江戸川大に大差をつけて勝利! インカレ出場へ望みつなぐ

男子バスケットボール

 ついに終わりが見え始めている関東大学リーグ戦(リーグ戦)。現在13位と自動降格圏内にいる早大は14位の江戸川大との負けられない一戦に臨んだ。序盤は江戸川大にスリーポイントを立て続けに決められ、リードを許す。しかし第2クオーター(Q)出だしのG岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のスリーポイントをきっかけに流れが変わる。早大がリズム良く得点を重ねて逆転に成功し、6点リードで前半を終えた。後半に入っても早大の勢いは衰えず、スリーポイントを量産。終始点差を広げ続け、108-67で完勝を収めた。

 試合は江戸川大の連続得点でスタート。岩屋、F星川堅信(スポ4=京都・洛南)が得点し返すが、江戸川大がスリーポイントを決めて流れをつかむ。早大はG城戸賢心(スポ1=福岡第一)、F三浦健一(スポ1=京都・洛南)がバスケットカウントを成功させ食い下がるも、江戸川大のスリーポイントを止められず。19-22と3点ビハインドで第2Qへ。第2Q開始直後、岩屋がスリーポイント決めると、流れが早大に傾く。続けてG下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)がスリーポイントを決め、逆転に成功。江戸川大は負けじとスリーポイントを決め返すが、早大も三浦が決め返す。リズムをつかんだ早大がシュートを好調に決めていき、前半を44-38で折り返した。

スリーポイントを打つ岩屋

 後半戦、最初の得点は星川のスリーポイント。続けて下山、三浦が得点する。さらにG堀陽稀(スポ2=京都・東山)がリバウンドや速攻から得点につなげ、点差を広げていく。相手にペースを渡すことなく、24点リードで第3Qを終えた。第4Qに入っても早大の勢いは衰えない。岩屋の速攻や星川のスリーポイントで得点を伸ばしていく。第4Q中盤からはメンバーを全員変更し、F細溪宙大主将(教4=東京・早実)も久しぶりにコートへ。G高田和幸(商2=京都・洛南)、F小野功稀(社3=新潟・開志国際)のスリーポイントが炸裂し、ベンチは盛り上がりを見せる。最後まで高い得点力で江戸川大を圧倒した早大が108-67で完勝を収めた。

シュートを打つ堀 チーム最多の20得点を挙げた

 「本当に負けられない状況」(細溪)だったが、プレッシャーをはねのけ見事快勝した。細溪は流れを変えた第2Qについて、「ポイントはディフェンスだった」と振り返る。早大のシュートが好調だったことに加え、強固なディフェンスで相手のオフェンスを抑え込んだことが今回の勝利につながった。長期にわたるリーグ戦も残り3試合。次戦の相手は1巡目では敗れた明治大だ。未だ自動降格圏を抜け出せていない早大はもう一戦も落とせない。細溪は「絶対勝ちます」と力強く宣言した。インカレ出場に向けて、ここからが正念場だ。

(記事、写真 権藤彩乃)

第99回関東大学リーグ戦 10月22日(vs江戸川大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

19 25 30 34 108
江戸川大 22 16 12 17 67

◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

コメント

F細溪宙大主将(教4=東京・早実)

――2部降格を避けるために勝たなければいけない重要な試合でした。チームとしてどんな意気込みで臨みましたか

 拓大戦のときの悔しさが全員にあって、それを忘れないようにと1週間言い続けていました。本当に負けられない状況でした。勝つしかなかったので、勝とうと言い続けてきました。

――第1Qは江戸川大にリードされましたが、その流れを変えた第2Qを振り返っていかがですか

 ポイントはディフェンスだったと思います。第2Qからスティールや相手のターンオーバーの数が増えました。そういう速攻から、足を使ったうちのバスケットで点数が取れ始めて、さらに江戸川大の点数が伸び悩んできて、逆転につながったと思います。第2Qにそういったことができたのは収穫ですが、それを第1Qからやれるようにするのが大事だと思います。

――細溪主将のベンチから声を出す姿が印象的でした。キャプテンとして心がけていることは

 ずっとしゃべり続けるということもそうですし、堅信(星川堅信)とかとしゃべっていてすごく思うのですが、ベンチからネガティブなことを言いすぎるとテンションは上がらないので、ポジティブな言い方にするように意識しています。

――終盤にプレータイムがありましたが、いかがでしたか

 いや〜…もっとやれますね(笑)。普段の練習ではシュートタッチ良いなと思っていたので。最後だけではなくて、他の時間でも試合に絡めるような練習をしたいです。自分の中では最近はそれくらいパフォーマンスが上がってきているんじゃないかなという実感があったので、それを継続していって、どれだけ今後のリーグ戦で絡んでいけるかだなと思っていましたが、今日のパフォーマンスはひどかったです(笑)。個人的にはあまり良くなかったですが、ここ最近不調だったシューター陣、今日誕生日だった小野や、高田がスリーを決めてくれました。こういう試合で決められたっていう感覚を持って次の試合に臨めたら、チームに大きなプラスになるので、そういう意味では最後の4分間は良かったと思います。

――リーグ戦のこれまでの試合をキャプテンとしてどのように評価していますか

 勝ちたいところ、落とせない相手というところで、落としてきたのがこのリーグ戦です。1巡目も勝ちたいところで勝てずに、結局最初の2勝で終わってしまって、最後に東海大に勝てたからOKではなくて。やるべきことをやっていれば勝てた試合がいくつもあります。それがリーグ戦通しての反省です。あと3戦はそれをやり切れば勝てる相手なので、やるべきことをやって、チームで取り組んで勝ち切れるようにやっていきたいです。

――次戦への意気込みをお願いします

 絶対勝ちます。次戦だけではなくて、中央戦(最終戦)まで、全部勝ちます。