多胡島、視野を広げる大会に

レスリング

 昨年、天皇杯全日本選手権男子フリースタイル70キロ級で優勝した多胡島伸佳(スポ3=秋田・明桜)は実績を買われ、日本代表としてアジア選手権に出場した。「日本チームとして結果が求められる試合」(多胡島)。しかし表彰台にも乗れず5位という不満足な結果に終わった。

 1回戦では今回のアジア選手権で優勝したバーレーンの選手に0-7と無得点での敗北となった。敗者復活戦を不戦勝で勝ち上がり、迎えた3位決定戦。一時は5-1とリードするものの、逆転を許し7-10でメダルを逃す結果に。「優勝した選手との試合ができ、レスリングの幅広さを感じた」と視野の広がる大会になったようだ。

 日本と世界のレスリングの違いを改めて体感した多胡島。この経験を生かし、5月の明治杯全日本選抜選手権での優勝を狙いたい。

(記事 杉野利恵)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽男子70キロフリースタイル

多胡島 13選手中5位

コメント

多胡島伸佳(スポ3=秋田・明桜)

――アジア選手権での意気込みと目標は

今年度に入り何度か遠征を経験させてもらいました。しかしどちらかと言えば経験を重視した今までの遠征に比べ、今回は日本チームとして結果が求められるような試合であると考えて試合に臨みました。

――5位という結果についてどのように思われますか

結果自体には表彰台にも乗れなかったので満足していません。

――試合を振り返っていただいていかがですか

優勝した選手と試合ができて、さらにレスリングの幅広さを感じました。

――収穫点・課題点などは見つかりましたか

日本人にとっての当たり前は世界では決して当たり前ではない事実を頭に入れて練習に臨む姿勢が必要であると思いました。

――次戦での目標を教えてください。

まずは明治杯全日本選抜選手権で優勝して遠征に派遣されるようにしていきたいです。