応援で一足先の『早慶戦』

応援

 秋季リーグ戦を締める早慶戦がすぐそばに迫ってきている。残すところあとわずか10日となったこの日、慶大應援指導部を招いての早慶合同デモンストレーションが行われた。台風接近中ということもあり雨が心配されたが、多くの観客が一堂に集結。約30分間にわたる熱い応援合戦を披露し、会場を沸かせた。

 まずはワセダが誇るチアリーダーズ、BIG BEARSのパフォーマンス。FUNKYMONKEYBABYSの『走りだそう』に合わせ、ポンポンで「W」、「K」の文字を作りながらダンスを披露し、観客を魅了する。次に演奏されたのは『紺碧の空』と『若き血』だ。両校おなじみともいえるこの曲に、ワセダとケイオー、それぞれの愛校心がぶつかり合い、観客の士気は高まった。盛り上がる会場で続いて行われた早慶応援合戦では、ケイオーが先攻を務める。華やかなチアリーダーズと共に、リーダーたちが力強いテクでチャンスパターンメドレーを早慶戦本番さながらに忠実に再現してみせた。

両校の頭文字をかたどるチアリーダーズ

 応援合戦の後攻となったワセダは、野村隆文(教4=兵庫・六甲)の「ワセダの本気のエネルギー、見せてやれ!」と、ケイオーに対抗する威勢の良い学注で幕を開けた。その盛り上がりのままに関口晃由代表委員主将(教4=東京・東洋)が登場し、BIG BEARSのダンスと共に『ワセダ必勝応援曲メドレー』を披露。全身の力を込めた突きで観客を圧倒し、応援歌に合わせて歌う観客の声が響き渡った。最後に『都の西北』が高らかに演奏され始めると、観客たちは歌に合わせて拳を振り上げ、応援部に合わせて高らかに校歌を歌い上げた。

校歌で指揮を執る関口代表委員主将

 野球部の優勝は無くなった。しかし「優勝が絡んでいなくても盛り上がらなければならない」と関口が語るように、華の早慶戦への熱意は変わらない。幹部にとっては最後となる大舞台。来る決戦までを指折り数え、当日満員の神宮球場で最高のテクを振ってみせる。

(記事 伊能由佳、写真 川口真由、三尾和寛)

コメント

関口晃由代表委員主将(教4=東京・東洋)

――ホームでデモンストレーションはいかがでしたか

自分として最後のワセダで行う早慶デモンストレーションで、結構たくさんの方に来ていただけて良かったです。

――明日行う三田でのデモンストレーションの盛り上げ方については

そこはやはりケイオーの学生に適応した雰囲気で行きたいなと思います。

――ワセダの優勝はなくなってしまいましたが、そのような状況下で応援することで心境に変化などはありますか

早慶戦ということで、優勝が絡んでなくても盛り上がらなければならないと思うので、そこを最後盛り上げて終わりたいなと思います。