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早慶アイスホッケー定期戦 6月15日 KOSÉ新横浜スケートセンター
第69回早慶アイスホッケー定期戦が、6月15日に新横浜で開催された。早慶両校のホッケー部門の選手たちが白熱した闘いを繰り広げる中、現役戦のピリオド間には、両校のフィギュア部門の選手も登場。試合の熱気そのままに会場が盛り上がりを見せる中、エキシビション演技を披露した。早大からは木南沙良(人通4=東京・目黒日大)が出演し、軽やかな演技でエールを送った。
スタートポジションにつく木南
★エキシビション
木南は、現役戦の第1ピリオドが終了し、第2ピリオドが始まるまでのインターミッション中に登場。演技本番前の練習時間はわずか1分間と、限られた時間の中での調整となった。少し前まで熱戦が繰り広げられていた会場は熱気に満ち、木南がジャンプを降りるたびに歓声が上がった。
いよいよ暗転すると、会場からは再び大歓声。木南はリンクの中央へ向かうと、そっと両手を下ろしてスタートポジションについた。曲は『Made You Look』。今年3月に行われたWASEDA ON ICEのために作ったアイスショー専用のプログラムで、今大会のエキシビションにぴったりなポップで明るい曲調だ。曲がかかり始めると同時に笑顔で片手を振り上げ、体を小刻みに揺らすなど細かな振付でリズムに乗せていく。リンクサイドの壁に肘をかけて寄りかかり、観客に笑いかけるなどエキシビションならではの振付を存分に盛り込みつつ、スピンや2回転半ジャンプも鮮やかに成功させ、好調な様子を見せた。指差しをしたりアイコンタクトを取ったりと、観客と一体となるための工夫が凝らされた木南の軽やかな演技に、演技中も歓声と手拍子が鳴り響き、木南も笑顔で楽し気に演じていった。最後はビールマンスピンでフィニッシュ。「盛り上がりを落とさないように」と当初は緊張していたというが、観客の声援に力をもらえたと振り返った。ラストイヤーとなる今シーズン、まずは一つ大舞台を笑顔で終えた。
笑顔で演じる木南
(記事、写真 荘司紗奈)
コメント
木南沙良(人通4=東京・目黒日大)
――今日のプログラムについて教えて下さい
『Made You Look』です。キム・ペトラスのアレンジが加わっていて、試合ではなく、完全にショー用に作ったんですけど、この前のWASEDA ON ICEで披露させていただいて、もう一回披露する機会あるかな、と思っていたところに早慶戦で滑らせていただくことになったので滑りました。
――今日の演技を振り返っていかがですか
今日は直前の練習が一分間しかできないことを演技前に知らされて、普段は6分間練習しているので、どのくらい準備できるか不安だったのですが、会場の歓声に励まされて楽しく笑顔で滑ることができました。
――口笛なども聞こえ、普段のフィギュアの試合とはまた違った会場の雰囲気でしたが、その辺りはどうでしたか
いつもとは緊張の仕方が違って、大歓声の中で皆さんの盛り上がりを落とさないように、というのが緊張した部分だったのですが、結果的にはそれに励まされながら滑ったので、楽しかったです。
――早慶戦全体を振り返って感想をお願いします。
アイスホッケーを観ること自体好きなので、早慶戦は一年生の頃から楽しみにしている試合だったのですが、北海道にいることもあってなかなか来られなくて、今回こうやって来ることができて演技ができて最高の思い出になりました。
――今シーズンの意気込みをお願いします。
今シーズンは集大成のシーズンになるのでその面での緊張はあるのですが、他のシーズンよりも少し自信を持って調整ができているので、自信を持ってシーズンインできるようにもう少し練習したいです。