今季、女子部として戦う最大の大会、第15回全日本大学対抗女子選手権大会が開催された。「悔いのない試合ができた」と見附絵莉(スポ4=兵庫・三木東)が語るように、四年生の活躍が光った今大会。昨年度より順位を一つ上げ団体4位で幕を閉じた。
初日、ワセダからは中山桃花(スポ1=兵庫・須磨友が丘)が出場。6本全てを成功させるも、順位は奮わず。
2日目、女子58kg級では内門沙綾(スポ1=宮崎・小林秀峰)、63kg級で野本なつみ(スポ2=埼玉・草加)が出場。内門はスナッチの三本目で失敗するも、ジャークでは全て成功させる。トータルで155kgという見事な結果を残し、1年生ながら表彰台に上り、存在感を示した。対して野本は、ケガの影響で痛み止めを使用しての出場。けして本調子とは言えないなかで、「確実に4位狙い」の試合だったという。最後の最後でジャークの三本目を失敗してしまったが、目標通りの4位でチームに貢献。続く69キロ級、これがワセダを背負う最後の試合となった見附が登場。序盤から気迫あふれる試技を披露し、スナッチでは全体1位。続いてジャークでも1回目の失敗はあったものの残る2回を成功させ、トータルで準優勝に輝き有終の美を飾った。
3日目、高岸冴佳(社4=兵庫・舞子)が登場。スナッチ、ジャークともに好成績を残し、トータルで3位に終わる。大きくチームに貢献した引退試合となった。
表彰台に上りチームメイトからの歓声に応える見附
試合終了後、「本当にワセダで良かった」と涙ながらに語った見附の姿が印象的であり、このチームを象徴しているような言葉であった。個人競技とはいえ、チーム力が問われるインカレ。来年度もこの絆を受け継ぎ、さらなる上位入賞への期待がかかる。
笑顔を見せる女子部
(記事 平野紘揮、上田密華、写真 菅真衣子)
コメント
見附絵莉(スポ4=兵庫・三木東)
――今日の結果を振り返っていかがでしたか
ワセダを背負う最後の試合なので、自分なりに悔いの無い試合が出来たと思います。
――調子は
試合前はちょっと調子が悪かったのですが、今日は良かったです。
――涙の訳は何でしょうか
悔しいのと安心したのと、それから自分の中で悔いの無いように試合が出来たのが一番です。
――安心というと
私本当に緊張するタイプなのですが、試合が無事終わって、緊張が解けて安心しました。
――今日で引退となりますが、4年間を振り返っていかがですか。
ワセダの最高のメンバーに囲まれて、今までたくさんの思い出があるし、今こうやって最高の試合が出来たのもワセダの部員が支えてくれたからなので、本当にワセダで良かったと思いました。
――部員達にメッセージはありますか
最高としか言えないです。
――ウエイトリフティングとはどんなものでしたか
私の人生そのものです。
野本なつみ(スポ2=埼玉・草加)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
肘を一週間前に怪我していたので力を発揮出来なかったのですが、5本成功して確実に4位で(チームに)点数が入ったので良かったです。
――今日は本調子ではなかったということですが
そうですね、肘の靭帯を損傷して、痛み止めを飲んでいる中でした。元々低い重量で確実に4位狙いだったので、これで良かったかなと思います。
――インカレに向けて練習してきたこと
失敗を少なくするように練習の中でも心がけました。
――今季を振り返って、また
後半、怪我をしてしまったのですが、これをバネにして頑張りたいです。来年こそ、インカレに出場して、一つでも順位を上げたいです。
内門沙綾(スポ1=宮崎・小林秀峰)
――大会を振り返っていかがでしたか
スナッチの1本、2本とジャークの3本に加えて、3位という順位も取ることができたのでチームに貢献できたかなとは思うのですが、スナッチの3本目ができなかったというのが悔しい部分ではありました。
――3位という結果について
初めてのインカレで、また団体戦ということもあり凄く不安があったのですが、3位という順位は自分にとって大きなものだったのかなと思っています。
――調子はいかがでしたか
調子は良かったです。
――今回の大会に向けてどのように調整されてきましたか
団体戦だったので女子全員と、女子だけでなく色々な方々と協力してやってきて目指してきた舞台だったので、いままで皆と盛り上げてこられたかな思います。
――今季を振り返って
色々と試合にも出させていただいたのですが、試合ごとに良い結果を残すことができて、今回もメダルをもらうことができたので1年生としてスタートは良かったかなと感じています。
――来季の目標は
1年生でメダルを取ったということで、2年生からはいま自分が持っている目標の記録を達成してより一層上のレベルを目指して頑張っていけたらなと思います。