2ヶ月に渡り行われた秋季関東大学リーグ戦が先週最終日を迎えた。2部10位と、目標としていた結果には届かなかったが、最後までチーム全員で戦う姿が印象的な秋リーグとなった。今回は、本大会で引退となった4年生のインタビューを掲載する。
山﨑葵主将(社4=岡山・就実)
ーー最終戦を振り返って
負けてしまったのは本当に悔しいです。でも、最後まで全員で戦い切ることができました。結果は残せなかったけれど、自分たちらしいプレーを出せた試合だったと思います。
ーー序盤から積極的にレシーブに入っていましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか
(引退前)最後の試合だったので、吹っ切れて思い切りやるだけだと思って臨みました。最初からみんなの良いプレーがたくさん出ていて、それにつられるように自分も自然と気持ちが入っていきました。
ーーキャプテンとして過ごした1年間で印象に残っていることはありますか
同期にも後輩にもたくさん支えてもらった1年間でした。キャプテンとして至らないところばかりで、みんなにはたくさん迷惑をかけてしまいましたが、みんなのおかげで1年間やり切ることができました。
ーー4年間で特に印象に残っている試合や出来事はありますか
たくさんありますが、やっぱりリーグ最終戦が印象に残っています。結果は負けてしまいましたが、チームの一体感を感じることができた試合でした。
ーーチームへの思いや、後輩へのエールをお願いします!
今まで本当にありがとうございました。この4年間で多くのことを学ぶことができました。どんな時も支えてくれたみんなには感謝しかないです。みんなと一緒にバレーができて本当によかったです。今回は悔しい結果になってしまいましたが、この悔しさを次につなげてほしいです。これからもずっと応援しています!4年間ありがとうございました!

レシーブをする山﨑
林穂乃花(スポ4=東京・国分寺)
ーー最終戦を振り返って
勝てなかったことが純粋に悔しいです。1、2セット目と3、4セット目で流れが全く違って、バレーボールにおいて勢いや流れがいかに大きい影響を与えるかを強く感じた試合でした。最後の1点を取り切れないことが苦しいし悔しい試合ではありましたが、コートに入っている選手は本当によく戦ってくれたと思います。ベンチも観客席もワイピングも、全員が勝ちたいという気持ちでした。ただ、やっぱり今思い返しても悔しいです。
ーーサーバーとしてコートに入った際に、意識していたことがあれば教えてください
どういう局面で入っているのかによって、サーブの狙いや打つタイミング、強弱を意識しました。また、自分のサーブでブレイクをしたいので、入るときにはチームに勢いをつけられるように、明るい雰囲気で入るようにしていました。
ーーベンチ内外で林さんがチームに声をかけている姿が印象的でしたが、どんな思いでいつも試合に臨んでいましたか
選手層が厚いわけではないので、試合に勝つには後輩たちの力が絶対に必要でした。だから、後輩にはチームを背負ってコートに立ってくれる感謝の気持ちと「頼んだよ」という気持ちを常に持っていました。その中で、自分がチームに対してできることを常に考えて試合に臨んでいました。
ーー4年間のバレー生活で思い出に残っている試合や苦労したことなど、印象的なことを教えてください
たくさんありますが、2度の膝の怪我は本当に苦しかったです。だからこそ、今回の秋リーグの神奈川大学戦は忘れられません。主力のまり(モサクまり・国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)が試合中に膝を怪我して、代わりに出ました。いろいろと考えてしまって、どう考えても正気ではなかったですが、チームメイトの存在にすごく助けられました。
ーー最後にチームへの思いや、後輩たちへのエールをお願いします!
バレーが下手くそな私にバレーを教えてくれて、一緒にバレーしてくれて、ありがとうございました!!今年の悔しさを絶対に忘れないで、強くなってね。みんななら大丈夫。これからの早稲田を楽しみにしています。

サーブを打つ林
中河果子(法4=東京・大妻女子)
ーー本大会が4年生の最終戦となりましたが、どんな気持ちで試合に臨みましたか
後悔のないように、4年間の思いを出し切ろうと思って臨みました。正直、今日が最終戦になってしまうなんて、1ヶ月前は思っていなかったですし、絶対に全カレには出場するんだという強い気持ちで秋季リーグ戦開幕を迎えました。でも結果はついてこなくて、今日が最終戦になることは先週の段階でほぼ確定していたので、全てを出し切ろうと思ってラスト1週間の練習にも臨んできました。
ーーベンチから盛り上げている姿が印象的でした。今日の試合を振り返っていかがですか
今年は部員が昨年から倍になったこともあって、応援も盛り上がっていて、リーグを通してベンチ・応援席の雰囲気はすごくよかったですし、それに自分も乗っからせてもらっていました。試合の内容としては、本当に今年のチームの良いところも悪いところも全部出た試合だったなと思います。最終セットは最初リードしていましたが、要所での自分達のミスで取りきれなかったです。本当に、全てが出た試合でした。でもやっぱり勝って終わりたかったです。
ーー秋リーグの総括をお願いします
練習してきたことが出しきれなかったなという気持ちが強いです。その時々で勝利を目指して必死に毎日の練習に取り組んできましたが、結果には結びつきませんでした。でも、6週間の秋リーグ期間を通して、また夏の鍛錬期を通して、もっと練習していたら勝てたのにという後悔の気持ちはありません。試合の補助も、全試合1年生と一緒にやって、目指していたBest of Support賞は受賞できませんでしたが、試合の面でも補助の面でもやり切ったリーグ戦でした。
少し別角度の話になりますが、個人的にリーグ戦というのはかなり思い入れがあって。他大の学連員の子と仲良くなってバレーの話をしたり、3年生の時には閉会式の司会をやらせてもらったりして、試合以外の部分でも、とても貴重な経験をさせてもらえた場所でした。春と秋の限られた期間でした会わない仲間でしたが、大学生活のバレーの部活動に捧げる仲間という意味では、勝手に仲間だと思っていました。他大の下級生の子たちとも部活生として会うのは最後の機会ということで、4年間のリーグ戦で一番他大の子ともコミュニケーションをとったリーグ期間だったなと思います。
ーー4年間で印象的な出来事があれば教えてください!
2つあります。1つ目は、昨年の早慶戦はです。昨年は早稲田開催だったので、約半年間副務として準備・運営に携わらせてもらいました。早稲田の伝統に肌で触れた瞬間でもあり、準備を重ねてきたものが形になって、当日大盛況で終えられた達成感は今でも心に残っています。初めて有料化したり、同期と飲食販売をスタートさせたり、物販のデザインをしたり。パンフレットの構成も一から考えて、大変でしたが本当にやりがいしかありませんでした。準備期間は常に早慶戦のことしか考えていなかったです(笑)。 約100年の伝統を継承しつつも新しいことに挑戦させてもらう中で、バレー部が本当に多くの方に支えられていることを痛感して、ご支援いただく方々のためにも頑張らなくてはならないと、改めて気が引き締まった機会でもありました。
2つ目は、やはり今日の試合です。各セットが始まる前に振付付きで歌う応援歌があるのですが、5セット目始まる前に、私たちの試合の補助をしてくれていた大学(嘉悦大・松蔭大)のラインズとリトリーバーの何人かの子たちがその振り付けを真似して座りながら小さく踊ってくれていたんです。試合後に話を聞くと、「みんな早稲田のこと応援してたよ、見ていて応援したくなる」って口々に言ってくれて、本当に感動しました。お世辞だったかもしれませんが、試合になれば対戦相手になるチームがそうやって応援してくれることは素直に嬉しかったですし、リーグ戦ならではだなと感じました。最後の1点を取り切ることはできなかったし、結果も出せなかったリーグ戦でしたが、勝敗ではない部分で、1年間4年生としてこのチームに関わることができてよかったと思った瞬間でした。
ーーチームへの思いと後輩へのエールをお願いします!
やっぱり全カレに出場できなかった責任は最上級生としてチームを運営する4年にあると思うので、各部員の人生で4回しかない全カレに出場する機会をなくしてしまって、本当に申し訳ないです。せっかく自由な大学生活の大半をこの活動に費やすので、やっていてよかったなと後輩たちに思ってもらえるような1年にしたいと現体制がスタートした時からずっと思ってやってきましたが、そう思ってもらえるような1年にはできなかったと思っています。自分の力不足を痛感するばかりです。結果が出なかった今年の悔しさを忘れずに、それをまた日々の練習のエネルギーにしてくれたら、これ以上のことはありません。先輩や後輩、同期は自分で選べないので、その時の仲間を大切に、一瞬一瞬を大切に、良い4年間だったと思えるような部活生活を送ってくれることを、心から祈っています。ありがとうございました!

得点にガッツポーズをする中河
西室美紅(教4=東京・帝京大)
ーー今日の試合を振り返って
「絶対やり切って、勝って終わろう」という話をしていました。最後の試合ということで緊張もありましたが、みんなの気持ちがひとつになっていたと思います。
ーーアナリスト目線で、江戸川大はどんなチームでしたか
江戸川大さんは守備がとても良く、他の大学相手なら決まっているようなボールでもしっかりつないでくるチームでした。早稲田もリーグを通してつなぎが良くなったと思いますが、あと一歩のところで押し切られてしまったと感じました。それでも最後まで全員が勝ちを目指して戦っていて、本当にこのチームらしい試合でした。
ーー秋リーグの総括をお願いします!
秋リーグは、栞里(文構1=千葉・小金)を入れ、高さを生かしたプレーをしていこうという話から始まりました。途中でまりの怪我というハプニングもありましたが、それをきっかけに守備が良くなったり、ミスが減ったりと、チームとしてプラスに変えられた部分も多かったと思います。一方で、試合展開の波が大きく、相手に合わせてしまう場面もあったので、今後はどんな相手でも自分たちの100%を発揮できるチームになっていってほしいです。
ーー4年間で印象に残っている試合があれば教えてください
去年の秋リーグ最終戦、1年生の春の入替戦、そして今回の最終戦です。それぞれの試合に自分なりの思い出や学びがあって、どれも忘れられない試合になりました。
ーーチームへの思いや、後輩へのエールをお願いします!
4年間、本当にたくさんの人に支えられてここまでやってこられました。周りの人の頑張る姿を見ると、自然と自分も「頑張らなきゃ」と思わされてきました。頑張ることはしんどいけれど、その頑張りがきっと誰かを支えています。みんなも誰かの頑張りに支えられながら、これからも前を向いて頑張り続けてほしいです。そして、バレー経験もほとんどなく、経歴も全く違う私を部員として受け入れてくれて、本当にありがとうございました。早稲田大学女子バレーボール部で4年間を過ごせたことに、心から感謝しています!

得点に笑顔を見せる西室
ーーありがとうございました!そして、4年間お疲れ様でした!

最終戦を終え泣き笑いの4年生