序盤で畳みかけ勝利し決勝リーグ進出を決める

女子バスケットボール

関東大学女子選手権(トーナメント)、早大にとっては3日目となるこの日は決勝リーグ進出を懸けて専大との一戦に臨んだ。今大会で初となる1部リーグ所属のチームとの対戦となったが、序盤からシュートが決まっていく。追い上げを許す場面もあったものの、序盤に作った圧倒的なリードを守りながら試合を優位に運んでいく。ディフェンスでも安定感を見せた早大はこの試合に70-52で勝利。昨年に引き続き、見事決勝リーグ進出を決めた。

圧巻の立ち上がりであった。先取点こそ専大に許したものの、その後の早大はエンジン全開。C今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)のスリーポイントシュートを皮切りに、中長距離のシュートが全く落ちず、何と連続18得点で一気に相手を畳みかける。第1Q終盤からから第2Q中盤にかけて、相手にオフェンスリバウンドを奪われ始めると一時は4点差にまで詰められてしまうものの、G中村和泉副将(社4=山口・慶進)が積極的なオフェンスで仕掛け、チームは再び落ち着きを取り戻し前半を38-28で折り返した。

外からのシュートも積極的に狙う今仲

後半はディフェンスから流れを作り、開始5分で12-3のラン。これで再び20点差とリードを盤石なものにすると、そこからは落ち着いたゲーム運びを見せる。C中田珠未(スポ1=東京・明星学園)がインサイドで豪快なリバウンドを奪い相手にセカンドチャンスを与えず奮闘すると、ガード陣も中村らが得点を重ねる。最後はF内山未悠(社1=愛知・桜花学園)が速攻を2本沈め、最終スコア70-52でゲームを終えた。

インサイドで力を発揮したC田中真美子(スポ2=東京成徳大)

オフェンスとディフェンスがかみ合い、素晴らしい試合運びで決勝リーグ進出を決めた早大。昨年はこの決勝リーグの舞台で辛酸を舐め、4位という不本意な結果に終わった。今季目標に掲げる「四冠」という大きな目標。それを達成するための最初のヤマ場となるのが、決勝リーグの三試合となるであろう。昨年の借りを返すため、そして目標を成し遂げるために、早大の負けられない戦いは続く。

(記事 秋間勇人、写真 橘高安津子)

第50回関東大学女子選手権 5月11日(vs専大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 16 16 16 70
専大 12 16 11 13 52
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
F#7 加藤臨(スポ4=山形市立商)
F#10 萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園)
C#24 今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)
C#14 田中真美子(スポ2=東京成徳大)
◇主なスコアリーダー◇
得点  田中真美子:13得点
リバウンド  今仲杏奈:10リバウンド
アシスト  萩尾千尋:3アシスト
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コメント

内山未悠(社1=愛知・桜花学園)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

エンジンがかかるまで時間のかかる相手だったので、最初に攻めて点差が開いたのは良かったです。途中から相手のシュートが入り始めたときに少し点差が縮まってしまったんですけど、そこでもちゃんと持ちこたえることができたのでゲームを通して良かったと思いました。

――ご自分のプレーを振り返ってみていかがですか

相手がオールコートで当たってきたこともあるんですけど、裏のスペースができたところに走っていってどんどんつなごうと思ってシュートを狙いました。

――これからどのような選手になっていきたいですか

同じポジションには加藤臨さん(スポ4=山形私立商業)や萩尾千尋さん(スポ3=愛知・桜花学園)がいらっしゃるのですが、先輩方のように安定して点を取れて目立つような派手なプレーでなくても、裏でしっかりスペースをあけたり、スクリーンをかけて仲間をいかしつつ自分の持ち味を出していけるような選手になっていきたいと思います。

――次の試合への意気込みをお願いします

まだ相手は決まってないのですが、今までよりもレベルがどんどん上がってきているので、その中でもゲームを通して最初から最後までワセダらしいバスケットを出せるように、チームが一つとなって戦っていきたいと思います。