【連載】法大戦直前特集『決戦』野手対談 加藤大×鈴木涼馬×塚脇太陽×中村康祐

準硬式野球

 「(申し訳なさが)ものすごくあります」。今季不振にあえいでいる鈴木涼馬(商4=東京・早実)は、好投を続ける投手陣への思いを口にした。3月、新チーム最初の大会となった関東地区大学選手権(関東大会)では野手陣の拙守拙攻が響き立大にコールド負け。東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)が開幕しても、東大戦、明大戦などでは相手の好投手を攻め切れなかった。しかし、大型連休を挟んで迎えた慶大戦では2試合連続で打線が爆発。法大との最終決戦に向け、状態は着実に良くなってきている。今回はそんな野手陣の中から、加藤大(人4=大分上野丘)、鈴木、塚脇太陽(人3=千葉・市川)、中村康祐(教3=早稲田佐賀)の上級生4人に、ここまでの反省や法大戦への意気込みなどを伺った。

※この取材は5月18日に行われたものです。

「打てなかった面に関しては悔しい」(塚脇)

早大が誇る守備職人・塚脇

――ここまでのリーグ戦で、ご自身の中でうまくいっている部分はどこでしょうか

加藤 僕は長所が走力だったりといったところだと思っているので、その中でいま出塁率が自分の思っていた以上に高いというのがチームに一番貢献できているところかなと思います。

塚脇 自分は関東大会(関東地区大学選手権)はスタメンで出ていなかったのですが、自分がいま出ている理由は守備力だと思います。今シーズンは1つだけエラーをしてしまったのですが、守備に関してはチームに貢献できているのかなと思います。

中村 自分の長所もバッティングであったり大さん(加藤)と同じ走力だったりすると思います。先頭打者として塁に出て、チームの得点につなげるという役割を果たせているのでそこはいいところかなと思います。

鈴木 自分はもう、ないです。正直ここまでいいところはないですね。でも守備は、開幕前は少し不安があったのですが、今は不安なくできているのでそこが唯一のいいところかなという部分です。

――逆に課題となっている部分などはありますか

加藤 うーん、そうだね…。

鈴木 無いだろ。

加藤 調子いいからね(笑)。課題はこの調子を落とさないようにすることですね。課題(が山積みなの)はもう、彼(鈴木)ですよ(笑)。

――鈴木選手いかがですか

鈴木 聞きますか?

一同 (笑)。

鈴木 バッティングです。正直ここまで打てないとは思っていませんでした。気持ちを切り替えるしかないですね。

――3年生のお二人はいかがですか

塚脇 自分もバッティングです。東大戦では調子が良かったのですが、そこから下がってきてしまいました。残りの試合は頑張ります。

中村 自分もバッティングで、慶大戦では打てたのですが明大戦では9打数1安打しか打てませんでした。それでチームも負けてしまったので、法大戦では2試合で3本くらい(安打を)打ちたいなと思います。

――ここからは今年度の振り返りの質問です。まず3月の関東大会から振り返って、試合に出ていた4年生はいかがでしたか

加藤 もっといけると思っていたのですが…。

鈴木 負けるにしてもああいうかたち(4回戦 ●1ー11立大)になるとは思っていなかったので、あの時はチームとしても地獄というか、根本的に変えなくてはならないなと感じましたね。

加藤 りょま(鈴木)が言ったとおりですね。負けても僅差かなと思っていました。

――3年生のお二人はベンチから見ていていかがでしたか

中村 僕はけがをしていたので、申し訳ないなという気持ちでした。それであれだけの大敗をしてしまったので、ベンチで見ていて悔しかったです。

塚脇 めちゃめちゃ雰囲気が悪かったので、リーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)大丈夫かなという不安がありました。

――その10日後に春季リーグ戦が開幕しましたが、気持ちの切り替えなどはできていましたか

加藤 もう一回切り替えようっていう10日間の中で、先程言った「根本から変えよう」ということなどを色々話し合っていました。結果的に(東大1回戦は)負けたのですが、(春季リーグ戦に)入る雰囲気としてはそんなに引きずって入ったつもりはないですね。リーグ戦はリーグ戦、という意識で入りました。

中村 それにも関わらず、どこかチームとして自信のない部分が正直あって。それが最初の東大戦で18季ぶりに負けてしまったというところにつながってしまいました。

――塚脇さんは東大戦で活躍されましたが振り返っていかがですか

塚脇 自分は関東大会では出れていなくて、リーグ戦で中村や池澤(一真、スポ3=栃木・大田原)が出られなくて巡ってきたチャンスでした。なのでチームのことというよりは、まず自分のプレーを思いっきりやろうという感じで、それがいい結果につながったのではないかと思います。

――立大戦では関東大会のリベンジを果たす結果となりました。中村選手は復帰してすぐ活躍されましたが、振り返っていかがですか

中村 関東大会出れなくて負けたのも悔しかったですし、大さんとかも苦労されていたので、活躍したいなと思っていました。そこでチームに貢献できたのは個人的にも良かったですし、うれしいなと思います。

――逆に明大戦では打撃陣はうまくいっていない様子でした。振り返っていかがですか

中村 単純に力負けというのを感じました。

――明大投手陣が良かったということでしょうか

中村 1回戦は甲子園を経験している投手が先発してきました。2戦目で予想外の選手が先発してきて、それにやられたのは課題かなと思います。やはり打てなかったのは悔しいですね。

――早大は偵察などをしっかりされていますが、やはりデータのない投手だと難しさはありますか

中村 僕はあります。

加藤 データがないよりはあったほうがいいですが、ないと絶対に嫌だっていう感覚ではないですね。

中村 気持ち的な面で、データがあるとイメージしやすいというのがあります。その面で、急に知らない投手が出てきたというのは何か(うまくいかなかった部分が)ありましたよね。

加藤 「どういう投手」といった情報をうまく伝達できなかったのかな。

中村 いずれどこかで点を取れるだろうという、油断みたいなものがあったかもしれないですね。

――なかなか打線が機能できない中、投手陣は好投を続けていました。申し訳なさなどはありましたか

鈴木 あります。ものすごくあります。すみません!

塚脇 久郷さん(太雅、創理4=静岡・沼津東)も清水(祐樹、スポ2=早稲田佐賀)もめちゃめちゃいいピッチングをしている中で打者陣が打てなくて負けた試合もあったので、打てなかった面に関しては悔しいですね。

――慶大戦では打線が奮起して勝利を収めました。振り返っていかがですか

加藤 慶大戦の勝因は、『打率1割台トリオ』(明大戦終了時点)の吉田君(龍平主将、スポ4=東京・小山台)、鈴木君、『眠れる獅子』渡部君(椋雅、商2=神奈川・桐光学園)がそこそこ打ってくれたことですね。それで調子のいい関(大輝、基理2=茨城・江戸川学園取手)とかの上位打線に回って点が入るというかたちだったので、ああなると楽ですよね。下位打線が機能すると強いというのを感じられた、自信になる試合でしたね。

――鈴木選手は先制のホームを踏みました。慶大戦に入って調子が上がってきたのでしょうか

鈴木 いや、上がってないですすみません(笑)。正直上がっていないですね。

――慶大戦では打順の組み替えがありました。先日加藤選手からは6番から1番になって「準備のやり方」が変わったというお話がありましたが、中村選手は1番から3番になって変わった点はありましたか

中村 チャンスなどの大事なところで打席が回ってくるのが3番だと思います。1番はどちらかと言えばチャンスメイクをする側だと思うのですが、3番ならおいしいところを持っていけるじゃないですけど、そういうふうに考えて打席に入っています。

――打線爆発の要因には、大型連休中の調整がうまくいったという部分もありますか

加藤 明大戦で打てていないというのがあったので、結構話し合ってゴールデンウイーク中は『打』に重きを置いた練習をして、サインプレーとかもしっかり確認をするというのを大事にしていました。そういう練習が良かったのかなという感じですね。

「(後輩は)みんな可愛いです」(鈴木)

鈴木と仲が良すぎて吉田龍主将から「イチャイチャするな」と言われた中村

――このリーグ戦、中西壮登選手(政経4=東京・早大学院)や竹下直輝選手(スポ4=東京・小山台)ら控えの4年生も随所で活躍していますが、そのあたりはいかがですか

鈴木 今自分がこういう(結果が出ていない)状況なので、控えというよりライバルという意識で見ています。

加藤 竹下にしろ中西にしろ、あと最近村上(渉、スポ4=東京・豊多摩)が少しベンチに入ったりとかしていて、プレーだけではなくてベンチワークだったりを率先してやってくれています。あと石田(直惇、人4=広島城北)もそうですね。プレーだけではない部分で、少ない人数ながら引っ張ってくれているのはベンチとして大きいんじゃないかと思います。永路(山口永路副将、社4=早稲田佐賀)は副キャプテンなのでまた別の役割なのですが。みんな頑張っていると思います。

――3年生では高山幸汰選手(商3=佐賀西)や竹本周平選手(人3=鳥取・米子東)といった代打陣が活躍されている印象があります

塚脇 二人ともバッティングに関しては能力が高くて、大事なところで打ったりしているのですごいなというのがあります。 ベンチにいてもチームのために声を出したりとか、ベンチワークもしっかりやってくれていてとても助かっています。

――現在スタメンに2年生が3人いますが、2年生の活躍についてはいかがですか

中村 2年生というよりは主力として見ているので、あまり下級生という感じはしないですね。本当に頼もしく思っています。

――普段からいい意味で下級生らしくないというか、グイグイ来る感じなのでしょうか

鈴木 めっちゃ来ますね(笑)。

――塚脇選手は普段2年生とはどのような感じでしょうか

塚脇 基本的にはなめられていますね。

一同 (笑)。

塚脇 でもその分伸び伸びやってくれたらと思っています。

――加藤選手から見て2年生はいかがですか

加藤 りょまたちが言っているように主力として伸び伸びやってくれていると思います。龍平(吉田龍主将)もよく言っているのですが、下級生は経験がないので、経験のある俺らが場面によって行動を変えて、あいつらを伸び伸びさせる分こっちは少し考えて行動したりとかはしています。そこは龍平がすごく意識しているので、そういう(下級生が伸び伸びプレーできる)環境はつくれているのかなと思います。

――杉山周平選手(教4=神奈川・山手学院)が監督の補佐をされていますが、杉山選手についてはいかがですか

中村 昨年からああいう立場の人はいて、試合中に選手が見れない部分とかもいろいろと見てくれているので本当に頼もしい存在です。

加藤 でも先発して投げてほしいですね(笑)。

――杉山選手が投げられない中でも投手陣は安定した成績を残していますが、投手陣に関してはそれぞれいかがですか

塚脇  久郷さんはエースで安定感がありますし、2年の2人も投手陣を引っ張っていくかたちで投げてくれていると思います。

――加藤選手から見て、鈴木選手のここまでのプレーはいかがですか

加藤 さっきりょまが言っていたとおり、守備はいいですね。りょま自身は開幕前不安に思っていたみたいですが、俺としては信頼しているので一緒に守備をしていて守りやすいです。今のところ外野は失策も少なく来ているので、そういう部分での見えない貢献っていうのも大きいのかなと思います。でもやっぱり一番期待しているのはバッティングなので、もう少しね。でも今はそんなの関係なくて、結局法大戦の大事なところで1本打ってくれないかなって期待を持っています。

――鈴木選手から見て加藤選手のプレーはいかがですか

鈴木  守備でもバッティングでもチームの主力ですね。開幕前は逆の予定だったのですが、自分は駄目ですね。

――中村選手から見た塚脇選手のプレーはいかがですか

中村  守備はさっき本人も言っていたように、ここまで1エラーということですごく安定しているなと思います。打率がちょっと、最初は良かったのですが下がってきていますね。ヒットもなんか、ボールがベースに当たったり、バントだったりとちょっとせこいヒットばかりなので、法大戦ではクリーンヒットを打ってほしいなと思います。

―塚脇選手から見て中村選手のプレーはいかがですか

塚脇  守備に関しても、送球が良くないときにカバーして助けてもらうことがありますし、バッティングもめちゃめちゃ打っていて出塁率も高いですね。正直ほめることしかないので、残りの試合も調子を落とさないで頑張ってほしいです。

――鈴木選手は普段どのような感じですか

加藤 りょまの普段は、何だろうね。

中村 どこまで言うか。

加藤 基本的には賢いというか、頭いいから。

中村 でも頭おかしいじゃないですか(笑)。

加藤 そう、難しいんだよね。

中村 頭おかしいんですよね。練習中に急に奇声上げたりするので。

鈴木 記事に出るぞ(笑)。

加藤 りょまって一番難しくない? なんて言ったらいいんだろうね。

中村 情緒不安定じゃないですか。

鈴木 怖い怖い怖い(笑)。

加藤 コミュニケーション能力が高いのか低いのかもわからないし、陰気なのかそうじゃないのかもわからない。

中村 まとめられないですよ、りょまさんは。やっぱ情緒不安定が一番合ってる。

加藤 何だろう、何だろうね。賢いじゃん。

中村 賢いは賢いです。でも頭おかしいです。

加藤 賢いけど情緒不安定で、陰気っぽいけどそうじゃなくて、コミュニケーション能力なさそうだけどあるような人。自分ではどう思う?

鈴木 まあ否定はできない。

一同 (笑)。

鈴木 否定はできないですね、それでいいです(笑)。

――加藤選手は普段どのような感じですか

鈴木 こんな感じですよ、初対面から明るい感じで。最近はないんですけど、学年で集まるときも彼が幹事をしてくれたりします。

加藤 表裏がないんですよ(笑)。

中村 せこいなあ。

――3年生のお二人から4年生について何かありますか

中村 りょまさんはさっき言った通り情緒不安定ですね。

鈴木 一番仲いいじゃん(笑)。

加藤 親友だからね(笑)。

中村 龍平さんからも「イチャイチャするな」って言われますね。大さんはなんだろう、しっかりしているところはしっかりしています。悔しいなあ。

鈴木 俺にはめっちゃ言うのに。

加藤 こういうところが差ですよね。結果にコミットしてきますね(笑)。

――塚脇選手は普段どのような感じでしょうか

中村 塚脇は、何だろう。可愛いキャラみたいな感じですかね。いじられキャラが一番しっくりくるのかな。打てなかったら打てなかったでいじれるし、エラーしてもいじられるし、塚脇も表裏がないですね。

加藤 まあ陰気。それが丸い(笑)。

中村 静かですね。

――中村選手は普段どのような感じでしょうか

塚脇 かまちょ。めちゃめちゃかまちょですね。すぐ殴ってくるし(笑)。

鈴木 それかまちょじゃないじゃん(笑)。

中村 それ飲み会の時でしょ(笑)。

鈴木 可愛い後輩です。みんな可愛いです。

一同 (笑)。

「全員で勝って優勝する」(加藤)

攻守両方において主力の加藤

――法大戦についての質問に移ります。法大の印象を教えてください

塚脇 走攻守全てにおいて、能力としては1番上のチームだと思います。自分たちは自分たちらしく分析とかをしっかりしていきたいです。

中村 能力は六大学の中でもずば抜けていますし、甲子園に出ているような高校出身の人がずらっと並んでいるようなチームです。どうにかしてどうにかして食らいついて、最後1点でも多く取れていたらいいかなという感じです。チャレンジャーとして臨みたいと思います。

鈴木 早稲田としては、これまで負けが多かった中でも自力優勝が復活したので、ここで法政を相手に勝利することができれば全日(全日本大学選手権)出場だけでなく、優勝も狙えるのではないかと思います。

加藤 みんなが言ったとおり能力では相手が上だと思うのですが、自力優勝が狙えるということで、康祐(中村)が言ったようにチャレンジャーとして臨みたいですね。(全日本出場予選会出場が決まっていて)失うものはないと思うので、今の調子以上のものを出すことができればいい試合をして勝てるのではないかと思います。

――昨年は春季リーグ戦、秋季リーグ戦ともに法大から勝ち点を奪えませんでした。振り返っていかがですか

加藤 春は法政がどうこうっていうよりも自分たちが4位とかだったので。

中村 自分たちのことを、って感じでしたね。

加藤 チーム状態もあまり良くなかったので。秋は尾崎(海晴)にやられたんでしたね。

中村 尾崎を全く打てなくて、2戦目は徳さん(徳島有樹氏、平31スポ卒)のホームランで勝ったのですが。いい試合はできたのですが、地力の差というか、実力で負けたという感じでしたね。

加藤 ここまで勝っている試合では先制できている時が多いので、早め早めに先行していくというのがカギになるのかなと思います。

――法大投手陣では、西村選手や春選手の先発が予想されます。印象などはありますか

鈴木 力強くていいピッチャーがそろっているので、ロースコアの展開でいかに勝ち切るかが大事になってくると思います。

――現在、チームの雰囲気はいかがでしょうか

中村 いいんじゃないですかね。きょう(5月18日)立教が慶応に勝って予選(全日本出場予選会)も決まったので、いい意味で気楽というか、いいかたちで臨めるのではないかと思います。

加藤 本当に失うものがない。

中村 あとは2連勝するだけなので。

――ご自身のプレーで注目してほしい部分はどこですか

鈴木 バッティングって言っておきます。

加藤 飛ばす力あるもんね。

鈴木 『一発』でお願いします。

中村 僕は足。

鈴木 の短さ?

中村 違う(笑)。脚力ですね。足の速さ。

塚脇 自分は守備ですね。

鈴木 みんなざっくりだな。

加藤 俺は…。やす(中村)にスピードのこと言われたからなあ。

鈴木 全部って言っとけよ。

加藤 全部はない(笑)。

中村 顔。

鈴木 モデルやん(笑)。

加藤 それ野球じゃない(笑)。何だろうね。肩とかの守備力ですかね。

――ご自身以外で注目選手を挙げるとしたら誰でしょうか

加藤 やっぱり久郷、清水なんじゃない。まずは投手陣。調子良くても(早大打線は)取れて5点ですからね。やっぱエースの久郷君なんじゃないですか。1戦目負けたら終わりだし。エースの意地に期待ですね。

中村 1人ずつ?

鈴木 (何人も言っちゃうと)後ろまで(注目選手が)残らないからね。

塚脇 内野手の二人で。須能(浩太郎、商2=東京・早実)、渡部。

鈴木 二人取っちゃう?(笑)

中村 なんで(笑)。残らない(笑)。

塚脇 じゃあ渡部で(笑)。

中村 俺も渡部言おうと思ったのに。

塚脇 いまずっと二遊間を組んでいていろいろ話したりする機会も多いので、守備に関しては二人で頑張ろうかなと。バッティングのほうも少しずつ打ち始めているので、法大戦でも打つんじゃないかなと思います

中村 僕はキャプテンですかね。龍平さん。

加藤 一番丸いやついた(笑)。

中村 この前の慶大戦でもだいぶ打点を稼いでいて、いまリーグでもホームランと打点の2冠王なので。

加藤 えぐい(笑)。

中村 打率が少し低いんですけど。打ってほしいですし、守備でも扇の要としてチーム全体をまとめてくれている頼りになる存在です。法大戦でもお願いしますって感じです。

鈴木 自分は須能君です。高校の後輩でもありますし、早稲田の4番として打線をこれからも引っ張っていく存在なので。

――では最後に法大戦への意気込みをお願いします

鈴木 もう4年生ということで最後の春季リーグ戦なので、法政に2連勝して最高の形でそれを飾れたらと思います。

中村 優勝を狙えるところにいるので、格上の相手かもしれないですが、さっき言ったようにチャレンジャーの気持ちで向かっていって絶対に優勝したいなと思います。

塚脇 優勝や全日出場も見えてくる大事な2戦なので、チームとしても絶対2戦とも勝つつもりでぶつかっていって、個人としてもチームの勝利のためにいろいろと貢献できたらなと思います。

加藤 昨秋の優勝はどちらかというと他力優勝って感じだったのですが、今回は自力優勝のチャンスです。全員で勝って優勝する、というのを味わったことが無いので、最後の春季リーグ戦でそれを味わえるように頑張っていきたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 池田有輝、町田華子)

法大戦での打線爆発に期待です!

◆加藤大(かとう・だい)(※写真左)

1997(平9)年 11月3日生まれ。182センチ、75キロ。O型。大分上野丘高出身。人間科学部4年。外野手。右投右打。大分から東京に出てきて4年目の加藤選手ですが、なんと先日満員電車が苦しく失神してしまったそうです。「ガラガラの1両電車が恋しい」と語っていました!

◆鈴木涼馬(すずき・りょうま)(※写真右)

1997(平9)年8月5日生まれ。179センチ、70キロ。B型。東京・早実出身。商学部4年。外野手。右投右打。スポーツはやるより見るほうが好きだという鈴木選手。最近嬉しかったことは、米式蹴球部の早慶戦で高校の同級生が活躍していたことだそうです。法大戦では鈴木選手も同級生に活躍を届けてほしいですね!

◆塚脇太陽(つかわき・たいよう)(※写真中央右)

1998(平10)年12月30日生まれ。164センチ、60キロ。O型。千葉・市川高出身。人間科学部3年。内野手。右投左打。安定した守備が持ち味の塚脇選手。先日、野球人生最後のグラブをオーダーしたそうです。新しいグラブも自慢の守備も、どんどん磨いていってほしいですね!

◆中村康祐(なかむら・こうすけ)(※写真中央左)

1999(平11)年3月2日生まれ。171センチ、69キロ。B型。早稲田佐賀高出身。教育学部3年。内野手。右投右打。昨夏の対談で「ダイエット成功させます!」と語っていた中村選手。その時の体重は73キロだったので、見事4キロの減量に成功しました!最近は公私ともに調子がいいということなので、法大戦でもその勢いをぶつけてくれるでしょう!