、その部分はもっと精度の高いディフェンスができるようにしていかないといけないなと思います。

――山田選手の早稲田での役割とそれを果たすためにはどうしていますか

1つは私は試合に出る時間が短くてベンチにいる時間とか試合に至るまでの平日の練習が1番大事になってくるので、そこで主力の人たちが気持ち良くコートの中でプレイできるようにだったりとか、出てる人は気付かないところで外から見ていれば分かる視点っていうのがあるので、そこをしっかり共有してベンチにいる時に声かけをしたりするのが自分の大きな役割だと思っています。そこに関してはいろんな視点から試合を見る、ただ応援するのではなくて、そういうところを意識しています。試合に出た時は、攻撃に入る最初のパスをするPGなので、そこの自分の動きでオフェンス決まると思っていて、自分がパスして勢いよくきれていったりとか、あるいはパスをもらって展開をしたりだとかオフェンスを作るっていう意味、流れを作る意味で自分は重要な役割かなと思っています。

――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします

本当に最後のリーグ戦なのでとにかく優勝したいってのが1番にあって、去年と一昨年どちらもリーグ戦優勝していて、その優勝の中で試合に中心に出ているメンバーではなくて出てないメンバーが対戦相手の分析をするのですが、そこが本当に重要なポイントでそこで勝ったなと去年も一昨年も思っているところが大きかったので、今年も絶対優勝したいし、そのために自分ができることは何一つ後悔することなくやりたいなと、意気込みは100%、120%くらい気合が入っています。

――次の対戦相手は順大ですが対策はしていますか

これからビデオなど見て分析して次の1週間で順天堂に対しての対策をしていくのですが、すごく運動量の多いチームで順天堂は毎年特徴があって、相手チーム役を練習でするのですがそれを早大のみんなは楽しんでいるので、練習で存分に主力を困らせて試合で困らせないように、精度の高いものをつくっていきたいと思います。

――次の試合への意気込みをお願いします

とにかく一戦必勝なので目の前の1試合1試合ってのを潰していった結果が優勝に繋がると思うので、相手がどんどん強くなっていくので一瞬も気を抜かず、それでいてもコートに出ている全員がバスケットを真剣に楽しむっていうことができれば1番いいと思うので、もちろん絶対に勝つっていう気持ちもそうですし、自分たちのプレイをどんどん試合の中で確立していくというか、試合の中でどんどん良くなっていくといいなと思っています。