第２回では、系属校出身の笹森雅弘選手（教２＝東京・早実）、島津大我選手（社２＝大阪・早稲田摂陵）にお話を伺いました！ 準硬式野球部では、早実高をはじめ系属校、附属校出身の選手が多く活躍しています。内部進学のお２人だからこそ分かる準硬の魅力とは――。
――準硬式野球部に入部した理由を教えてください
島津 高校野球を個人的にも、チームとしても結構不完全燃焼な形で終えてしまったのが理由です。サークルの野球というよりかは、勝ちにこだわる本気の野球というのをもう一回やりたいと思ったので、入部しました。
笹森 自分は高校時代、選手とマネジャーを兼任していて、２年の冬から春にかけて怪我をしてしまって、選手としては３年になってからほとんどできずにスタッフとして過ごしていました。自分自身まだ野球ができると思っていましたし、野球をしたいと思っていて、サークルはもう全く考えずに、真剣勝負の中で活躍したいという思いがありました。自分は高校時代の先輩もいたので、準硬式野球部に入部することを決めました。
――準硬式野球部を知ったきっかけは
島津 元々は硬式野球部を念頭に考えていましたが、高校３年生の夏の段階で肘をケガしていて、硬式の野球ボールを投げると、自分の肘にさらに負担がかかって、選手生命が絶たれるという診断を受けました。そうなると、投げられるボールが限られてくることになって、自分で調べたり、高校の顧問の先生方からおすすめいただいたりして、準硬式野球という存在を知りました。
笹森 高校時代の先輩たちが準硬に進んでいたので、 高校時代から存在は知っていました。高校野球でケガしたまま夏が終わって、大学でどう過ごそうかなと考えた時に、準硬がすぐ浮かびました。
――準硬式野球部に入部して成長したところは
島津 僕は時間管理ができるようになったということが一番成長したかなと思っています。午前に練習があるとするなら、午前は練習して、午後はアルバイトや学校の授業に行ったりして、無駄な時間を過ごさないことを念頭に考えた時に、時間管理は大学に入ってうまくできてきたと思っています。
笹森 自分は自主性がついたところです。自分から進んで時間管理や練習のメニューなどいろいろなことを考えています。大人がいない期間が多い準硬だからこそ、自分でいろいろ考えてやるっていうことが大事だと思っています。その力が付いたところが一番成長したところかなと思います。
――入部して大変だったところは
島津 僕は関西出身なので上京してきて両親がいない中、一人暮らしで部活を続けて、その中でアルバイトや授業を両立させていくことがすごく大変です。家に帰ってもご飯が出てこないですし、洗濯とかも自分でやらないといけないですし、人よりも生活面に時間を使わなければならないのは大変なところですね。
笹森 これといったことは正直あまりないですね。
――学業との両立についてはいかがですか
島津 無駄な時間を過ごさないと自分の中で決めています。午前中に部活や学校で有意義に過ごせると、午後も集中して勉強をやる気になりますし、準硬式野球部は学業優先と言われていることもあるので、自分に発破をかけられると思います。
笹森 自分は練習終わりにアルバイトに行くことが多くて、課題はやらないとどんどんたまっていくので、出たらなるべく早くこなして、なるべくためないようにすることで部活と勉強を両立させていただきます。
――準硬式野球部ならではの魅力を教えてください
島津 同じ学部で体育会に入っている子の話を聞く中で先輩が怖い話をよく聞きますが、準硬式野球部で先輩に怖さを感じたことはないです。縦の関係も横の関係も強くて、いい意味で隔たり、壁がないところが魅力だと思います。
笹森 学年でも仲がいいですし、学年が違っても仲がいいので、それによって一つの集団としてチームのまとまりができているイメージがあります。そこは魅力だと思いますし、強さの要因になっていると感じています。
――今後の目標を教えてください
島津 体育会に入った以上はやめずに続けたいと思っていますし、学業も高いレベルでこなして、両立させていくことが今の目標です。選手として活躍することはもちろんですが、その中でも成績優秀と言われるように学業の成績も収めたいと思います。
笹森 自分は選手として活躍するためにこの部活に入ったので、試合に出てチームの勝利に貢献できる選手になりたいです。あとは、監督さん（池田訓久監督、昭60教卒＝静岡・浜松商）がいつもおっしゃっているように、自分たちの学年で結果が出せるかが一番大事だと思っているので、自分たちの学年が団結した上で上級生や下級生との関係も大切にしながら、自分たちが最上級生になった時に結果を出せるように頑張っていきたいと思います。
――最後に新入生へのメッセージをお願いします
島津 甲子園に出ていない以上は一高校球児として不完全燃焼に終わっている点では僕と同じ人がいると思うので、そういった意志があるのであれば、一緒に大学で野球ができたらなと思っています。
笹森 本当にいい意味で仲が良くて練習していても楽しいですし、毎日野球が楽しくできて勝負にもこだわれるのが準硬の魅力だと思うので、ぜひ入部していただきたいと思います。
（取材・編集 横山勝興、編集 星野有哉）