【連載】ソフトボール部新歓対談 第11回 ソフトボール部男子部練習取材

特集中面

 昨年の東京都大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)は5位に終わり、関東大学選手権(関カレ)では二回戦敗退と、新チーム体制以降苦しい結果が続いた男子ソフトボール部。全日本大学選手権(インカレ)優勝を達成するために重要となる冬季の練習期間も終盤に差し掛かり、約1か月後に控える東京都大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)に向けて練習に励むチームの様子を写真やインタビューとともにお伝えする。
※この取材は3月2日に行われたものです。

 午後1時、強風が吹き荒れ砂ぼこりが舞う中で練習は始まった。各自がアップを終え、最初にグラウンドトレーニングを行う。「瞬発力系、要は体を冬に大きくして、その体に蓄えたパワーをいかに発揮できるかというトレーニングをしています。」との稲井宏平副将(法新4=埼玉・早大本庄)が話すように、メディシンボール投げや、ステップとダッシュを繰り返し、汗を流した。

ジャンプトレーニングをする荒川健祐主将(スポ新4=神奈川・柏陽)

トレーニングに取り組む選手たち

メディシンボール投げを行う選手たち

ボールを投げる渡邊幸太(人新3=千葉・市川)

 トレーニングを終えるとキャッチボールをし、守備練習へと移る。守備ドリルで基礎的な動作の確認をし、内外野のノック練習では、選手たちが声を出し合い練習を盛り上げていた。そして最後のバッティング練習では、「段階を踏んでいる状態」とのことで、置きティーからピッチャーの球を打つところまで行っていた。

投球練習をする稲垣拓朗(スポ新3=群馬・新島学園)

守備ドリルを行う齋藤向陽(社新3=群馬・新島学園)

ノックを受ける稲井宏平副将

二塁に送球する中内俊太朗(スポ新3=東京・筑波大付)

打席に立つ田中雄輔(スポ新2=東京・筑波大付)

マウンドに立つ川崎晴(スポ新4=東京・早稲田)

 選手主体の男子ソフトボール部はこの日も選手のみで練習を行った。内外野のノック練習でノックを打つのも選手だ。また、荒川健祐主将が途中から不在の中、稲井が的確な指示出しと大きな声かけで練習を引っ張った。少人数でも練習中は終始明るく真剣に、という雰囲気に包まれていた。

内野ノックを打つ畠山陸(スポ新3=高知西)

ネットを運ぶ國兼由妃乃マネジャー(写真左、文構新3=東京・千早)と中島雄太(国教新4=東京・暁星)

集まる選手たち

 「冬場に蓄えたことをいかにプレーに落とし込んでいけるかが全て」と、稲井は語る。9年ぶりの日本一へ、まずは春季リーグ戦で冬季の練習の成果を発揮したい。

※記事中の学年は新年度のものです。

(記事 沼澤泰平、写真 橋本聖)

練習後コメント

稲井宏平副将(法新4=埼玉・早大本庄)

――今日の練習のテーマを教えてください

(練習の)大体の構成としては、トレーニングと普段行わない実戦練習をしました。トレーニングといっても冬場は主にパワー系というか、とにかく筋肥大、重いものを使うトレーニングをしていました。今はどちらかというと瞬発力系、要は体を冬に大きくして、その体に蓄えたパワーをいかに発揮できるかというトレーニングをしています。
バッティングは、とにかく段階を踏んでいる状態です。置きティーで止まっている球を打つところから始まり、緩い球を打ち、次に14メートルの実際の距離から来る球を打って最後にピッチャーの球を打つ、というように実戦にむけて段階を踏んでアプローチをしています。今日はピッチャーもいたので、その最終段階を行いました。

――練習を振り返っていかがですか

今日は人数が少なく練習中に対談もあったので、なかなかまとまって練習というのが難しかったです。その中でもやりたいことはできていて、監督(高杉聡監督、平10人卒=群馬・前橋育英)や僕、荒川などの運営する側の考えていることを伝えられたと思うので、今後進んでいく上でのステップにはなったかなと思います。

――今後取り組んでいきたいことはありますか

これから試合がどんどん始まっていくので、技術的なところはもちろん、フィジカル的なことで言うと、冬場に蓄えたことをいかにプレーに落とし込んでいけるかが全てだと思います。なので、そこにきちんと繋がるような練習メニューを、僕と荒川や監督を中心に組んでいけたらと思います。

中内俊太朗(スポ新3=東京・筑波大付)

――今日の練習を振り返っていかがでしょうか

基礎的な面を固めていくということで、守備もバッティングも基礎に立ち返ってしっかりできたのではないかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

これから試合がかなり多く入ってくるのでそこで実戦の感覚を戻して春リーグに照準を合わせてやっていけるようにしていけたらいいなと思います。

――新入生にメッセージをお願いします

この部活は入ってみないと分からない魅力がたくさんあるので是非一度グラウンドで雰囲気を味わって一緒に日本一を目指して戦えたらいいなと思います。