新人特集第五弾で紹介するのは、井上開戸(教1=東京・小平)と寺村一真(教1=東京・芝)の教育学部コンビだ。やわらかい笑顔が特徴的な2人はまだ部の活動をともにしたことがないそうだが、対談での息はぴったり。部活における目標も明確で、今後も切磋琢磨しながらレベルアップを図っていくことだろう。
※この取材は7月5日に行われたものです。
「限界が来ても生き抜く自信はある」
井上開戸(教1=東京・小平)
寺村一真(教1=東京・芝)
――初めに簡単な自己紹介をお願いします。
寺村 教育学部1年の寺村一真です。早稲田大学のワンゲル部に所属しています。
井上 同じくワンゲル部に所属している、教育学部1年の井上開戸と申します。
――お二人は同じ教育学部ということで、部活以外での交流はありますか
井上 全くないです(笑)学科違ったら全部違うので…
――何学科ですか
寺村 僕は公共市民学専修です。
井上 僕は国語ですね。
――なるほど、社会と国語なんですね。お二人がワンゲルで専門にしている活動はなんですか
寺村 僕は自転車です。
井上 僕はボートです。
――今年はチャリが激戦区だったと聞いたのですが、どうやって勝ち取ったのですか
寺村 色々裏でやってました(笑)
――なんで自転車を選んだのですか
寺村 単純に楽しそうだと思ったのと、入る前から自転車をやりたいと思っていたので。
――井上さんは、ボートをやろうと思ったきっかけはなんですか
井上 先輩がプレゼンしてくれるんですよね、「こういうのが楽しいですよ」って。それ見て楽しそうだなと思って、それでボート行きました。
――ありがとうございます。次に他己紹介をお願いしたいのですが、お互いに「こういう人だよ!」っていうのを教えてください
井上 一緒に長く過ごしているけど、実は外での活動は1回も一緒に行ってないです。実はそうなんですよね(笑)珍しいっちゃ珍しいと思います。
寺村 そうです。隊も違って、合宿とかも全部違ったので、一緒に活動したことはないです。
井上 だからそれ以外のときの印象で言えば、彼は意外と体力もあるし、やることをきっちりやるし、そういう一面がある奴なんだろうと思っています。
――まだ断定はできない(笑)
井上 まだできないですね(笑)
寺村 間違っていると思います…(笑)体力ないです。逆に彼はめちゃくちゃ体力ありますよ。朝練とかもすごい速いスピードで走ってます。
――そうなんですね。二人のお人柄がわかるようなエピソードはありますか
井上 彼はフレンドリーではあるんですけど…まあでも、部活の中で一番話しやすい奴だれ、って言ったら彼が選ばれると思います。
寺村 そうなんだ(笑)彼もフレンドリーです。
――確かに、お二人とも部室入ってきた瞬間から「明るい…」って思いました!では趣味とか特技はありますか?ワンゲル関係なくても大丈夫です
寺村 …え、俺からいくの?(笑)
井上 譲ろうかなあって。断腸の思いで。
――思いついた方からお願いします(笑)
寺村 音楽はよく聞きます。ミセスとか。ファンです。
井上 いやー、しょうもなくて…ゲームしていたりとか、それこそ音楽聴いたりとか。今音楽の話出たのでついでに言うと、音楽の趣味が変な方向行ってて。ビートボックスのバトルが好きだったり、血を見ないと楽しめないみたいな。
――ゲームもそういう系統のものが好きなんですか
井上 ゲームは、1人でしかやらないようなゲームしています。原神とかマイクラとかをゆっくりやっています。
――なるほど。中高時代の部活は何をされていたのですか
寺村 僕は陸上部で短距離をやっていました。
井上 登山部でした。
――寺村さんは、なぜ陸上からワンゲルに転向したのですか
寺村 とりあえず陸上以外のスポーツを大学ではやりたいなと思って、チラシとかももらって、アウトドア系のスポーツがいいなと思って入ろうと思いました。
――井上さんは登山部から、なぜ山岳部ではなくワンゲルを選んだのですか
井上 プライベートな方の趣味で、自転車が大好きでずっと乗っていて。お父さんの仕事のつながりで偶然上司の人がワンゲルのOBだったんですよ。その人に、僕が自転車が大好きだってことが知られて、その人が僕に自転車をくれて。それでワンゲルを知っていて、ただそこまで入るつもりはなかったんですけど、なんか来て、朝練やって「雰囲気いいな」と思って。一応自転車もできるし登山もできるっていうのでワンゲルを選ばせてもらいました。
――あれ、でも結局専門にしたのはボートですよね
井上 自転車は勝手に行けばいいんですよね。普段自転車を買う機会ってあまりないじゃないですか。でも自転車隊に入ったら、もちろんOBの方から貰ったりすることもあるんですけど、自転車を自分で買う機会もあるんですよ。それで誰か買ったら一緒に行けるし、いいなと思って。
――ワンゲルさんのホームページを読んだら、井上さんは自転車を3個持っていると拝見したのですが
井上 そうですね。一台は自転車隊の方に貸していて。
――そうなんですね!では次、入部前と入部後のギャップって感じることはありますか
寺村 入ったあとに錬成合宿っていうのがあって、その時は「こんなにきつい部活だったのか」って思いました。山を走ったり、人じゃありえないようなことをやっていました。
井上 そうですね、大方イメージ通りだったんですけど、聞いていた話と違ったのは、思いのほか最初の方は夜の練習が多かったですね。テント立てるんですよ。それがほぼ毎日あって。
――そういえば合宿のときに新人紹介で一発芸をやったと聞いたのですが、お二人はやりましたか
寺村 行ってないです。新歓合宿ですよね。
井上 僕も新歓合宿のあとに入部したので(笑)
――大丈夫だったんですね。でも新歓合宿のあとにもあったって聞いたような
寺村 OBさんとのご飯会のときですかね。それも僕行ってないので(笑)
井上 僕が参加したものは偶然ありませんでした。
――ラッキーですね。入部して、印象深い先輩などはいましたか
寺村 筋肉の塊みたいな先輩が(笑)
――小田さんですね。本当にみなさんそれ言います(笑)
寺村 超人です。900キロとかのダンベル…
井上 900!?900はやばいだろ(笑)
寺村 それはないか。とにかくすごい重さのダンベルを持ち上げたり。やばそう…
――もともと早スポにいたんですけど、いつのまにそんな後輩全員から名前を挙げられるような先輩に…!井上さんはどうですか
井上 一番は、主将の野本さんですね。もともとサッカー部だったので動きとかがしっかりしていて、規律正しい。中心になるべき者として完璧な方で、将来を見据えてやらないとだめだぞ、というのを語ってくれたりします。
――ワンゲル全体の雰囲気は、どんな表現が一番しっくりきますか
寺村 殺伐。
――そんなイメージがないです!
寺村 ワイルドというか、みんな無頓着ですね。プライベートで遊びに行く話は全く聞かないです。いい意味でドライです。
――なるほど、そんな早大ワンゲルに「入ってよかったな」と思う瞬間はどんなときですか
井上 他の早大生の子たちと比べて規律よく過ごせているなとは感じていて、もちろんその規律よく過ごしているときは「また早く起きないといけないのか…」っていう感じなんですけど、それ終わって「俺は朝走ったけどね!」っていう気持ちを持てるので、良い活動だなと思います。
寺村 そうですね、ずぼらな大学生活ではなくなるので、そこは良い点かなと思います。
――他の新人さんサークルにも入っていたりするみたいですが、お二人は
寺村 名所古跡研究会というところに入っています。
井上 2つ入っていて、スペイン語研究会というところと、学食研究会に入っています。2つ合わせて出席回数2回です(笑)秋になったら教職のサークル入ろうと思っていて、それはたぶん結構行くと思うんですけど、でも今はサークルはないようなものですね。
――色々挑戦されていてすごいですね。では次に、「ここなら負けない!」というご自身のアピールポイントを教えてほしいです
井上 自分でいうのもあれなんですけど、活動にいいマインドで取り組めていると思います。
寺村 生命力はあると思います。限界が来ても生き抜く自信はあります。
――ありがとうございます。お二人はチャリやボートで行ってみたいところなどはありますか
寺村 四国行ってみたくて。夏合宿で行くのでめちゃくちゃ楽しみにしています。瀬戸内海とか通って、1か月まわる感じです。全部テント泊です。8月の3日から27日くらいまで。行程は完璧に決まっています。
井上 僕はずっと海に行きたいと思っています。海を渡ってみたいんですね、海峡とか。なかなかできないと思うんですけど、学年上がって予算とか組めたら、海に行ける感じになるといいなと思います。
――海外志向はありますか
井上 憧れとしては。
寺村 僕は国内がいいです。北海道も行ってみたいですね。
――井上さんは、個人的にチャリで行きたい場所は
井上 チャリで行きたいところは…新潟から東京に一気に下るコースがあるんですけど、タイミングがあったらそれを1回やってみたいですね。3日で終わらせようみたいな。
寺村 3日!?
井上 夜も走って。人によっては2日で行く人もいるみたいです。それをやってみたいです。
――最後に、今年の目標を教えてください
寺村 自分は筋力アップですね。もともと筋力がないので、鍛えようと思います。
――じゃあぜひ小田先輩に…
寺村 そうですね、小田先輩になれるように(笑)
井上 筋トレもそうですけど、シンプルにもっと体力をつけないと。来年は錬成合宿とか行ったときに、後輩よりも体力がなかったら事件なので(笑)そういった事件が起きないように、もっともっと走ったりして頑張っていきたいなと思います。
――ありがとうございました!
(取材 槌田花、写真 ワンダーフォーゲル部提供)
今回の特集をもってワンダーフォーゲル部の新人紹介は終了します。今後とも同部への応援をよろしくお願いします!