2日間に渡って開催された第59回全日本学生新人選手権。ワセダからは5人の選手が出場した。1日目には、69Kg級・松本浩志(スポ2=兵庫・明石北)が出場し、スナッチ3本成功を決める。ジャークは2本目で落とすものの3本目でしっかり取り、前回の東インカレ(第41回東日本大学対抗選手権)での記録(スナッチ109Kg、ジャーク125Kg)から大幅に伸ばし自己新を塗り替えた。試合後「自分を褒めてやりたいが、まだまだ結果も記録も足りないので全国の舞台で活躍出来るよう頑張る」とコメント。
2日目には1年生が4人出場。スナッチ、ジャークともに1本のみの成功となった85Kg級・藤本雅大(スポ1=兵庫・明石北)は、「体重、筋力、フォームを見直し自己新を目指したい」と今後の目標を語った。女子63Kg級には、野本なつみ(スポ1=埼玉・草加)、細貝優希(スポ1=埼玉・埼玉栄)が出場。野本は前回の東新人(第10回東日本学生新人選手権)に引き続き6本成功で好調の様子。今後への意気込みを語る彼女の笑顔が印象的だった。細貝は8月に肘をケガしており今回が復帰戦。6本を確実に取るという目標を達成、3位に入賞。
6本成功し笑顔の細貝
絶好調だったのは105Kg級・武田健(スポ1=宮城・石巻)。スタートから目標としていたスナッチ115Kgを挙げ思わずガッツポーズが飛び出した。2本目を取り逃したものの、3本目で粘りを見せ118Kgを成功。ジャーク3本目は挙げきることが出来なかったが、スナッチ、ジャークともに自己新を記録、表彰台に上った。試合後、今後の目標を聞くと「まだ1年生なのでここで満足せずに記録を伸ばしたい」と向上心を見せた。
目標達成し表彰台に登った武田
4月の初々しかった頃からは顔つきも変わりたくましさが感じられるようになった。とはいえまだまだ伸び代が大きい1、2年生である。現状に満足せず、常に次への目標を掲げる彼らの今後の活躍に期待したい。
(記事、写真 岩井里紗子)
結果
▽男子
69Kg級 松本浩志 スナッチ116Kg ジャーク134Kg トータル250Kg
105Kg級 武田健 スナッチ118Kg ジャーク160Kg トータル278Kg
▽女子
63Kg級 野本なつみ スナッチ60Kg ジャーク69Kg トータル129Kg
63Kg級 細貝優希 スナッチ58Kg ジャーク74Kg トータル132Kg
コメント
野本なつみ(スポ1=埼玉・草加)
――この試合を振り返ってみていかがでしたか
1本目は良かったのですが2本目があまり良くなかったんです。でも3本目で修正して自己新を取れたので良かったです。
――調子はどうでしたか
良かったです。
――今回の意気込みや目標はどのようなものでしたか
今回はスナッチ60Kgジャーク70Kgを取ろうと思っていたのですが、スナッチは成功してジャークは1Kg下でしたけど、自己新だったのでまあいいかなと思っています。
――ジャークの3本目を70Kgにしなかったのはどうしてですか
2本目が危なかったからだと思います。
――今後の目標をお願いします
次の大会に向けて練習してまた自己新が取れるように、あと6本成功も出来るように頑張りたいです。
武田健(スポ1=宮城・石巻)
――この試合を振り返ってみていかがでしたか
東新人(第10回東日本学生新人選手権)以来の試合だったのですが、高校の時から一緒にやっている比嘉翔矢くん(法大)に勝てたので良かったです。ぎりぎりでしたが。
――調子はどうでしたか
試合新が取れたので良かったです。
――スナッチとジャークどちらともですか
全日本ジュニア(第33回全日本ジュニア選手権)で160Kgは取ったんですけど、そのときよりきれいに決まって、トータルでも試合新が取れました。あと、全日本個人の基準も取れたので良かったです。
――来月のインカレ(第59回全日本大学対抗選手権)は出場されますか
多分ないとは思うんですけど補欠に入れればそこでしっかり頑張りたいです。
――今日の意気込みや目標はどのようなものでしたか
まずスナッチのスタートが初めて115Kgだったのでそれをしっかり取ることと、トータルで275Kgを取ること、2位を取ること目標にしていました
――全部達成されましたね
でもやはりジャークの165Kgを最後に取りたかったので、そこが出来なかったのは悔しいです。
――ジャークの3本目を挙げるときはどういった心境でしたか
もうなにも考えないでその場でやるしかないっていう感じですね。クリーンの時点で乗ってなくて無理やり立ってきた感じだったので、「立ったからには」と思って思い切りやったのですが、ちょっとブレましたね。
――今後の目標をお願いします
重くなっても同じフォームで出来るようにしていかなければと思います。まだ1年生なのでここで満足しないで、結局はインカレを目標に考えるとまだまだ記録も足りないし、もっと上げていかなければならないので、まずはフォームの補強からしっかりやっていきたいです。