56点差で慶大に快勝

男子バスケットボール

 各大学の1、2年生が出場する関東大学新人戦(ルーキーズトーナメント)。早大は1回戦で慶大と対戦し、97ー41で勝利した。早大は第2クオーター(Q)で大きく点差を開き、前半を42ー25で終える。後半もディフェンスで奏功し、試合を優位に進めた。次戦は、6月8日に東京・大田区総合体育館で山梨学院大と対戦する。

 G高田和幸(商1=京都・洛南)が華麗なユーロステップから得点を決め、試合の幕を開けた。開始5分頃、G大柳慶悟(教2=東京・早実)が連続得点で5点差に広げると、その後も高田のスリーポイントなどが決まり、17ー13で第1Qを終えた。続く第2Qでは、F福永陸眞(教2=東京・早実)が大暴れ。ドライブでの得点だけでなく、アシストでも魅せた。早大はこのクオーターで点差を広げ、42ー25で前半を終えた。

レイアップを打つ福永

 第3Qは早大が圧倒した。慶大のターンオーバーからファストブレイクで得点を奪う展開が続く。この10分間、失点を8点に抑えた早大は、30点差をつけて第4Qへ。G飯島慶記(人2=茨城・下妻一)がドライブで最初の得点を奪う。その後も福永の果敢なドライブ、F小野功稀(社2=新潟・開志国際)のスリーポイントなどで順調に得点を伸ばす。シュートが武器のルーキーG石水鴻(スポ1=東京・国学院久我山)がスリーポイントを沈めて試合終了。ルーキーズトーナメント1回戦は97ー41で快勝した。

スリーポイントを打つ石水

 試合を終えた選手たちは、前半の内容を反省している様子だった。しかし後半にかけては、全員で走るバスケットができていた。それが結果として、56点の大差をつけての勝利につながったはずだ。次戦の山梨学院大は、昨季関東3部リーグ所属の大学である。しかし今年3月に行われた第61回関東大学新人戦でベスト8入りを果たした実力のある相手。年度を跨いでいるため3月の時と同じメンバーではないが、油断は禁物だ。

(記事 落合俊、写真 宮島真白)

第62回関東大学新人戦 6月6日(vs慶大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 25 21 34 97
慶大 13 12 41

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商1=京都・洛南)

C#8 松山雄亮(スポ2=京都・洛南)

F#14 小野功稀(社2=新潟・開志国際)

G#22 飯島慶記(人2=茨城・下妻一)

G#33 大柳慶悟(教2=東京・早実)

コメント

飯島慶記(人2=茨城・下妻一)

――今日の試合を振り返っていかがですか

チーム全体で入りが全然良くなくて、僕も(試合序盤は)上がっていた部分がありました。入りから後半のような展開にもっていかなければいけないなというのが反省点として挙がりました。

――ご自身のプレーを振り返って

最初の方は上がっていたというのもあり、ミスが多くて、チームの流れを乱していたのは僕なのかなというのが反省点としてあります。後半のようなプレーを最初からできるようにもう一回、明後日のゲームは気持ちをつくっていきたいと思います。

――逆に良かったところは

前半と後半でちゃんと修正できたので、そこの修正力は前よりは良くなったのかなと思います。

――ハーフタイムで何を修正したのですか

そうですね。ハーフタイムで学生コーチと話をして、自分の悪かった点がどこで、どうしたらいいかということを話して、後半それを生かしました。

――次戦に向けての意気込みは

山梨学院大がどのようなチームか分からないのですが、慶大戦のようなゲームをして、一戦一戦目の前の勝利を目指したいです。それが今回のモットーなので、今回みたいなゲームで圧倒できたらいいかなと思います。

大柳慶悟(教2=東京・早実)

――試合を終えての率直な感想は

とりあえず勝てて良かったです。

――試合前にはどのような試合想定をしていましたか

まずディフェンスで、入りでガツンといって走ろうということをずっとやってきました。速いテンポでバスケットをするというところを心がけたのですが、岩屋(頼、スポ1=京都・洛南)、堀(陽稀、スポ1=京都・東山)、堀田(尚秀、スポ1=京都・東山)がいないというのと相手が慶大というのもあり、少し自分自身が上がってしまったというのがありました。やるべきことを100%できなかったというところが自分としては反省点かなと思います。

――逆に良かったところは

チーム全体としては、フリースローを多くもらえたのと、それを決め切れたというところは良かったかなと思います。

――個人として良かったところや頑張ったところは

そうですね、あんまりないですね。・・・ディフェンスでプレッシャーをかけられたところくらいかなと思います。

――次戦への意気込みは

次が山場なので、しっかり勝ってチームに勢いをつけられるように、全員で頑張りたいと思います。

福永陸眞(教2=東京・早実)

――試合を終えての率直な感想は

勝ててうれしいですが、途中の点数が伸びない時とか、相手に多く点数取られてしまう時の詰めが甘かったと思っています。(チームの)身長が小さいので、ボックスアウトの徹底と、ノーミドルを目標にしてやってたのですが、それが徹底できなかったです。

――持ち味のドライブについては

タイミング的に良かったときと、悪かったときがありました。点数が伸びていない時にドライブを多くしたのは良かったです。しかしドライブが続いてしまう時間帯にシュートやドライブを多めにしてミスに繋がったこともあったので、そこを考えていけたらと思いました。

――次戦への意気込みは

今日のような点差の試合にはならないと思っていて。大きい選手だったり、もっと上手い選手が今日より多くいると思うので、自分たちがやることをしっかりやって、内容がしっかりと詰まった試合をできたらと思っています。

石水鴻(スポ1=東京・国学院久我山)

――試合を終えての率直な感想は

とりあえずまず1勝できてうれしい気持ちはあります。個人的に改善点が少し見られたので、そこを今後直していけたらと感じています。

――改善点とは具体的に

スクリーンのときのディフェンスの仕方ですね。

――持ち味のスリーポイントについては

​​今日はいいタイミングで打てたときは結構入っていました。それでも前半の方は、自分のタイミングばかりに合わせて周りをちゃんと見て打てていなかったので、そこはもう少し直し所だと思っています。

――次戦への意気込みは

出場した時に、自分の持ち味の外のシュートとディフェンスでチームに貢献できるように頑張りたいと思います。