藤田は惜しくも準々決勝で敗退、山崎は決勝進出にはあと一歩及ばず

レスリング

  5月27日から5月30日にかけて行われた明治杯全日本選抜選手権の4日目には、早大からフリースタイル97キロ級の山崎祥平(商3=茨城・土浦日大)とフリースタイル61キロ級の藤田颯(スポ2=埼玉・花咲徳栄)が出場した。藤田は準々決勝まで勝ち進んでベスト8、山崎は4位という結果だった。

 藤田は1回戦で吉村拓海(自衛隊体育学校)と対戦。試合開始早々テイクダウンを決めて、2点を先取すると、ローリングを決めるなどしてグラウンドでも相手を圧倒。10−0でテクニカルフォール勝ちを収めた。準々決勝では、小川航大(日体大)と当たる。序盤からグラウンドでペースを握られると、中盤戦ではローリングを決められるなどして立て続けに失点し、0―10でテクニカルフォール負けを喫してしまった。

1回戦にてテクニカルフォール勝ちを収めた藤田

  山崎は初戦で二ノ宮寛斗(不二精機)と対戦。序盤こそグラウンドでの攻防でペースを握られて4失点したが、スタンドから豪快な投げを2回連続で決め、8−4にて勝利。準決勝に駒を進めた。準決勝では、石黒峻士(新日本プロレスリング)と対戦。序盤に相手のパッシブで先制するも、中盤にタックルで4点を返され、結果4−1で破れてしまい、決勝進出は叶わなかった。

惜しくも決勝進出を逃した山崎

 藤田は惜しくも準々決勝で敗退、山崎も準決勝に勝ち進むも決勝は叶わなかった。藤田は「まだまだ勝てる気がしない」と語り、山崎は「全体を通してタックルで点を取りきれなかったことがショックだった」と言うように、両者とも課題の多い大会となった。しかし、「インカレ優勝を目指す」と意気込む山崎も、「次の大会では良い結果を出したい」と述べた藤田も、次戦への意気込みは十分。彼らの今後には期待できそうである。

(記事 秋田豪、写真 日本レスリング協会)

  [結果]

▽フリースタイル61キロ級 藤田 ベスト8

1回戦  ○10-0吉村拓実(自衛隊体育学校)

準々決勝 ●0-10小川航大(日体大)

▽フリースタイル97キロ級 山崎 4位

準々決勝 ○8―4二ノ宮寛斗(不二精機)

準決勝  ●4―1石黒峻士(新日本プロレスリング)    

順位決定戦 ●棄権による不戦敗 園田平(自衛隊体育学校)

 

[コメント]

山崎祥平(商3=茨城・土浦日大)

―― 大会を終えて、率直な感想をお聞かせください

負けたことはもちろん悔しいですが、全体を通してタックルで点数を取りきれなかったことが何よりもショックでした。

―― 2回戦では、優勝した新日本プロレスリングの石黒選手と対戦されたわけですが、印象はいかがでしたか

普段から一緒に練習させていただく機会が多いので、胸をかりるつもりで挑みました。やはり自分にはない上手さを感じたので、そこを吸収していけたらなと思います。

―― 今後の展望をお聞かせください

これまでは課題点に気づきながらも、突き詰めて解決するところまで至らなかったので中途半端で終わらせずレスリングの技術というものを追究していき、次にあるインカレで優勝を目指します。

藤田颯(スポ2=埼玉・花咲徳栄)

――大会を終えて、率直な感想をお聞かせください

全日本のレベルの高さを痛感しました。まだまだ勝てる気がしません。

―― 1回戦は快勝でしたが、準々決勝では勢いを維持できなかったように見えました。それぞれ、敗因と勝因についてどう思われますか

試合1週間前から事情があってレスリングの練習ができず走って体力を維持しようとしたのですが駄目でした。また、相手選手の実力が高かったというのも敗因です。

――今後の展望をお聞かせください

2位の相手は高校まで何度も試合したことある選手で五分五分でした。今は差が開いてしまったかもしれませんが逆に言えば自分もそこまでいける可能性はあると思います。次の大会では良い結果を残せるように頑張ります。