【連載】準硬式野球部新歓企画2023 最終回 春名真平主将×德廣快副将

準硬式野球

 最終回では、春名真平主将(教4=東京・早大学院)、德廣快副将(文構4=東京・国立)にお話を伺いました! 幹部だからこそ分かる、早大準硬の魅力とは――。

――準硬式野球部に入部した理由を教えてください

德廣 僕たちが入学した時はコロナで1年の時は全くキャンパスで授業を受けることがなくて、どうなっていくか分からない状況だった時に、友達を作るために部活に入るのが手っ取り早いんじゃないかという思いがまずあって、高校時代の友達が準硬式というカテゴリで野球を続けているというのを聞いて、入部を決めました。

春名 1個上の先輩が準硬式をやっているのを知っていて、ちょうど入学する直前に日本一になっていたこともあって、強いところで野球がしたかったので、結果も残っていて先輩もいる準硬式野球部に入りました。元々サークルに入るつもりがなかったということもありました。

――他の部活に比べて、準硬式野球部の良いところは

德廣 硬式野球部との比較で言うと、野球に本気で取り組みつつも、授業やアルバイトなどの大学生活で自分の時間を確保できるのが準硬式野球部の特徴だと思います。硬式野球部に入ったことがないので憶測にはなってしまいますが、勉強との両立は準硬式野球部の方がしやすいと思います。

春名 学生がより主体的な部活だと感じています。他の部活に入ったことがないので分からない部分はありますが、指導者の方がいらっしゃるのが基本は土日だけなのは特徴的だと思います。他の部活は指導者の方が大学の職員の方で平日もいらしたりする中で、準硬は学生が中心となって平日の活動を行っているので、練習や試合前の準備も学生が主体となっているのは準硬ならではだと思います。

――学業や他の活動との両立についてはいかがですか

德廣 早稲田の準硬式野球部は専用のグラウンドを持っているので、学期ごとに授業時間と極力被らない時間に練習の時間を定めています。他の大学だと付属の高校や硬式野球部とグラウンドを共用しているところが多いので、授業の多い午前中に練習をせざるを得ない中で、早稲田は午後に練習ができるので、比較的取りたい授業を取れると思います。アルバイトは朝の時間にしていますね。練習時間もそこまで長くないので、ある程度自分の時間を確保できると思います。

春名 朝から晩までではなくて、決められた時間内しか練習をやっていないので、それ以外の時間は自習なりいろいろなことに時間を使うことができます。大体3~4時間しか練習をしないので、それぞれ空いた時間を上手く活用にしていますね。

――どのような人に準硬式野球部に入部してほしいですか

德廣 準硬式野球部に入ってからのビジョンが明確な人に入ってきてほしいです。監督さん(池田訓久監督、昭60教卒=静岡・浜松商)も「準硬式野球部の中での自分の役割は何か考えなさい」と日々おっしゃっているので、せっかく体育会の部活に入って4年間続ける決断をしたからには、自分なりのビジョンや覚悟を持って部に入ってきてほしいと思います。

春名 未経験で入ってくる人はいないので、大学に入るまでの人生の中で野球に少しでも未練がある人にはぜひ入ってほしいです。準硬という場は未練を晴らせる場所だと思うので、野球に未練がある人はぜひ入ってほしいと思います。

――準硬式野球部に入部して得られることはどのようなことだと感じていますか

德廣 部員はみんなかなり本気で取り組んでいるので、自分も入部して試合への気の入れようや盛り上がり方を見てきて、大学でもこんなに熱く一体感を持って、みんな野球に対して懸命に向き合える環境があったんだな、と3年間過ごしてきて感じています。自分自身も熱く感情表現をするタイプではないとこれまでは思っていましたが、本気で取り組んでいるからこそ素の喜びや心の底からのうれしさや熱さを感じられていると思います。

春名 みんな本気でやっているので、同じ目標に向かって本気でやれるメンバーを得られることはすごくいいことだと思います。引退される先輩方とは引退されてからもつながりがあったり、部としてもOBの方とのつながりがある中で、今ここで日本一を目指す仲間は横のつながりも縦のつながりも強まっていくと思います。

――最後に新入生へのメッセージをお願いします

德廣 4月、5月は東伏見で(東京六大学)リーグ戦も開催されるので、練習でも試合でもグラウンドまで足を運んでいただいて、実際の準硬式野球部の雰囲気、本気度をぜひ一度感じてほしいと思います。百聞は一見にしかずなので、ぜひ一度見に来てほしいと思います。

春名 少しでも野球に未練がある選手はぜひグラウンドに来ていただいて、自分の未練を晴らせる場所があることを確認していただいて、どんどん入部してほしいと思います。

(取材・編集 横山勝興)