拮抗した試合で全力の応援も一歩及ばず/早立2回戦応援

応援

東京六大学秋季リーグ戦 10月6日 神宮球場

 ※記事、インタビューは立大2回戦直後に行われ、書かれたものです。

 二季連続での優勝を狙う早大野球部は東大、法大に続く立大からの勝ち点を狙い、2回戦に臨んだ。野球部の快進撃を手助けするべく、多くの観客が応援席に駆けつけたが、2回戦は応援席の底力が問われる厳しい試合であった。

 曇り空で快適な気温の中、応援が初回から流れを作った。地本大晴(社4=愛知・東海)による「気合い入れていくぞ!」というリーダー練習責任者らしい学注(学生注目)で応援席の雰囲気を作っていく。『大進撃』が流れる中で尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)がいきなり二塁打を放つ。その後『コンバットマーチ』が流れる中で印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)の内野ゴロで先制し、初回から『紺碧の空』が流れる。

『紺碧の空』を合唱するリーダーたち

 2回裏には一死一、二塁のピンチを迎え、球場に『行け立教健児』が響く。これに対し早大応援席は『シェイクコール』・『GWコール』で対抗。三ゴロ、見逃し三振で無失点に凌ぐ。3回表は吉田成ノ真旗手(法4=埼玉・早大本庄)が指揮台に上がり、今季2度目の『早稲田の翼』を披露。その後、尾瀬から始まる好打順ということもあり、『F6〜SUNRISE』で応援席が盛り上がっていく中で、二死からチャンスを迎えるが、小澤周平(スポ3=群馬・健大高崎)の一ゴロで攻撃終了となった。4回裏には一死一、二塁というピンチを迎える。しかし、宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)がギアを上げ、走者を返させずに回を終わらせた。4回が持ち回であった横田圭祐新人監督兼稲穂祭実行委員長(人4=東京・成蹊)による『いいぞいいぞ誇南』というエールが飛んだ。5回。早稲田打線はチャンスを作ることができず、守備回に行うチア曲『ウィーアー!』を迎えた。1年間の野球応援の中で数回しか着ることのない黄色の衣装でスタンツを行い、応援席を彩った。しかし、立大打線が宮城に襲いかかり同点に追いつく。そのような厳しい場面でも応援部は『健児コール』や『シェイクコール』で応援席を鼓舞し、同点で凌いだ。

黄色の衣装でスタンツを行うチアリーダーズ

 6回は二星太誠学生動員対策責任者兼広報責任者(商4=東京・三田)による早大スタメンのイニシャルを用いたユニークな学注(学生注目)が行われたが、早大打線は三者凡退。ウラのイニングでは立大に勝ち越し点を許してしまう。ここでは『GWコール』や『健児コール』で追加点は許さない。7回は先頭代打の反町惠眞(スポ4=埼玉・早大本庄)が出塁し流れを持ってくる。二死一、三塁のチャンスの場面に吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)。『コンバットマーチ』が響き渡る中での吉納の打球はフェンス手前の中飛で攻撃終了。「音上げて!」という応援団内での指示が飛ぶ中でとても盛り上がったイニングであった『

学注を披露する二星

 その後スコア動かずに迎えた9回表、岡西佑弥(スポ2=智辯和歌山)が得点圏まで進み、『コンバットマーチ』の応援が尾瀬の背中を押すものの、内野ゴロに倒れ試合終了。何度も流れた『コンバットマーチ』であったが、『紺碧の空』につながったのは一度のみであった。

決死の表情でテクを振るリーダー

 昨季より実力が拮抗している今季の六大学野球の中で必要となるのは応援の力である。今日は終盤に逆転できなかったが、厳しい場面は野球部も応援部も夏の成長の見せ所である。応援席一体となって「あと一歩」の展開を掴み取ることができるようにしたい。

(記事 土橋俊介 写真 井口瞳)


コメント

植木建開副将兼リーダー主務(人4=愛知・千種)

ーー今日の試合を全体的に振り返っていかがですか

序盤はいい流れを、リズムを作れたと思ってたんですけど、早稲田これまで良かった後半の粘りっていうのがなかなか出なくて、チャンスで1本が出なかったっていうイメージで、そこはやっぱり応援がもう一歩だったかなと思います。

ーー副将として日々意識してきたことはありますか

初回からほんとに応援をするにあたって、何にもないところから、しっかり応援席からその流れを作って点を取るってことを僕はやっていきたかったかなと思います。今日は初回はそれができたと思うんですけど、だんだん 試合が進むにつれてできなくなって、あと1本のところが出なかったので、そこはほんとに今日は悔しいところかなと思います。

ーー次戦に向けて意気込みをお願いします

もう1回気持ちを入れ直して、原点に帰って、しっかり全員で 作り直して、また明日行きたいと思います。