入れ替え戦を目前に控えた早大弓道部の練習に迫る!

弓道

 今週末に入れ替え戦を控える早大弓道部。間近に迫った運命の一戦に向け、選手たちの士気も徐々に高まっている。この日は東伏見の地下道場で連日行われている練習を取材した。

東伏見にある地下道場では連日熱気のこもった練習が行われている

 練習開始は17時半。まずは試合前の附け矢を想定し、射込みが行われた。その後は立を組み、実践を想定した立練習。的中にノルマを設け、下回った場合はペナルティーが課されたり、立ごとの的中を競うなど緊張感を試合に近づけるために工夫を凝らしている。この日の練習も試合さながらの緊張感で行われていた。選手練習が19時半に終了した後、下級生たちは的貼りを行う。練習用の的をつくるのは下級生の仕事だ。そして22時近くまで自主練習が行われる。部員同士での技術指導も積極的に行いながら、互いの技術を高め合う。個人の射数は平均しても月1500射を超えるという。多い人では月に3000を超える矢数をかけ、射の進化に励んでいる。

 早大では練習メニューも部員の意見に応じて変えているという。授業の空き時間に練習を行うなど、限られた練習時間の中で学業を最優先に尊重しながら弓道に勤しんでいる。選手練習後に先輩、後輩分け隔てなく夕食を共にする姿からは部員同士の仲の良さ、団結力の高さを感じた。入れ替え戦でも一丸となり、力強い射で勝利をもぎとってくれるだろう。

自主練習に励む部員たち

 近年は競技人口も増えつつあるが、まだまだマイナースポーツと言える弓道。早大では早慶明3校での対抗戦や同志社大、関西学院大、関西大といった大学とも試合を行い、試合後には親睦会も行っている。一生の弓仲間を作れるのも早大ならではの魅力だ。もちろん大学から競技を始めた部員もおり、試合のサブメンバーに入るまでの実力をつけた選手もいるという。興味を持たれた方は是非、大学弓道の門をたたいてみてほしい。

(記事、写真 市川祐樹)