関東大学リーグ戦(リーグ戦)第11節で、ここまでリーグ戦の白星がない青学大と対戦した。第1クオーター(Q)開始から5連続得点で大幅なリードを奪うと、第3Q中盤まで2桁リードを守った。しかし、第3Q終盤でミスからの失点が目立ち、終了時点で57−51。そのまま第4Qでもじわじわと点差を縮められ、残り5分で逆転された。その後も勢いづいた青学大に9点差まで離され、G高田和幸(商1=京都・洛南)のスリーポイントで追いかけるが、最後は逃げ切られた。77−79で青学大に敗戦した早大は、ここまで1勝10敗。
F星川堅信(スポ3=京都・洛南)が幸先よくスリーポイントで先制すると、第1Qはチーム全体で5本のスリーポイントを決めるなど好調だった。第2Q、G堀陽稀(スポ1=京都・東山)がドライブでディフェンスを崩して、G土家大輝(スポ4=福岡大大濠)やF石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)にアシストして得点を演出。最後は、土家がブザービーターのスリーポイントを決め、39−28で試合を折り返した。
ゴール下でシュートを打つ石坂
第3Q序盤、青学大にミスが増えたところを見逃さず速攻を仕掛け、14点差まで広げた。しかし、終盤で早大もミスを連発し、青学大に流れを渡してしまう。第4Qに入ると早大の足が徐々に止まり始め、オフェンスが停滞した。じわじわと青学大に詰め寄られ、残り5分でついに逆転された。そこにF石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)のファウルアウトも重なり、試合終盤で青学大ペースに。残り2分で9点まで離れた点差を、高田がしぶとく連続スリーポイントを決めて3点差まで戻す。しかし残り14秒の場面、堀のファウルで相手にフリースローを献上すると、再び4点差。高田のドライブで1本決め返すが、最後は青学大にボールキープされ、77−79で試合終了。
パスを出すG岩屋頼(スポ1=京都・洛南)
第4Q終盤の勝負所、ベンチから掛け声は聞こえない。残り14秒で相手にフリースローを与えた場面、コート上の選手たちは下を向いてしまった。試合後のミーティングでは、「もっと盛り上がって、悪い時にも立て直せるような気配りをしていこう」(星川)と話したという。接戦でチームに求められるものは何か。リーグ戦1巡目の残り2試合は、それを探すことができる機会となるはずだ。
迎え入れられる高田
(記事 落合俊、写真 権藤彩乃)
第98回関東大学リーグ戦 9月10日(vs青学大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
23 | 16 | 18 | 20 | 77 |
青学大 | 14 | 14 | 23 | 28 | 79 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)
F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南) G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南) G#22 飯島慶記(人2=茨城・下妻一) F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山) |
コメント
星川堅信(スポ3=京都・洛南)
――試合を終えて
ここがこうだったらというのがたくさんあるので、その分悔しさが増してるという感じです。
――試合後のミーティングは
チームの雰囲気について。もっと盛り上がって、悪い時にも立て直せるような気配りをしていこうみたいな。課題が少し多いのですが、明日も試合があるし、2巡目もあるので、できることをやっていく感じです。
――フル出場の疲れは
だいぶ疲労感がありますね。ここ2試合は、出だしのクオーターに向けてハードにアップして、実際に1Q前半とかは体も動いてシュートも入っていい感じでした。その分、後半で疲労がくるので、全て全力で行きたい気持ちもあるんですけど、前半は少しセーブしたり。ここ2試合は後半でバテてしまっているので、バテないように40分出続けられるなら体力も必要だなという感じです。
――それは終盤のシュートタッチにも関係しますか
いい感じだと思ってもエアボールだったりして、あそこは修正ですね。うまくいかなかったです。
――疲れてしまうのはチーム全体として
後半失速しやすくて、国士舘も前半で開いたのにジワジワ詰められてしまって。もっとそこで点差を離せるように頑張りたいです。
高田和幸(商1=京都・洛南)
――試合を終えての率直な感想は
昨日勝って、勢いづけたかったし、勝率的にも勝ちたいチームだったのに、雰囲気の部分で、自分たちの良いペースの時に盛り上がり切れずに相手のペースの時に飲まれて逆転されたので、そこが悔しいです。
――今回どんな試合になると予想していましたか
向こうもまだ勝っていなかったので、死に物狂いでやってくるっていうのは話していて、そこで僕らが引かずに思い切り良くやろうと言っていたのですが、やっぱりちょっとうまくいかない時に、ムードが落ちてしまうというのがあって、そこが今のチームの良くないところだなと思います。
――終盤に逆転されて追いかける展開の中、スリーポイントを連続で決めた時の心境は
あんまり何も考えていなくて、でも思い切り良くはいこうと思っていて、それが結果として出てくれたので良かったのですが、結局最後勝てていないので、もっと早い段階から思い切り良くやって、ああいう結果出せていたらなというのが反省点です。
――残り14秒のタイムアウトではどんな話がありましたか
5秒オーバータイム狙おうと言って、練習してきたディフェンスがあったのに、うまく遂行できず、2巡目もあるのでファウルゲームはなしにしようと言われていたけど、全員に伝えきれていなくて、結果的にファウルしてフリースロー決められたので、僕ら1年生が多く出ているところで、そういう責任感がまだ足りないから、僕らでもっとしゃべってやっていかないといけないと思いました。
――チームの課題として挙げられるリバウンドの面はどうでしたか
昨日リバウンドが課題として挙がって、今日はそこにフォーカスしてやろうと言っていて、昨日よりは取れていたけど、やっぱり大事なところで結局取られていたから、そこが締めないといけないところで、まだまだ改善していかなければならないと思いました。
――次戦への意気込みをお願いします
もっと責任を持って、試合に出たら生き生きとプレーしたいと思います。