松山大を圧倒し、4年生を送り出す 

男子バスケットボール

 「不完全燃焼です。チームとしても今シーズン通してもっと(上位に)行けた」(G土家大輝、スポ4=福岡大大濠)。全日本大学選手権(インカレ)の予選リーグ2戦目、早大は松山大を129−72で圧倒したが、前日の大阪産業大との試合結果(●74−82)により、インカレトーナメントに進むことは叶わなかった。

 ラストゲームになることが決まっていた今試合、「最後に4年間の集大成を見せられたら」と土家は試合にかける思いを明かした。スターティングメンバーにはベンチ入りした4年生全員の姿があった。F宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)がスリーポイントで先制点を決めると、その後も松山大を圧倒。宮川は第1クオーター(Q)で3本のスリーポイントを沈め、チームとしても30−17と大きくリードして終えた。第2Qでは打って変わって、下級生を中心とするチームで挑んだ。ベンチも全員出場し、64−40まで点差を開いて前半戦を終えた。

レイアップを打つ神田

 後半戦に入っても、攻撃の手は緩めない。再びスターティングメンバーに戻し、宮川や土家がスリーポイントで大量に得点を奪い、F兪龍海(スポ3=神奈川・桐光学園)が2本のダンクシュートを披露した。第3Qを終えて96−53。勝利を確信し、気持ちが緩む場面だが、G神田誠仁主将(社4=静岡・浜松開誠館)は声を出し続けた。「両親をはじめ、16年間バスケをやらせてくれた、支えてくれた、応援してくださった方々に自分の最後のバスケットを披露したい」。1年間を通してリーダーシップのあり方に悩み続けた神田主将の思いがそこにはあった。最後には、エースガードとして、コート上で唯一の4年生として、チームをまとめ続けた土家がバスケットカウントを決めて試合を締めくくった。今シーズンのラストゲームで129−72と圧勝して、4年生を送り出した。

シュートを打つ土家

 試合終了後、Fホセイン剛(教4=東京・早実)はベンチで涙を流した。インカレで試合に出場することはなかったが、持ち前の『声』で誰よりもチームを鼓舞し続けていた。

試合後、涙を流すホセイン

 今年のバスケットボール男子部は、インカレの結果に関しては『不完全燃焼』だったかもしれない。しかし、そこまでの軌跡は、必ず誰かの『心揺れる』瞬間を創り出してきたはずだ。秋の関東大学リーグ戦では連敗が続き、すぐ目の前に「2部降格」の4文字が見えた時もあった。それでも、このチームは這い上がってきた。東洋大との1部・2部入れ替え戦では起死回生の2連勝を挙げ、やっとの思いで1部残留とインカレへの出場を果たした。

 そして12月6日、4年生は学生バスケに終止符を打った。「次のステージでは経験できないことが、学生バスケには絶対あると思います。4年間苦しい時間はあったけれど、耐えて乗り越えてきました。そういった部分で、本当に自分を成長させてもらいましたし、間違いなく、この4年間の経験は『財産』になると思います」(土家)。彼らはここで得た『財産』を糧にこれからの人生を歩んでいく。今年のチームを彩ってきた6人の4年生の人生は、まだ道半ばだ。

試合後、後輩と抱き合い笑顔を見せる宮川

(記事 落合俊、写真 権藤彩乃 落合俊)

第74回全日本大学選手権 12月6日(vs松山大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

32 32 32 33 129
松山大 15 25 13 19 72

◇早大スターティングメンバー◇
G#1 神田誠仁(社4=静岡・浜松開誠館)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南)

F#15 兪龍海(スポ3=神奈川・桐光学園)

F#25 宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)

コメント

神田誠仁主将(社4=静岡・ 浜松開誠館)

――インカレを終えての率直な感想は

インカレの結果に関しては不甲斐ないというか、悔しいというのが一番ですね。4年間を通してみると、やり切って清々しい気持ちで、今その2つがあるという感じです。

――今日の試合はどんな気持ちで臨みましたか

僕は1つだけで、両親をはじめ、16年間バスケをやらせてくれた、支えてくれた、応援してくださった方々に自分の最後のバスケットを披露したいという思いでこの試合に臨んでいました。チームとしても、昨日負けましたが、応援席に応援しに来てくれた人がいて、こうやって取材してくれる人がいて、学生コーチが松山大学のスカウティングをしてくれて、マネジャーも(準備を)やってくれて、僕たちがコートに立つために、支えてくれる人たちのためにプレーしようという話をしました。

――入部してからここまでを振り返っていかがですか

あっという間でしたね。当たり前ですが、楽しいことも苦しいこともあって、本当に学びの多かった4年間だったと思います。

――一番得られたものは

今後の進路にも関係するのですが、チームに希望を見出すことも、夢を見ることもできるし、逆にチームに苦労することも、絶望する可能性もあるという、人と人との関係性の二面性というか、そういったところが学びになりました。組織の捉え方が勉強になったと思います。

――同期に向けてのメッセージを

同期は僕の人生の宝の1つです。同期がいなかったら、途中でいなくなってたかもしれないですし、苦しい時も楽しい時も一緒にいてくれて、心の支えでした。卒業した後も続く関係性だと思うので、早稲田に来て1番良かったことは同期に出会えたことですね。

――後輩に向けてのメッセージを

来年も苦しいと思うんですが、最後のミーティングで、1人1人の普段の努力がこのチームを作るし、このチームを良い方向へ導くから、絶対に腐るな、という話をしました。もう1つ後輩に頑張ってほしいのは、対話する力だと思っていて、立場もあったり、考えることも違ったり、価値観も違ったり、自分が言いたいことを言えない状況ってたくさんあるし、逆に耳の痛くなるような話もあるし、でもそれを聞き入れないと前に進めなくて、全員で対話する力をつけてほしいです。それができれば、上に行けるし、それがこのチームの今後(の課題)になるところなのかなと思います。

――最後に、この4年間を一言で表すと

『心揺れる』ですかね。今年のチームの理念も入れたんですけど、「心揺れるかけがえのない瞬間を創出する」それがこの組織がいる意味だという話をよくしていて、心が揺れたシーンは、1年生の時の天理大戦のスリーポイントもそうだし、入れ替え戦を何度も勝ってきたこともそうだし、チャレンジマッチに勝ってインカレに進んできたこともそうだし、後輩たちを絶対2部でプレーさせないというのを達成した瞬間もそうでしたし、心揺れる瞬間のために、どんな苦労も乗り越えられるし、頑張ろうと思える、そういったことを学べた、心揺れる4年間だったなと思います。

土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

――インカレを終えて今のお気持ちは

不完全燃焼です。チームとしても今シーズン通してもっと行けたかなというのはあるので、力を発揮させられなかったのは4年生の責任でもあると思いますし、チームをまとめきれなかった部分では1年間通してもっと頑張れたことはあると思うので、そういった部分ではちょっと後悔しています。

――今シーズンの最終戦をどういった試合にしようと考えていましたか

消化試合にしないというのは当たり前なんですが、遠くから応援に来てくださってる方々だったり、早稲田を応援してくださってる方々に最後4年間の集大成を見せられたらと思っていました。あとは、3年生以下に関しては来年以降も続いていくので、来年のシーズンはもう始まってるんだという試合にしたかったです。

――4年間を振り返っていかがでしたか

早稲田大学に入ってよかったと思っています。下級生のうちからプレイングタイムを長くいただいて、選手としてもそうですけど、チームをどうまとめていくかみたいなリーダーシップの部分で、人間性の面でも成長させていただきました。いろんなメンバーに出会えて、素晴らしい同期に出会えて、本当に早稲田大学に入ってよかったです。

――同期に伝えたいことは

4年間、一緒に頑張ってきました。苦しいことも、楽しいことも全部一緒に乗り越えてきて、自分たちは上級生になったので、そういった部分でも本当に信頼してますし、精神的にも支えてもらいました。卒業するまでじゃなくて、卒業してからもずっとこの仲は続いていくんだろうなという風に思っています。一生の仲だと思っています。まあ、今後とも仲良くしてやるよということで。

――後輩に伝えたいことは

リーグ戦を通して、どこの相手にも戦える時間帯はあったので、その時間を長くするために、自分たちの緩い部分だったり、課題であるディフェンスとリバンドだったり、そこを徹底できるチーム力があれば間違いなく、日本一も夢じゃないと思っています。今回、悔しい思いをしたと思うので、そういったところを日頃の練習からやって、来年は日本一を目指して頑張ってほしいと思っています。

――早大での4年間を一言で表すなら何でしょうか

『財産』だと思っています。次のステージでは経験できないことが、学生バスケには絶対あると思います。4年間苦しい時間はあったけれど、耐えて乗り越えてきました。そういった部分で、本当に自分を成長させてもらいましたし、間違いなく、この4年間の経験は『財産』になると思います。

宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)

――インカレを終えて今のお気持ちは

 2つあって、1つは不完全燃焼、2つ目は、さみしいっていう思いですかね。拓殖、大東とチャレンジしたかった思いが達成できなかったという不完全燃焼さと、同期、後輩や支えてくれる人、13年間バスケを続けてきて、それでつながってきた人と1つのお別れというのがすごくさみしいです。

――入部してからの4年間を振り返っていかがですか

 もっとやれたかなっていうのが1番思うところです。長期的に見て、残り4年ある、3年ある、2年ある、1年あるというふうに頑張り続ければいいのですが、目の前の悔しい気持ちや苦しい気持ちにいちいち負けてしまったかなっていうのがあります。自分はシュートが得意だから、それで戦えると思いつつも、戦えた部分もありましたが、プレータイムにはつながってこなかったので、それが1番悔しいです。

――4年間で良かった部分は

 2つあって、1個目は、この同期にであえたことです。これが1番良かったことで、一生の仲ができました。2個目は、自分自身上手くいかない環境で、人生は自分がイメージしてる通りばかりにはいかないなという挫折を感じた4年間ではあったので、そういう意味で大きくなれたところもあるかなと思います。

――同期へ向けてのメッセージを

 4年間マジでめちゃくちゃ楽しかったし、ありがとうというのと、誠仁とか大輝とかが肩の荷が重いところをもっと手伝ってあげられたら良かったな、ごめんなっていうのがあります。

――後輩へ向けてのメッセージを

 さっきサークルでも言ったんですけど、バスケットボール部に入部してきて、4年間バスケットボールしたいっていう思いが絶対それぞれあると思うので、どういう選手になりたいとか、どういったスタッフとして日本一になりたいとか、そういうのはあると思うんですが、4年間で就職活動をしたりとか、大人みたいな存在で、自分に裁量があるから、自分に甘えてしまうと、苦しいことはたくさんあります。いつも初心を忘れず、毎日頑張ってくれというのがメッセージです。

――宮川選手にとって、初心というのは

 僕は高校で全国に行けなくて、県で3位のチームだったから、関東1部でやるのも自分1人しかいなくて、全国の舞台でやるのを高校の同期たちが期待してくれていたから、彼らの分まで大学バスケで活躍して、ここまで来れたよっていうのを見せたいというのが初心です。それは達成できなかったかなと思います。

――早稲田での4年間を一言で表すと

 今思いつくのは『不完全燃焼』ですかね。チームとしてもここで終わるとは思っていなかったし、自分自身でもまだまだできることがあったかなという意味で。

ホセイン剛(教4=東京・早実)

――インカレを終えて今のお気持ちは

まず実感がなくて、本当に終わった感じがしないです。けど、そりゃそうだよねって。今年1年間のチームの課題は2つあって、入り方の問題と修復するスピードが遅いこと。その2つがすごく前面に出てしまったかなと思いました。

――インカレではベンチから選手や同期を支えていましたが、どのような思いでしたか

1試合目は、大輝と小栗くんのマッチアップをベンチから楽しみながら応援していました。ベンチワークとしては、やっぱり声を出して、雰囲気を上げることに結構努めてはいたんですが、入り方をミスってしまうと、みんな気負ってしまって。よく倉石さんが仰いますが、うちのチームはアップの入り方からしっかりしないと、途中から急に上がったりしないので、そこはすごくミスだったなと。最初のコート入った時から、もうちょっと雰囲気を上げる風にすればよかったと思いました。2試合目は、単純にもう楽しむだけ。3人にいっぱいシュートを決めてほしいとか、本当にただそれだけでしたね。

――4年間を振り返っていかがでしたか

あっという間の4年間だったのと、本当にいろんなことを経験させてもらいました。 喜怒哀楽を共に過ごした同期がいて、本当によかったし、誰1人性格の悪い奴とかもいないし、みんなすごく素直で、すごくいい奴らばっかりで。同期と一緒にこうやってバスケットができたのは、一生の財産だと思います。プレーとしてはあんまり貢献することはなかったですが、今までいない感じのムードメーカーみたいな。ベンチも出てる選手も大人もOBも全員を巻き込んで盛り上がらせるための役割は自分にあったから、それは少し果たせたかなという感じですね。プレーは別に3人がやればいいだけの話で、僕はそういう目には見えないものですが、そこで価値を発揮したんじゃないかなと思います。

――同期に伝えたいことは

ここから社会に出るんですが、すごいおもしろい同期で、4人ともみんな進路が違くて。1人はプロに行って、3人は社会に出ます。でも、いろいろ語り合える部分がいっぱいあるし、お互いに支え合って、死ぬまで一緒にいたいと思っています。本当、感謝しかない。僕自身にすごく影響を与えてもらったし、特にクレイは4年間の後半、一緒に話す機会が多かったんですが、仕事の話もしますし、そういう面ですごく助けてもらいましたし、それは感謝しています。大輝には本当にアスリートの見本をいろいろ見させてもらいました。これがアスリートなんだって実感したのはすごくあって、それは1人の人間として本当にいい経験させてもらったと思っています。誠仁に関しては、チームを引っ張る、切り込み隊長みたいな人だから、いろいろ大変なこともあったけど、うまくチームをまとめようとしてくれて。すごく引っ張ってくれたので、本当に誠仁がいなかったら、たぶんこのチームは崩壊していたと思います。最後、インカレまでつなげてくれたのは誠仁なので、感謝の気持ちを伝えたいと思います。

――後輩に伝えたいことは

今年出てる人が来年出る保証はない。今出ている人は出てることに対してすごく感謝してほしいです。まだみんな自分勝手なところもあるから、そういうのは一度なしにして、自分の価値を磨き続けてほしいと思います。出てない人は出てない人で、自分からやらないと出られないのは確定なので、誰かが使ってくれるとか絶対ないので、監督が使ってみたいなと思うまでやるしかないです。あと、本当にコミュニケーションを取ってほしいと思います。今の下級生はコミュニケーションがまだまだ足りてないと思うので、もっと監督とか大人との対話を増やすべきだと思います。本当にポテンシャルはすごくあると思うので、そういうコミュニケーションの部分で、もうちょっと頑張ってやっていけば、すごくいい結果になると思います。

――早大での4年間を一言で表すなら何でしょうか

『声』だな。声だね、理由はもう俺見れば分かるでしょ(笑)。声でチームを救った自信があります。本当に声ってすごく力があると思うし、チームを活気づけます。声出すと何でもかんでも楽しくなるから、声ってめっちゃ大事です。ネガティブな声もあれば、ポジティブな声もあるから、できるだけポジティブな声をしっかりすれば、自ずと自分の理想とした道が開けるから、『声』にしました。

黒川美結主務(スポ4=大阪・早稲田摂陵)

――4年間を振り返ってどうですか

正直苦しいことがすごく多かったです。何でこんな部活やっているんだろう、何でこんなことやっているんだろうと思うことが多かったですが、例えば今年は入れ替え戦の最後の1勝だったり、やってて良かったと思うことが1年間で1回はあります。今年は早慶戦と入れ替え戦です。ちょっとの時間、良かったと思うことで今までの苦しかったことがすっきりして、また次頑張ろうと思えたことで4年間頑張れました。勝ってくれる選手はもちろん、学生コーチとかトレーナーも勝たせるためにみんなが動いてくれるので、全体に感謝したいし、私1人だったら本当に良かったと思えるような時って絶対に来なかったので、その場に一緒に居させてくれて本当に感謝だなと思います。

――後輩に伝えたいことは

マネージャーやスタッフに関しては、仕事って周りから見えないものが多くて、手を抜いて、最低限をやることはできます。ですが、選手のため、チームのために、もっと色々出来るなというのがあると思うので、簡略化して要領よくするのを目指すのではなくて、選手やチームのために出来るプラスアルファのことを探して、もっともっと良いスタッフになって欲しいと思います。日本一の頑張りが出来るスタッフは、選手に日本一にしてもらうのではなくて、スタッフも一緒に選手を日本一にさせることが出来ると思うので、そこを目指してやって言って欲しいです。

――同期に伝えたいことは

謙介(川村謙介)は同期だけど、あまり部活に出られていなかったので、(実質)スタッフが1人というのがあって、その中で迷惑をかけた部分もあると思うし、自分自身もマネージャーをやりたくて入ってきたわけではないので、何でマネージャーをやっているんだろうと思うときもありましたが、私がスタッフとして支えていたというよりは、支えてもらっていた場面もあって、そこは感謝しています。謙介に関しても、全然来られていなかったけど、今一緒に喜びたいという時に居てくれて、そういう時に居てくれたことに感謝だなと思います。4年生は1人1人とても個が強くて、一緒に行動することが本当になくて、パッと見、本当に仲良いのかな?というのもあると思うけど、その中でも個が噛み合って、同期というチームの中の小さな円になって、4年間やって来られて本当に良かったと思います。

――最後に一言お願いします

人を支える、選手を支える、チームを支えるという支えることの難しさも知りましたが、それ以上に嬉しさとか楽しさ、そういうことを知れたので、この4年間が意義のある4年間だったと思うし、それを教えてくれた先輩にも後輩にも、同期にも、感謝かなと思います。

川村謙介トレーナー(教4=千葉・幕張総合)

――インカレを終えて今のお気持ちは

正直、あんまり引退という実感は湧いてないです。割とこんなにあっさりなのかって。もっと「うわあ」って込み上げてくるのかと思ったら、今はそこまで実感していなくて。

――4年間を振り返っていかがでしたか

ちょっと勉強ちゃんとしないとダメだなって(笑)。それは後輩にサークルで伝えたんですが、2年間ぐらい学業不振で部活に参加できなくて、特に後輩はあんまり関わりが強くなかったけど、同期はこんなに迷惑かけたにも関わらず、1人の同期として呼んでくれるし、飲み行こうってなった時も誘ってくれるし、 同期として扱ってくれることがめちゃくちゃうれしい反面、すごい情けないとか、申し訳なさがありました。後輩は距離取りづらそうだと思ったけど、それも俺がちょっと顔を出した時に、同期とか3年生とかもいじってくれたりとかして、「こういう人なんだ」って分かりやすいようにして、僕とかぶってない1年生たちも割と仲良くなれたのかなって思いました。本当に同期にすごく感謝しています。

――同期はどんな存在でしょうか

すごい仲いいし、すごい大好きです。大学の部活の同期はすごく濃くて、このまま一生続く仲だと思うから、隠し事とかも何もないし、本当に仲がいいんですよね。何も気遣うこともないし、本当に何でも話せるし。ただ僕は9月卒業になったので、来年から生きていけるかなって。寂しいですよね、いないと寂しいです。大好きです、本当。

――後輩に伝えたいことは

単位を取ってください。本当に悔しいです。悔しいって言うのもおこがましいぐらい。学業優先ということは念を押して伝えたいです。

――バスケ部の中で学んだことはありましたか

チームの難しさかな。チームとか、組織を1つのゴールに向かって動かすことの難しさ。

――早大での4年間を一言で表すなら何でしょうか

『仲良し』かな。ちょっと前までは、先輩と後輩の縦の関係も厳しかったんですが、最近はそれが割と落ち着いてきたっていうか、もちろん厳しい面はあるけど、それ以上にプライベートで先輩とか後輩と仲良くする部員たちは、個人的に見て増えてるなって思います。 本当に仲いいと思う。