若きホープたちの戦い結果はいかに

ウエイトリフティング

 各大学の1、2年生のみが出場する全日本学生新人選手権が22、23日に埼玉県上尾スポーツ総合センターで行われ、105キロ級で池田祐介(社2=滋賀・安曇川)、48キロ級で新川百音(スポ1=山梨・塩山)がそれぞれ優勝した。

 未来の早大を背負って立つ1、2年生が出場した今大会。1日目は85キロ級で神田悠斗(社2=岐阜・海津明誠)が出場。先日の早慶戦では粘り強い試技を見せ、会場を沸かせたが、今回はその粘りは見られなかった。スナッチでは2本目の108kgを落とし、思うように記録を伸ばすことはできず。ミスを切り替えて臨みたいクリーンアンドジャーク(ジャーク)だったが、こちらは1本目で失敗。トータル10位と悔しい結果に終わった。女子48キロ級の新川は全体でのエントリーが1人のみだったため、自動的に優勝となった。が、内容面ではミスも目立った。次回までにどこまで修正できるがワンランクアップへの鍵だろう。

優勝した新川。今後成功率を上げられるかが課題だ

 2日目。まずは女子+75キロ級で田中季恵(スポ2=香川中央)が登場。1位の粟野稚佳子(日体大)に敗れはしたが、スナッチ、ジャークの6本を全て成功させるなど好調ぶりをアピールした。次に105キロ級で池田が見せた。スナッチで1、2本目を成功させ1位で折り返すと、ジャークでもその勢いに乗って1、2本目をクリア。3本目の168kgを上げることができれば、来年度の全日本選手権への出場権を獲得できる―。クリーンは粘ったが、ジャークで落とし、失敗。大台の300kgに乗せることはできなかったが、「狙っていた」との目標通り見事優勝。来年以降に期待のできる試技だった。

順調な成長を遂げている池田。次回こそ300kgを達成したい

 ことしのチームを引っ張ってきた4年生たちは12月の全日本大学対抗選手権でいよいよ引退となる。つまり来年以降はこの1、2年生もチームを支えることになる。これまでの伝統を受け継ぐべく、これからもたゆまぬ鍛錬を積み重ねてほしい。

(記事、写真 田原遼)

結果

男子

▽85キロ級

神田悠斗 スナッチ108kg C&J135kg トータル243kg 10位

▽105キロ級

池田祐介 スナッチ135kg C&J161kg トータル296kg 1位

女子

▽48キロ級

新川百音 スナッチ63kg C&J82kg トータル145kg 1位

▽+75キロ級

田中季恵 スナッチ80kg C&J99kg トータル179kg 2位

コメント

池田祐介(社2=滋賀・安曇川)

――今回の大会はどういった気持ちで臨みましたか

今回は優勝が狙えたので、優勝することと、来年の6月の全日本選手権の基準記録がトータルで300kgだったのでそこを目指していたんですけど、ジャークの最後で165kgを失敗してしまい届きませんでした

――それで試技後に悔しがっていたのですね

そうです(笑)

――以前と比べてトータルでの記録が伸びているように思いますがそのあたりの要因というのは

自分の弱い部分を考えて、ハムストリングス(主に大腿二頭筋など)を中心に鍛えたのがよかったのかなと

――以前ジャークを課題に挙げていましたが

今でも課題です(笑)。もっと体幹つけないといけないなと思っています

――実はこの前の早慶戦で武田主将(健、スポ4=宮城・石巻)が「池田が伸びてきたから負けられない」と言っていましたよ

そんなこと言ってらっしゃったんですか( 笑 )。普段から一緒に練習させてもらっているんですが、12月のインカレではお世話になった分試技で恩返しできたらなと思っています

――そのインカレでの目標を教えてください

自分はジャークがあまり強くないので、スナッチで3位に入れたらなと。ジャークでも140kg以上が必要になってくると思うので、そこを取れたらなと思っています