第89回早慶バレーボール定期戦 ６月８日 早稲田アリーナ
６月８日、第89回早慶バレーボール定期戦(早慶戦)が行われた。会場の慶大・日 吉体育館には 3000 人を超える観客が集まり、熱気に包まれる中の対戦となった。１年生全員が出場機会を得るなど終始早大ペースで試合が進み、セットカウント３−０ (25−14、25−14、25−17)でストレート勝利を収めた。
第１セットは西崎梨乃(スポ３＝大阪・国際滝井)の鋭角なスパイクで好調なスタートを切った。久保元華(人科１＝京都・京都女子)をはじめとする粘り強い守備で相手の攻撃を封じ、西崎のスパイクによる連続得点でブレイクに成功。中盤には公式戦初出場となる谷ケ崎佳弥(人科１＝富山・高岡)と山岸いそら(人科１＝福島・福島)がピンチサーバーとして出場し、チーム全体の雰囲気を盛り上げた。マッチポイントをモサクまり(国教２＝東京・クリスチャンアカデミー)のダイレクトアタックで奪うと、続けて川村彩乃(社２＝岡山・就実)がサービスエースを決め、２５ー１４で第１セットを制した。
途中出場し二段トスを上げる古知ののか（文構１＝千葉・専修大松戸）
続く第２セットも川村のスパイクによる連続得点で序盤からリードを広げると、阿曽麻琴(スポ１＝東京・城東)のサービ スエースも飛び出し、さらに勢いを加速させる。慶大はたまらずタイムアウトを要求するも、阿曽は再度サービスエースを決め、早大の流れは止まらない。その後も川村のブロック得点、モサクのスパイク得点と続き、７連続得点で11−4と相手を一気に突き放す。終盤は相手の足の長いスパイクに苦戦する場面もあったが、西崎が再びスパイクで連続得点を挙げ、25−14で第２セットも奪った。
サービスエースを決めガッツポーズする阿曽
第３セットの序盤は、後がない慶大の粘り強い守備に早大は攻撃を決められず、ミスを誘われる。河邉こころ(教１＝神奈川・中央大学附属横浜)、加藤栞里(文構１＝千葉・小金)がピンチサーバーで出場し、流れを変えようと試みるもなかなかブレイクできず、リードを許す展開に。しかし中盤にモサクがスパイクで３連続得点と躍動し流れを引き寄せると、西崎の鋭いスパイク、モサクのフェイントやブロック得点も加わり、怒涛の７連続得点で逆転に成功。最後はこのセットで活躍したモサクが鮮烈なスパイクを決め、25−17で第３セットも制しストレート勝利を果たした。
優勝トロフィーを手にする山崎葵主将（社４＝岡山・就実）
今年は例年より多くの新入生が入部した中、新入生全員が試合に出場し、全員の活躍でストレート勝利を収めた。上 級生が少ない中でも、チーム全員が声をかけ合いながら楽しくプレーする姿が会場の雰囲気を明るくしていた。次戦は東日本バレーボール選手権大会(東日本インカレ)。リーグ戦とは異なるトーナメント戦となるが、今試合でも見せたチーム力を、スローガン「一」のもとにさらに発揮し唯一無二のチームを目指す。
（記事 芦刈れい、山口愛結、写真 井口瞳、加藤涼音、山川心春）
| セットカウント | ||||
|---|---|---|---|---|
| 早大 | ３ | ２５－１４ ２５－１４ ２５－１７ |
０ | 慶大 |
| スタメン | ||||
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レフト 西崎梨乃（スポ３＝＝大阪国際滝井） |
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| 途中出場 | ||||
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朴秀彬（文構４＝韓国・釜山国際） |
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コメント
西崎梨乃（スポ３＝大阪・国際滝井）
ーーいつもの試合と違う雰囲気での早慶戦はいかがでしたか
いつもの試合の倍以上の観客の人数がいて、応援もたくさんの人数の方々がしてくれる中での試合は最初は緊張したのですが、この雰囲気を全力で楽しむことができたと思います。
ーー試合の中でメンバーもたくさん変わったと思いますが意識していたことは
新しく多くの１年生が入ってきてくれたので、この早慶戦で試せる良い機会でした。まず１年生にはやりやすい雰囲気の中でプレーできるように声掛けをしました。
ーー特にセッターに１年生が入ったとき何か声掛けをしましたか
本人はすごく緊張していて、「緊張する」ということはしっかり出してくれたので、「リラックスしていいよ」ということと、「思いっきりトスをあげてくれたら打つからよろしく」と頼みました。
阿曽麻琴（スポ１＝東京・城東）
ーー初めての早慶戦はいかがでしたか
初めてこの様な大人数の会場でプレーして一はすごく緊張して自分の思う様なプレーがなかなかできなかったのですが、後半からは会場の空気にも慣れてうまくその雰囲気に乗っかってプレーすることができたと思います。
ーーリベロではないポジションとしての出場はいかがでしたか
２週間前に急遽、リベロではない出場に決まって、元々レフトポジションで守備するのはずっと高校でもやって来ていたのでそれをうまく活かしたいなと思いこの２週間練習してきました。サーブなど普段やらないので緊張したのですがうまくいって良かったです。
ーーサービスエースでの連続特典もありましたが強化してきましたか
威力があるサーブは打てないので人と人の間のコースを狙うサーブを練習の時から意識していました。
ーー試合全体を振り返っていかがですか
1年生の中でスタメンとして出場したのは私とリベロの久保元だけなので、途中交代で入ってくる１年生を同級生として引っ張れるように声掛けしたり盛り上げたりすることを意識していました。点が入ったら喜ぶとか、コートいっぱい走るなどがうまくできたなと思います。