攻めの姿勢を貫き、決勝リーグ進出を決める

女子バスケットボール

 関東大学女子選手権(関東インカレ)も3戦目。この試合に勝てば決勝リーグ進出が決まる中、松陰大との試合に臨んだ。この日は立ち上がりから早大がペースを握り、終始リードする。勢いのある攻撃で相手を圧倒し、今大会一つ目の山場である試合を勝利で飾った。

 第1クオーター(Q)立ち上がり、C今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)の高さを生かしたポストプレーからのシュートや、スティールから速攻を見せるなど、早大の強さを存分に発揮してリードを広げていく。しかし第2Qでは、シュートを得意とする相手に外からのシュートを多く決められてしまい、点差を徐々に縮められてしまう。また相手の激しいディフェンスによりパスが回りづらくなり、オフェンスのバリエーションも少なくなってシュートが決められない時間が続いた。結局3点差に詰め寄られ、前半を終える。

スタメン起用が続くSG酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)は、この日も安定したプレーを見せた

 後半はテンポよくパスをつなぐようになり、G田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)を中心に相手のディフェンスを崩していく。その田村が得意のスリーポイントシュートを決め再び10点のリードを奪うと、そこから早大らしい積極的な攻めの姿勢を貫き、第3Q終了時点で20点の差をつける。続く第4Qでは相手に連続してスリーポイントシュートを許してしまうなど、ディフェンス面での不安が見られたが、オフェンスの勢いは衰えず最後まで攻めの姿勢を貫いた。結局71-59で早大が逃げ切り、見事決勝トーナメントへの進出を決めた。

1年生ながら活躍しているC田中真美子(スポ1=東京成徳大)

 ここ2試合で見られたような、立ち上がりから相手にペースを握られてしまうという課題も、きょうの試合では改善できていた。しかし次のステージである決勝リーグは、強豪が集まり戦う場。これまでの試合で見つかった課題を短期間でどこまで修正できるのか。また、チームとしてもどこまで底上げできるのか。今後の戦い方に期待したい。

(記事、写真 橘高安津子)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません


第49回関東大学女子選手権 5月12日(vs松陰大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

18 17 24 12 71
松蔭大 10 22 22 61
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)
F#7 加藤臨(スポ3=山形市立商)
F#11 根岸夢(スポ4=東京成徳大)
SG#31 酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)
C#24 今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)
◇主なスコアリーダー◇
得点  今仲杏奈:16得点
リバウンド  今仲杏奈、根岸夢:8リバウンド
アシスト  萩尾千尋、田村未来:3アシスト
コメント

F加藤臨(スポ3=山形市立商)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

立ち上がりから自分たちのペースで進められたと思うので、そこはいつもと比べて良かったかなと思います。ただディフェンスではまだ安定しない部分もあるので、そこがまだ課題かなと思います。

――早大の強みでもあるインサイドでの攻撃が多く見られましたが

相手にあまり高さが無かったのでスピードだったり高さで仕掛けることができたと思います。

――終盤は相手のスリーポイントシュートを決められる場面が何度かありましたが、いかがですか

相手は上手いシューターが何人もいたので、シュートがよく入るというのは分かっていたんですけど、もっと自分たちのディフェンスを工夫してやっていれば防げたんじゃないかなと思います。

――決勝リーグ進出が決まりましたが、今後に向けて意気込みをお願いします

まずは次に向けてしっかり体を休めて、試合が始まったらチーム一丸となって戦って行きたいと思います。